久保建英マッチレポート ヘタフェVSカディス(2020-2021ラ・リーガ第30節)

久保建英マッチレポート ヘタフェVSカディス(2020-2021ラ・リーガ第30節)

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試合結果

0-1 カディス勝利

試合トピックス

7分 ヘタフェ、ショートコーナーからのクロスのこぼれ球をマタが押し込もうとするがディフェンダーがブロック

14分 カディス、左サイドからの低いクロスにジョンソンが合わせるが、キーパーがセーブ

50分 久保OUT、アンヘルIN

63分 カディスGOAL>>左サイドのクロスのリフレクションからヘタフェのティモールがオウンゴール

70分 ヘタフェ、縦パスのイーブンボールからマタがペナルティエリア内でシュート。キーパーがセーブ

86分 ヘタフェ、アレーニャがミドルシュート。キーパーがセーブ

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久保・ヘタフェ詳報

久保はスタメン出場となったが、50分で途中交代となっている。

ポジションはトップ下から前目でスタートし、途中から右サイドに移っている。

プレーは悪くなかった。得意のドリブルで相手を抜くシーンも複数回創出し、アタッキングサードでも存在感を発揮した。

それだけに50分での交代は残念であった。

交代の理由は久保のプレーの出来というよりは戦術的な理由によるものだと思われる。

一つは、ヘタフェの縦への攻撃リズムを崩すことなくバイタルエリアで足元のプレーができるアンヘルを投入したかったことによるものだろう。

そしてもう一つは縦に急ぐプレーを望むヘタフェにとって久保のプレーは決して100%有効なものではなかったという判断によるものだろう。

久保はこの試合トップ下あるいはそれより前目のポジションでスタートした後、右サイドに移っているが、これが監督の指示ではなかったのかもしれない。久保が右サイドに移ると守備にも入るようになるため、攻撃のときのスタートポジションがどうしても下がり目になってしまい、それだけバイタルエリアでプレーに関与する機会が減ってしまう。ヘタフェの肉弾守備を得意としていない久保がこうした状態になると、チームにとっては攻撃力も守備力も中途半端な状態になってしまう。(サイドアタッカーには豊富なスタミナと強度の高い攻守のプレーを要求されるチームであることはククレジャを見れば一目瞭然だろう。)

だからこそ久保の攻撃能力を活かし、かつチームの守備の強度を落とさない方策として久保をトップ下あるいはそれより前目のポジションで先発出場させていたと考えられる。

つまり、交代のもう一つの理由を一言で言うと、監督の戦術的要求を満たさなかったということだ。

これら二つの理由によるものであるのなら、残念ではあるが監督の判断としては論理的な交代だったと言わざるを得ない。

しかしながら、繰り返すが、久保のプレーの質自体は悪くなかった。個人としての状態は良くなってきているのは間違いない。

残るビッグゲームでの奮起を期待したい。

さて、試合結果についてであるが、ヘタフェにとっては痛い敗戦となってしまった。

バルサ戦やマドリー戦を残しているチームにとっては、この試合で勝ち点3をとっておけば残留に向けて少し余裕ができる状態が生まれただけになおさら痛い敗戦だ。

戦術の選択肢が少ないのは変わらず問題だ。選択肢は久保の起用法くらいでしか用意できない状況である。しかし、もはや今更それを言っても仕方ないという状況でもあるし、そうした状況だからこそ久保にとってはそれを逆手にとって実力を示す絶好の機会でもあるはずだ。

いずれにせよ、シーズンもいよいよ佳境。久保とヘタフェの冒険を最後まで見届けたい。

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