久保建英マッチレポート マッカビ・テルアビブVSビジャレアル(2020-2021ELグループリーグ④)

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試合結果
1-1 引き分け
試合トピックス
5分 ビジャレアル、バッカがゴール前のこぼれ球からシュート。キーパーがセーブ
45分 ビジャレアルGOAL>>ペナルティエリアに抜け出したバエナがバッカのパスからシュート
47分 マッカビ・テルアビブGOAL>>ゴール前のこぼれ球からペシッチがシュート
59分 マッカビ・テルアビブ、ロングフィードからキーパーと1対1になるが、シュートは枠外へ
63分 久保OUT、モレノIN
72分 ビジャレアル、モレノがペナルティアークからシュート。ゴールポスト直撃
88分 マッカビ・テルアビブ、ペーニャとの接触でサボリットが退場処分
92分 ビジャレアル、パレホのCKからコクランがヘディングシュート。キーパーがセーブ
久保・ビジャレアル詳報
ビジャレアルは、これまで同様EL仕様のシステムとメンバーでスタート。ただし久保を左サイドで起用している(右はチュクウェゼ)。指揮官の引き続き久保を左サイドで戦力化したいという意向の表れであろう。
しかし、その影響もあり攻撃がいつもより単調となってしまった感は否めない。センターラインや右サイドでのアクセントができなかったからだ。
エメリのELとの相性の良さもあり、またしても前半終了間際という時間帯に先制点を奪うことに成功するが、90分通して勝利に値する十分なパフォーマンスとは言えなかった。
加えて、この日のマッカビ・テルアビブは集中していた。剥がされてもあきらめず、最後のところではやられないという気持ちが強かった。
こうした要素が重なり、ドローという結果に終わっている。ビジャレアルは60分を過ぎてからは攻撃陣を総入れ替えし、エースのモレノも投入していたことから、この試合で勝利し、グループリーグ突破を決めたかったことは間違いない。しかし総じて両チームのゲームパフォーマンスを見ればドローは決して不公平な結果ではなかったと言える。
さて、久保であるが、この日は左サイドで先発出場し、途中交代まで終始左サイドであった。今季通じて左サイドでのプレータイムは未だ短いものの、時間を追うごとに窮屈さは改善されている。この試合では、特に、守備への切り替え時の動き、右サイドでチームがボールを保持している際の飛び出す動きは改善が見られた。ただ、攻撃のアクセントになり、決定的な場面を創出するという最も期待されている役割は果たすことはかなわなかった。
この試合は今季最も左サイドでのプレータイムが長い試合となったが、そこから明らかになったことは、左サイドで攻撃のアクセントになるには、左SBとの連携による自分が最も生きるプレー角度の創出が必要ということだろう。
これは、プレータイムが長くなればなるほど改善が見込める課題ではあるが、チームの健全なマネジメントを心掛ける監督であればあるほど久保にだけ特別チャンスを与えるようなことはしない。特にそれが競争力とクオリティの高いビジャレアルのようなチームであればなおさらだ。つまり、与えられた時間の中で改善しながら結果を出すしかない。
高いハードルだが挑戦を続ける以外の選択肢はない。
今季のラ・リーガは、クリスマスや年末年始も休みはない。国王杯も始まる。プレータイムが減ることはない。
久保の冒険と挑戦は続く。
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