久保建英マッチレポート マジョルカVSエスパニョール(2020-2021ラ・リーガ第3節)

久保建英マッチレポート マジョルカVSエスパニョール(2020-2021ラ・リーガ第3節)

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試合結果

1-0 マジョルカ勝利

試合トピックス

16分 マジョルカ、ニーニョがカウンターから抜け出しペナルティエリア内でシュート。キーパーがセーブ

17分 エスパニョール、ダルデールがミドルシュート。キーパーがセーブ

20分 マジョルカ、久保が1人抜き、ニーニョにスルーパス。ニーニョのシュートはキーパーがセーブ

26分 マジョルカGOAL>>ペナルティエリア内のこぼれ球からダニ・ロドリゲスが押し込む

38分 エスパニョール、エンバルバが直接フリーキックを狙う。キーパーがセーブ

42分 マジョルカ、カウンターから右サイドの久保が中央にカットインし左足シュート。キーパーがセーブ

85分 久保OUT、バッタグリアIN

94分 エスパニョール、ゴメスが抜け出したアマットに対するファウルで退場

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久保・マジョルカ詳報

久保は85分までの出場となった。

この試合では前節とは違い4-4-2の右サイドMFでのプレーとなった。

出場ポジションは違ったが、前節に引き続き良いパフォーマンスだった。

チームの攻撃の起点となり、ファイナルサードでの重要な攻撃のアクセントとなった。

また、見るべきプレーも多かった。

右サイドから中央へドリブルでカットインし、常に相手に脅威を与え続けた。そのかたちからシュートも3本放った。惜しい2本の左足シュートも良かったが、もっと良かったのは崩しとフィニッシュを自ら担当した前半のヘディングのシーンだ。枠には飛ばなかったが一連の攻撃を久保がすべて担っていた。ドリブルでの崩し→逆サイドへの展開→エリア内に侵入してのフィニッシュ。こうしたシーンを今シーズンは数多く見たいところだ。

そしてテクニカルなプレー、見る者に喜びを与えるプレーも多かった。

ワンタッチで相手ディフェンスを置き去りにし最高のスルーパスを供給したシーン、左足にボールを吸い付かせて細かいタッチのドリブルでスルスル抜いていくシーン、ビジャレアルでチームメイトだったニーニョとの小気味の良い小さいスペースでのパス交換。

これらはすべて、実に10番タイプの選手らしい、久保らしいプレーであった。

ゴールを奪えなかったのは残念であるが、この試合のようなプレーを継続していけば結果はついてくるだろう。期待したい。

願わくば、毎試合このようなプレーとゴールあるいはアシストを一つ記録することが理想だ。そうすればリーガでもトップレベルの選手としての地位を確立でき、レアル・マドリードでプレーするのに相応しい選手となれるだろう。

さて、マジョルカについてであるが、この試合では前2試合における基本フォーメーションであった4-5-1から4-4-2に変更してスタートしている。

これは、エスパニョールは残留争いのライバルであり、対等なチームレベルの相手であるという認識のもと、守備から入るプランを採用しなかったことによるものだろう。4-5-1によるタイトな守備というより、相手ディフェンスをサイドに広げ、攻撃のスペースを能動的につくりながら攻めることを重視するプランであることが見受けられた。

そしてそのプランがきちんと遂行されたことが勝利につながった。久保が右サイドで起点となり、チームにスペースをつくり、そのスペースを周囲が上手く使い、さらに2トップは裏のスペースもついた。

戦術がきちんと整理されていた。

もちろんマジョルカのレベルでは簡単な試合はないがそれでも2連勝を手繰り寄せることができたのは整理された戦術をきちんと遂行できたことによるものだろう。

ここまで見る限り、マジョルカのルイス・ガルシア・プラサ監督は戦術の浸透のさせ方が上手だと感じる。決して大胆でもないし、アイデアマンでもないし、ディテールにこだわる監督でもないが、シンプルに重要な戦術的ポイントを選手たちに理解させ実行させる能力が高いと感じる。

奇しくもこの試合で対戦したエスパニョールの監督で一昨シーズン久保がマジョルカに在籍していたときの監督でもあるビセンテ・モレーノより、能力が高い監督だと感じる。

そうした意味では一昨シーズンより1部残留に向け期待の持てるチームと言っていいだろう。

とはいえ、ここまではまだ下位争いを演じることになるであろうチームに勝利しただけだ。残留に向けては大きな勝ち点であることは事実だが、今後レベル的に自分たちに勝る相手との対戦でいかに勝ち点を稼げるかが残留に向けた大きなポイントになってくるだろう。そういう意味ではインターナショナルマッチウイーク明けの次の試合からが本当のシーズンの始まりだ。

相手のレベルが高くなった時にいかに勝ち点を取れるか。

マジョルカが久保を獲得したのはこのためと言っても過言ではないだろう。バルサやマドリーといったトップレベルの相手に対しても違いを見せることのできる久保にチームや監督は期待している。

その期待に今度こそ応えたい。

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