バルセロナよ、久保の獲得を再考すべし。

バルセロナよ、久保の獲得を再考すべし。

バイエルンに2-8の歴史的大敗を喫したバルサことFCバルセロナ。立て直しが急務であるとともに、長年にわたり世界最高選手としてクラブを牽引してきたメッシの後の未来について真剣に考えるべきときがきた。

そんなバルサに緊急提言する記事を以前掲載したが、その中でも触れた久保建英の獲得について、改めてその理由を詳しく述べたい。

獲得と言っても、今すぐという話ではない。数年後を見据えてという考え方だ。また、緊急提言記事にも書いたがメッシを戦術のコンセプト上に置きなおし今のある種ぐちゃぐちゃな状況の整備がすんでからということが前提である。

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久保の獲得を再考すべき理由その1:メッシとのプレースタイルの類似性

久保とメッシはプレースタイルが非常に似通っていることは間違いない。能力は落ちるかもしれないが、メッシ後のバルサにおいてコンセプトを維持し(チーム戦術を一度全破壊することなく)、マイナス影響を最小限に食い止めることのできる選手は、メッシとプレースタイルに類似性のある選手だけだ。世界中見渡しても久保ほどメッシに似ている選手はいないと断言できる。

久保の獲得を再考すべき理由その2:クラブのアイデンティティの強化

ご存じの通り、久保はバルサのカンテラ出身である。このプロフィールも理由として十分なものだが、なんといってもプレーのすべてにバルサのエッセンスが凝縮されているからである。

ピッチ内のあらゆる場で味方とのトライアングルを形成し、スペースを創出する能力は明らかにクライフイズムがにじみ出ているし、そのスペースを瞬時に使うことが身体に染み込んでいるのは、独特のプレーリズムからして明らかである。

身体のアングルの確保、ボールの置き方もスペシャルなもので、スペースの創出・活用に大きな効果を発揮するものだ。

プレースピードと判断力・正確性の相関も実に優れている。普通はスピードが上がると判断力や正確性は落ちるものだが、バルサのトップ選手はどちらも比例して上がる。久保もそうだ。

こうしたエッセンスをプレーで表現できるカンテラ出身者はクラブのアイデンティティそのものであると言っても過言ではない。

アイデンティティを維持し、強化を継続していくためには、久保のような選手を放っておく理由は全くない。

最後に:実現は可能なのか?

今、久保はレアル・マドリードの選手である。2019年にはマドリーとともにバルサからもオファーがあった中で久保はマドリーを選んだ。

契約条件に差があったことも報じられているが、バルサを蹴ってバルサの宿敵であるマドリーに加入したのも事実だ。

ただでさえ、両クラブ間の移籍は暗黙の了解でタブーとされているため、これらの経緯や状況を考えれば直接的な移籍は現実的ではないだろう。(もちろん過去にこうした移籍を実現した選手は例外的にいるので、未来に絶対はない以上可能性を否定できるものではないが、長い歴史の中でも数えられるほどであるため、確率論としてもやはり可能性は低いだろう。)

しかし、直接移籍ではなく、他クラブを介しての移籍なら実現性は上がるだろう。

冒頭にも書いた通り今すぐという話を本記事では前提としていないので、数年後、理想は恐らくバルサの新たな時代の最初の監督に就任するであろうシャビの就任時あるいはメッシがバルサを抜けるときにこれが実現することがあれば、バルサにとっては幸せなことだろう。

マドリーにとっては不幸なことになるだろうが、久保のキャリアとバルサにとって幸せな状況になるなかでの移籍が実現することになれば、日本人のバルサファンにとってはこれ以上ない喜びである。