久保建英マッチレポート マジョルカVSセルタ(2021-2022ラ・リーガ第17節)

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試合結果
0-0 引き分け
試合トピックス
44分 セルタ、FKからガリャルドがペナルティエリア内でシュート。キーパーがセーブ
68分 久保IN、サンチェスOUT
73分 マジョルカ、ペナルティエリア内でリフレクションのボールからアンヘルがオーバーヘッドシュート。キーパーがセーブ
76分 セルタ、クロスのこぼれ球からガリャルドがペナルティエリア内でシュート。キーパーがセーブ
77分 セルタ、CKからタピアがヘディング。キーパーがセーブ
91分 セルタ、ノリートがペナルティエリア内でシュート。キーパーがセーブ
92分 セルタ、ブライスメンデスがミドルシュート。キーパーがセーブ
久保・マジョルカ詳報
強風により両チームにとって試合に集中するのが難しいゲームとなった。
浮いたボールが風で押し戻されたり、予期せぬ変化をしたり、と通常とは大きく違う環境下でのゲームとなった。
また序盤にセルタの選手が脳震盪を起こして退場したり審判の通信機が強風で外れるなど、前半のアディショナルタイムが8分もとられる事態となり、そうした意味でも両チームにとって集中力を維持するのが難しいゲームとなった。
こうしたゲームでは往々にして集中力を欠いたチーム、ミスしたチームが負け、隙をついたチームが勝つというのがサッカーでの定石だが、この試合もそうした定石通りのゲームとなった。
しかし、両チームとも集中力を維持し、結果は引き分けとなった。
両チームにとって最善の結果ではないが最悪の結果でもないだろう。
さて、久保だが、68分からの登場となった。
怪我から復帰後すべてこのような時間帯からの右サイドでの出場となっているが、この試合でもその通りの出番となった。
しかし、ほとんどボールに絡めず、ほとんどプレーそのものを見せることができなかった。
途中出場を得意としていない久保の悪癖が出たと言ってもいいかもしれない。
勿論、久保出場後からセルタの攻撃のリズムが良くなり、マジョルカ自体が押し込まれる展開が続いたことも影響しているが、もう少しボールを呼び込む積極的な動きが欲しいところだ。
久保は聡明な選手であるため、ここでボールをもらえれば良い仕事ができるということを一瞬で把握し、そこで待つ傾向が強めの選手だ。しかしそれが途中出場での貪欲さを周囲に感じさせない側面もある。昨季はそれで苦労したのは記憶に新しいところだ。
この試合でもその悪癖が出たと言っていいだろう。
筆者も昨季から繰り返しているが、やはりもう少し泥臭い姿勢が欲しい。無理やりな場面、イーブンボールになる可能性が高い場所でも積極的に顔を出してボールを呼び込む姿勢だ。どうしてもフィジカルコンタクトでは相手に劣るため、また今は怪我の再発を恐れていることもあり、それを避ける気持ちもわかるが、それでももう少しそうした場面に身を置く回数を増やしてもいいのではないだろうか。
特に相手ゴールに近ければ近いほどその回数は増やして然るべきだろう。
実際に前節のアトレティコ戦ではスプリントを厭わない姿勢が結果を導いている。
途中出場の苦手な選手には、この試合のような試合展開において存在感を発揮できないということはサッカーではよくあるが、その割合を減らしていくことは久保の引き続きの課題だろう。
アトレティコ戦のようにボールにあまり絡めなくても、(久保にとっては)泥臭いプレーから一発で結果を導くシーンを増やしていけば、今後どのチームでプレーしても出場機会を確保し、チーム内でのあるべきポジションを確保できるはずだ。
さらなる成長を期待したい。
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