久保建英マッチレポート ビジャレアルVSウエスカ(2020-2021ラ・リーガ第1節)

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試合結果
1-1 引き分け
試合トピックス
5分 チュクエゼの右サイドからのパスをペナルティエリア内でモレノがシュート。GKセーブ。
21分 モイ・ゴメスのセットプレーのクロスからモレノがヘディングシュート。GKがセーブ。
41分 ウエスカGOAL>>自陣でのつなぎから右SBのマフェオが駆け上がりシュート。
67分 ビジャレアルGOAL>>競り合いからウエスカのハンド。モレノが落ち着いてPKを決める。
76分 久保IN>>パコ・アルカセルとの交代で出場。モレノをトップに、久保をトップ下に配置し、4-4-2から4-2-3-1にフォーメーション変更。
95分 ペナルティエリア内のこぼれ球を久保が左足シュート。GKがセーブ。
久保・ビジャレアル詳報
ウエスカの粘り強い対応もあり、結果は1-1のドローに終わっているが、悲観するような内容ではなかった。力関係や今季のチームの目標からすると勝ち点3が欲しかったが、この結果については、ビジャレアルに何か問題があったというより、ウエスカが予想以上に健闘したことによるものであったと言える。
フォーメーションについては、4-4-2でスタートし、後半途中久保の投入とともに4-2-3-1に移行している。やはり今季の基本フォーメーションはこの2つを採用することで間違いないだろう。そして、現時点では、久保については4-2-3-1のトップ下におけるプライオリティの高い選手としてエメリは考えていることも明らかとなった。その証拠に4-4-2スタートのスタメンにおける両サイドの攻撃的MFには、右にチュクエゼ、左にモイ・ゴメスを配置している。
さて、久保のプレーであるが、悪くはなかった。後半途中出場し、トップ下を基本ポジションとしつつも右・左と流れの中でポジションを自由に変えボールに触っている。得意のドリブルでファールを誘発し、シュートも1本放っている。
ポジションチェンジを自由にかつスムーズに行えていることから、久保の自由なポジションチェンジはチームのルールとして浸透していることは間違いない。試合前の記者会見でもエメリは久保に”決定的なプレー”をオーダーしている。自由な動きを許し、ゴールに直結するテクニックとアイデアを発揮することを何より期待していることがよく伝わってくる。
この試合を見てもわかる通りパコ・アルカセル、モレノ、チュクエゼのレベルは高い。その中でも自由を許すことで決定的なプレーを披露できる選手だと評価されている点は特筆に値する。欧州のクラブでここまで自由なプレーを許可された日本人選手は今までいない。
しかも欧州屈指の戦術家のエメリがそれを久保に許しているという事実は、彼のテクニック・アイデア・判断力・サッカーIQなどの才能を総合的に高く評価していることの証である。
一方で出場時間を大きく伸ばすには、チームの戦術上の選択肢のすべてでプレゼンスを発揮することが必要になる。チュクエゼの右サイドはチームの軸の一つであることから、左サイドでのプレゼンスを上げることが必要になってくるだろう。
また、この試合で一度ストライカー的な動きも披露しているがそうした動きから結果を出すことでスコアを伸ばしながら出場機会を勝ち取っていくことも必要になるであろう。チームメイトのレベルも高く、意思疎通も既に問題ないため、その素地は出来上がっている。マジョルカ時代以上にゴールという結果にこだわって欲しい。そうすれば出場時間も増え、多くの結果がついてくるはずだ。
いずれにせよ、久保の大きな未来に期待の膨らむ開幕戦であった。ビジャレアルでの今季は、久保が目指す頂点への大きな一歩になると確信している。
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