久保建英マッチレポート バルセロナVSヘタフェ(2020-2021ラ・リーガ第31節)

久保建英マッチレポート バルセロナVSヘタフェ(2020-2021ラ・リーガ第31節)

【関連記事】

Advertisement

試合結果

5-2 バルサ勝利

試合トピックス

3分 バルサ、メッシがミドルシュート。バー直撃

7分 バルサGOAL>>縦パスに抜け出したメッシがキーパーとの1対1を制してゴール

11分 ヘタフェGOAL>>ククレジャの左サイドのクロスからバルサのラングレがオウンゴール

27分 バルサGOAL>>チャクラのキーパーへのバックパスがうまくあわずオウンゴール

32分 バルサGOAL>>メッシ、右足シュートが一度ポストに直撃するも自ら押し込む

67分 ヘタフェGOAL>>久保の左サイドからのグラウンダーのクロスに反応したウナルがPKを獲得。ウナルが自ら決める

86分 バルサGOAL>>メッシの右サイドのCKからアラウーホがヘディングで合わせゴール

92分 バルサGOAL>>グリーズマンが自ら得たPKを決める

Advertisement

久保・ヘタフェ詳報

戦前の予想通りの結果のゲームとなった。

内容もバルサが80%以上のボールポゼッションをもって5点を奪いヘタフェを寄せ付けなかった。

それにしてもである。

メッシのキックの質は圧倒的であった。

5点のうち3点は彼から生まれているが(2ゴール1アシスト)、いずれのゴールもメッシの最高品質のキックによるものであった。前半の2ゴールもそうだが、この試合で特に素晴らしかったのは86分のコーナーキックである。完璧なスピード・タイミング・軌道でヘタフェのディフェンスはノーチャンスだった。このボールは世界で唯一メッシにしか蹴れない質のものだ。

途中3-2とヘタフェが追い上げ、バルサがプレッシャーを感じる時間帯もあったが、最終的には彼のキックで試合を決めてしまった。やはり現在進行形で世界最高の選手である。

さて、久保であるが、この試合では左サイドのアタッカーとして先発出場し、ヘタフェで初めてのフル出場を果たしている。

またしても結果は出せなかったがヘタフェに来てからはベストの内容であった。チームで唯一攻撃の起点となり、唯一チャンスを創出し、全ゴールに関与した。

チーム1点目はこの日ディフェンスラインに下がったククレジャとのパス交換から左サイドの崩しをお膳立てし、2点目のウナルのPKは久保にしかできない質とタイミングのパスでバルサのファールを誘発した。

特にウナルのPKはほぼ久保が獲得したようなものであった。左サイドで高品質なトラップとドリブルからミンゲサを破り、即座に久保特有のタイミングと質のパスをウナルに供給している。

その他にもこの日は見るべきプレーが多かった。また抜きや相手を置き去りにするワンタッチなど久保らしさが随所で披露された。

ディフェンスも良かった。バルサの選手のプレーリズムをよく知っているからこそできたディフェンスでもあるだろうが、ボールホルダーにチェイスにいくタイミングがパーフェクトに近かった。実際に何回もボール奪取を果たしている。

間違いなくチームで最もゲームに対する影響力を発揮している選手であった。ゴールはなかったものの、自身の能力に対する自信を取り戻した一戦になったはずだ。(同時にやはりカンプ・ノウと久保の相性は良いと感じる一戦でもあった。彼のバルサイズムに満ちたプレーリズムとプレースタイルは、広くボールの伸びるカンプ・ノウではより一層光り輝く。バルサの選手たちと同じように。)

これで監督は次の試合でも長い時間使うはずだ。期待したい。

ちなみに左サイドでの起用については、この試合では警告累積で左サイドバックのニョムが不在であったこと、バルサが相手ということで5バック気味にしたかったこと、バルサの右サイド(ミンゲサ&セルジ・ロベルト)をウイークポイントに設定したかった(ヘタフェの左サイドをストロングポイントにしたかった)こと、が理由にあると思われる。

特に、久保とククレジャを同サイドに置くことで、ミンゲサとセルジ・ロベルトとのマッチアップで優位に立つことを目的にした点は、久保にとって好影響をもたらした。いつもは中心選手であるククレジャのいるポジションのため、チームもそのポジションから攻撃することに慣れている。右サイドにいるときよりボールに関与する機会が増え、今季自信とリズムを失いかけていた久保に時間の経過とともにそれらを取り戻させた。

ボルダラス監督はシンプルな見方で試合ごとに選手の配置を変える監督だが、この試合での久保とククレジャの起用法は一つの選択肢になるという確信を得たはずだ。次の試合でどのように生かすのか見守りたい。

【関連記事】