久保建英マッチレポート ヘタフェVSアラベス(2020-2021ラ・リーガ第21節)
- 2021.02.01
- サッカー

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試合結果
0-0 引き分け
試合トピックス
38分 ヘタフェ、久保のCKからのこぼれ球をマタが無人のゴールへシュート。カバーに入った相手ディフェンダーがクリア
78分 久保OUT、アンヘルIN
久保・ヘタフェ詳報
潰しあいの試合展開となった。
両チームともボールをキープする時間はほとんどなく上下にボールが行き来し、ファールでゲームが止まり続けた。
ゴールへの可能性を感じさせるシーン、パスワークもほとんどなく、選手、監督、サポーター、視聴者の全員が我慢と消耗を強いられる90分となった。
そのため、この試合に関しては、久保に限らず選手個々の個人評価を下すのはそぐわないだろう。
こういう試合展開になるとクリアや浮き球、アバウトな縦パスが増え、ピッチにいる全選手がスキルやクオリティに関係なく1対1、デュエルに忙殺されるからだ。
とはいえ、久保そしてヘタフェについて一つ良かった点を挙げたいと思う。
それは久保のポジショニングだ。
この試合では、久保はスタートポジションは右サイドだが、多くの時間においてセンターポジションをとっていた。
これまでの筆者のマッチレポートでもバルサ印のレフティユニットである久保-アレーニャ-ククレジャのラインを活かすためにはこの3人がポジションチェンジをしながら近い位置でプレーする必要があるとさんざん言ってきた。
そしてそれを実行するには3人の関係だけでなく周りのチームメイトの理解が必要で、そのマネジメントには監督の手腕が問われる、と。
それに対する一つの回答がこの試合でのやり方だろう。
久保がセンター寄りのポジションをとった際にはトップのハイメ・マタが久保が空けた右サイドの縦スペースに入ることが約束事となっていた。
これまでのヘタフェの守備的サッカーに慣れている既存の選手にとっては、まずはわかりやすい約束事が必要でそれがこのプレーということだろう。
そして、久保が中に入ったときには、アレーニャが久保のやや下がり目か隣にポジションをとっていた。つまり2人揃って左サイドのククレジャに近づくポジションである。
久保が中寄りのポジションをとる→ハイメ・マタが右サイドに相手DFをつり出す→そこに縦パスを入れる→そこから素早く展開して中と左にいる3人がマタが空けたスペースを有効に使いゴールに迫る、というわけである。
潰しあいの試合展開となったため、こうしたポジショニングが奏功するシーンはなかったが、これを我慢強く続けていくしかないし、すべきだ。
結果が出ないからと言って安易に元の守備的な戦術に戻したら久保とアレーニャを取った意味がない。
ここまでの采配を見る限りボルダラスもわかっているはずだ。
バルサ印のレフティユニットが我々を楽しませてくれる日が来ることを強く願う。
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