久保建英マッチレポート アスレティック・クラブVSヘタフェ(2020-2021ラ・リーガ第20節)

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試合結果
5-1 アスレティック・クラブ勝利
試合トピックス
1分 ヘタフェGOAL>>アレーニャのクロスからククレジャがヘディングでゴール
12分 アスレティックGOAL>>ムニアインのクロスからラウル・ガルシアがダイレクトで合わせゴール
14分 アスレティック、ゴール前でデ・マルコスがシュート。キーパーがセーブ
29分 ヘタフェ、ハンドで得たPKをハイメ・マタが失敗
49分 アスレティックGOAL>>FKでのムニアインのクロスにジェライがヘディングで合わせゴール
60分 アスレティックGOAL>>左サイドのクロスからラウル・ガルシアがヘディングでゴール
67分 久保OUT、ポルティージョIN
74分 アスレティックGOAL>>イニャキのクロスからべレンゲルがゴール
79分 アスレティック、ムニアインの直接FKが枠を捉えるが、キーパーがセーブ
久保・ヘタフェ詳報
試合はスコアが大きく開く結果となった。
序盤はほぼイーブンな試合展開であったが、前半のハイメ・マタのPK失敗以降はアスレティックのペースとなっていった。
アスレティックの得点はすべて良いリズムからのファインゴール。加えて、得点を奪う度リズムが良くなっていったことから、ヘタフェに付け入る隙はなかった。
その証拠に、ヘタフェは序盤以降攻撃の要である久保とアレーニャが良い形でボールを触れなかった。つまり、チームとしてボールをうまく運べなかった。
結果的にマタのPK失敗が試合に与えた影響は大きかったと言わざるを得ないが、アスレティックの充実ぶりを見れば決してアンフェアな結果とは言えないだろう。
ヘタフェは大敗により連勝が途切れてしまったが、ときに相手のリズムが完璧に近いゲームで負けることはどのチームにもある。次の試合に向け切り替えていくしかないだろう。
さて、久保であるが、この試合でも右サイドで先発に名を連ね67分まで出場している。
内容は悪くなかったが良くもなかった。
ボールに触れば局面を打開できるしチームを助けることができていたが、ほぼアスレティックペースの試合展開となったことで、ボールに触る回数が前2試合に比べ限定されることとなった。結果ゲームに対する影響力を行使できなかった。
久保に配給する役割を果たすアレーニャも同様の状況であったことから、チームの攻撃がうまくいくはずもなく、それが試合結果にそのまま表れたかたちだ。
本来こういう試合展開でこそアレーニャ、ククレジャとポジションチェンジを流動的に行いペースを握り返す役割を期待したいところだが、うまくできなかった。
チームに加入してまだ短期間であることの弊害が出たということだろう。
久保、アレーニャ、ククレジャは既に一定の共通理解はあるものの、彼らのポジションチェンジをチームとして有機的に活用するにはそれだけでは足りない。3人以外の周囲のチームメイトの理解も必要になる。それがまだ十分ではないということだ。
しかしそれも仕方のないことではある。このやり方は、これまでのヘタフェの戦い方と大きく違うことからこれまでいた選手たちが一朝一夕でできるようなことではないからだ。
まだ時間が必要だろう。
一方で、この点については監督の手腕が問われるところでもある。久保とアレーニャの加入により戦術転換を図っているボルダラスの手腕が今こそ問われている。
引き続きこうした観点でもヘタフェと久保を追っていきたい。
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