久保建英マッチレポート マジョルカVSビジャレアル(2021-2022ラ・リーガ第5節)

久保建英マッチレポート マジョルカVSビジャレアル(2021-2022ラ・リーガ第5節)

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試合結果

0-0 引き分け

試合トピックス

29分 ビジャレアル、左サイドのグラウンダーのクロスからディアが合わせるがキーパーがセーブ

56分 ビジャレアル、ピノの折り返しのこぼれ球をアルベルト・モレーノがシュート。キーパーがセーブ

90分 久保OUT、イ・ガンインIN

95分 ビジャレアル、こぼれ球からペナルティエリア内でピノがシュート。キーパーがセーブ

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久保・マジョルカ詳報

互いにエキサイティングなシーンは創出したが、ショッツオンゴールの少ないゲームとなった。

序盤は、ビジャレアルの正確なパスワークからの崩しに苦労していたマジョルカだが、徐々に慣れてくると、守備におけるインテンシティを見せるようになっていく。

そして久保を中心にソリッドなカウンターを仕掛けられるようになっていく。

とはいえビジャレアルも集中していた。コンパクトな守備ラインを形成し守備における隙を見せなかった。

結果的に勤勉に守備をした2つのチームが勝ち点1を分け合ったゲームと評していいだろう。

また、この日は昼日中のゲームという暑さの中、さらに互いに怪我人が多くいる状況での試合ということで、両チームともそうした条件を重視した配置で臨んでいた。そのため、試合に勝つためのベストな戦術を遂行するというよりはこうした条件下でいかにベターな結果を引き寄せるかを重視していた。

そうした要素が引分けという結果に繋がったと見ることもできるだろう。

さて、久保であるが、この試合では4-4-2の右サイドで90分までの出場となった。

悪い出来ではなかった。

ボールを持てばソリッドな縦パスを供給し、チームのカウンターの中心として機能していた。シュートも相手ディフェンスに当ててしまったものの2本打ちビジャレアルにとっての脅威となった。

しかし、結果に結びつけることはできなかった。

ドリブルは身体能力の高いエストピニャンにうまく抑えられ、フィニッシュのシーンでは久保を良く知るビジャレアルの選手たちに左足のコースをうまく切られた。

このレベルの相手のこうした久保に対する対策をいかに打開できるかが今シーズンの成否を握りそうだ。

引き続きレベルアップを期待したい。

(ただディフェンスは各段に上手くなったことを感じさせてくれた。右サイドでの長時間起用は久しぶりであったためより新鮮に映ったからでもあるだろうが、詰め方、追い方、コースの切り方、相手に数的優位をつくらせないポジショニング、すべてほぼパーフェクトだった。攻撃への余力も上手く残せるようになっていた。)

一方で、この試合では、久保にとって、そしてマジョルカにとって、今後に向けた好材料となるプレーを見ることができた。

それは、ボールを奪いカウンターに行く際の味方選手の久保へのボールの落とし方である。

マジョルカは一部では弱小チームのため、ボールを奪ったらどうしても前へ前へと急ぎがちになるが、この試合ではちょっと下がり目でボールをもらい正確なボール運びで効果的にボールとチームを前に進めることのできる久保の特長を良く生かしていた。

この久保の特長を具体的に解説すると、普通は前に行くところを下がり目でもらい、そこでダブルタッチを入れたり、スラロームのような身のこなしを入れたりすることで間をつくり、その間で空いた選手に正確なパスを供給する、というものだ。(イニエスタもよくやるプレーである)

コーナーキックのショートコーナーやセットプレーにおけるデザインプレーのように相手の意表をつき、同時に味方に有利な状況を生むことができるという、非常に有効性の高い特別なプレーである。

これまでは見られる機会が限られていたが、この試合では、ニーニョ、ホッペ、ダニ・ロドリゲス、サルバ・セビージャを中心に久保のこうした特長をかなり意識したプレーをしていた。

久保の特長への理解が深まり、中心選手としての存在感が高まっているのだろう。

そういう意味では今シーズンの久保のブレイクを予感させるプレーとも言える。

今シーズンはこのプレーについても注視していきたい。

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