久保建英マッチレポート U24日本代表VSジャマイカ代表(2021.6.12国際親善試合)

久保建英マッチレポート U24日本代表VSジャマイカ代表(2021.6.12国際親善試合)

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試合結果

4-0 日本勝利

試合トピックス

20分 日本、縦パスを受けた久保がペナルティエリア内に侵入し、左足シュート。ポストに阻まれる

32分 日本GOAL>>右サイドでボールを受けた久保がペナルティエリアに侵入し、相手DFの股を抜く左足シュートを放ちゴール

42分 日本GOAL>>ペナルティエリア前で受けた遠藤が右足シュート

57分 日本GOAL>>久保とのパス交換から三苫が上田に縦パスを送る。抜け出した上田がキーパーと1対1になったところで浮き球でゴール

64分 日本GOAL>>久保のスルーパスに抜け出した相馬がキーパーと1対1になるがシュートまで行けず。サイドに逃げた後堂安にグラウンダーのクロスを送り、堂安が押し込む

65分 久保OUT、食野IN

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久保・日本代表詳報

久保はトップ下で65分までの出場となった。

この試合でも前の試合に続けてMVPであった。

日本の相手ゴールに向かう推進力のすべてのキーとなっていたことは勿論、何よりも得点を奪ったからだ。

前の試合とほぼ同じような内容に対する評価に見えるかもしれないが、前の試合より評価できる点が2つあった。

1つめは、久保のゴールである。

相手のコンディションは決してよくなくインテンシティも高くなかったが、それでもA代表であり格上の相手であった。実際に久保がボールに触り始めるまではほぼイーブンの展開であった。

そうした状況だからこそ久保の先制点の意味は大きかった。

さらに誰かにお膳立てされたものではなく独力で奪った得点であることがより評価すべきポイントになる。彼はこれくらいできる選手である。常にこういうプレーとゴールを期待されている選手なのだ。それに見事に応えた。今季のリーガでもこういうシーンをもっと見たかったというゴールだった。

手放しで賞賛したい。

2つめは、彼の存在がよりチームの流動性を高めていたことだ。

前の試合でもそうだったが、この試合ではさらにそれが増していた。右に左にセンターにと戦況と相手のウイークポイントを捉えた適切なポジショニングにはさらに磨きがかかっていた。そしてチームメイトもそれを有効に使う手段を覚えてきた印象だ。

アピールに必死なチームメイトが久保にパスを回さないシーンもあったが久保があまりにも良いポジションを取っているため回さざるを得なくなっていた。そしてそのボールを久保はチームの誰よりも有効に使っていた。ときにはスルーでよりプレーアングルの良い味方に渡したり、ときにはワンツーでチームに時間をつくるとともに相手のディフェンスにギャップをつくり、ときには自らドリブルで進み、ときには絶妙なタイミングの縦パスでチームをゴールに迫らせたり、と変幻自在であった。完全にゲームを支配していた。

現代サッカーではなかなか見ることのできない古き良き10番プレーであった。

久保への依存が一層高まっているため、久保を欠いたときの不安も一層高まるが(この試合でも久保が退いてから日本は縦にがむしゃらになるだけで有効な攻撃はついぞできなかった)、彼のクオリティは日本の絶対的な武器である。

本番は彼と心中する覚悟を決めるしかないだろう。(なので、久保には本番に向けたコンディション調整を一層入念にお願いしたいところだ。)

最後に、日本代表全体のことについても触れておく。

オーバーエイジの3人はディフェンスの選手であることから馴染むのに問題はなかった。2試合ですっかり昔からいた選手かのようになった。本番に向けて順調に進んだ点だろう。

一方、せっかくの集中的な親善試合の期間が選考にばかり費やされてしまったことは問題だ。日本人指導者らしいことでもあるが、シビアな試合ではなく通常より交代枠も多いレギュレーションでの試合では、皆に均等にチャンスを与えようとする。

久保+OA3人の軸はぶらしていないが、それ以外は中途半端であった。もう少し本番を想定した複数ポジションでの選手のリアクションを見たかったのは事実だ。(相手が想定より弱かったのは誤算かもしれないが。)

いずれにせよ試合は終わってしまった。あとは本番直前の調整試合と五輪本番である。

泣いても笑っても進むしかない。

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