日本代表よ、欧州遠征から2022カタールワールドカップ本大会仕様にモードチェンジすべし。

日本代表よ、欧州遠征から2022カタールワールドカップ本大会仕様にモードチェンジすべし。

コロナウイルスの世界的な感染拡大により、日本代表の活動も停止していたが、10月・11月の欧州遠征が発表され、久しぶりに活動が再開される。

これ自体は喜ばしいことではあるが、W杯本大会は刻一刻と迫っている。今回はアジア2次予選が延期されるなどの影響もあり、この先アジア予選が本大会ぎりぎりまで行われる可能性が高くなっている。つまり、これまでのようにアジア仕様のチームでアジア予選を勝ち抜いた後、本大会仕様のチームづくりを行うということができない可能性が高いのである。

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だからこそ、次の欧州遠征からすぐに本大会仕様のチームづくりに着手すべきなのである。

代表監督は予選突破・本大会出場が日本では最優先されるため、なかなかこうした動きに踏み切れない現実があるのは十分理解できる。万一アジア予選を突破できなかったら日本サッカーの衰退を招くだろう。

しかし、いつまでたってもこれまで通り、アジア予選仕様と本大会仕様のダブルスタンダードでチームづくりを行っていてはこれ以上代表を強くする、あるいは世界仕様のチームにするのはなかなか難しいのも事実だ。

今回のこうした状況を契機に勇気をもってアジア予選をフルに使って本大会仕様のチームをつくる活動にシフトすべきであると考える。

では、”シフト”とはどういうことであろうか。

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2年後にコンディションや能力が下り坂に入らない選手構成を想定すべし

本大会は短期決戦であるため、勝敗を決する大きな要素にコンディションが挙げられる。

過去の大会を見ても勝ち上がるチームは、もちろんチームの実力やメンタルコンディションの良さなど様々な要素について良い場合が多いが、なかでもフィジカルコンディションが良いチームが健闘している確率がかなり高い。

日本は本大会に出るチームの中では最下位を争うようなチーム力である現実を踏まえ、最低でもフィジカルコンディションは他国を上回る必要がある。

となると、事前の調整は言うまでもないが、もっと根本的に疲労や怪我に耐性があり、大会中にコンディションの下げ幅を抑えられ、上げ幅の高い選手が可能な限りいることが重要である。

つまり、年齢の若い選手である。サッカーをトータルで見れば、もちろん年齢は関係ない。

だが、日本は本大会ではチャレンジャーである。フィジカルコンディションの重要性は他の本大会出場チームより高いと言える。

選手構成を想定したうえで、それに見合った戦術を設定し、アジア予選を使って浸透させるべし

当然のことながら毎試合、その時点での戦術はある。これまでもそのときの招集選手を見て勝利を目指しつつそれまでの戦術的積み上げを考慮して可能な限り本大会に向けた強化になるよう最善を尽くしてきたのは十分理解できる。

だが、これからはそれよりもう一歩先に踏み出したい。

どういうことかというと、具体的に本大会で勝つための戦術を今から設定し、アジア予選から実行するのである。

アジア予選という真剣勝負の場で10試合以上本大会を見据えた戦術の浸透ができれば、これまでの日本代表にはなかった本大会に向けたチーム力の大きな積み上げになることは間違いないからだ。(ちなみに前々代表監督であるハリルホジッチはこれにアジア最終予選の後半で着手しているが、本大会でそのプロセスの結果を見極めることができなっかたのは日本サッカーにとって痛手である。)

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なお、現時点での選手構成、戦術設定について、選手の成長度、コンディション、キャリアや怪我の状況など個々人の未来のことなんて誰にもわからないから無意味と思うかもしれないが、そんなことはない。

これまで通りラージグループでイメージしているだけではこれ以上先に進めない以上、本大会でこの選手たち、この戦術で臨むという具体的なシーンを常に思い浮かべ、その成功シーンを現実にできるよう今から様々な場面に臨むことはとても有益である。

また、アジア予選は本大会とはクオリティに差があり、戦術浸透に使えないと思うかもしれないが、これもそんなことはない。

少なくともアジア各国の戦術コンセプトは基本的に日本同様欧州や世界の模倣ばかりだ。試合において実現できているかどうかは別にしてもこうした対戦相手の基本コンセプトへの対応を具体的に想定して試合を戦うことは有益だ。

具体的な選手構成や戦術案については、別の機会に投稿したい。

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