久保建英マッチレポート ビジャレアルVSレアル・マドリード(2020-2021ラ・リーガ第10節)

久保建英マッチレポート ビジャレアルVSレアル・マドリード(2020-2021ラ・リーガ第10節)

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試合結果

1-1 引き分け

試合トピックス

2分 マドリーGOAL>>右サイドのクロスからディアスがヘディングを合わせる

75分 ビジャレアルGOAL>>チュクウェゼへのGKクルトワのファールからPK獲得。キッカーのモレノがゴール

85分 久保IN、モイ・ゴメスOUT

91分 ビジャレアル、久保がモレノのパスからゴール前で狭い角度から右足でシュート。GKクルトワがセーブ

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久保・ビジャレアル詳報

パコ・アルカセルを怪我で欠くビジャレアルはバッカをスタメンに起用しているが、それ以外はレギュラーメンバーを変えていない。3節のバルサ戦以降負けなしというチームの好調さを継続する意味では鉄則の采配だろう。

かたや、マドリーは怪我やコロナでの離脱が続出しており、この試合では大幅にメンバーが変わっている。攻撃陣でいえば、絶対的なストライカーであるベンゼマの離脱を受けマリアーノ・ディアスが起用されている。

試合内容は、双方絶対的なストライカーを欠いた影響があったのか、この2チームにしては珍しくゴール前の迫力に欠く展開となった。随所にうまいパス回しは見せるものの、シュートシーンはゴールシーンを除けば枠外も含めほとんどなかった。低調なゲームと評して差し支えないだろう。

そうしたことを考えればドローは妥当な結果と言えるが、両チームにとってはなんとも形容しがたい結果とも言えそうだ。ビジャレアルは低調なマドリーに対しホームで勝ち点3を取りたかっただろうが順位や4位以内を目指すという目標を考えれば最低限の結果とも言える。マドリーにしてみれば上位チームを叩いておきたかったがスカッドの台所事情が苦しいことを考えればこちらもアウェーで負けなくてよかったと捉えることが可能だろう。

いずれにせよ痛み分けといったところかもしれない。

さて、久保であるが、85分からの数分の出場にとどまっている。ポジションはトップ下~2トップの一角である。

この短時間の交代出場については、久保の前にチュクウェゼとピノが交代出場を果たしていることから、本人は相当悔しかったことだろう。前節までのチーム内序列を考えるにこの二人に現状久保が劣っているという見方にはならないが、この試合におけるエメリの比較と判断において優先順位を下げられたということだろう。

コンディションやトレーニングでの取り組み方などの比較は監督にしかわからないが、戦術的な意図を分析すると、格上のチームを相手に拮抗した試合展開になっていたため、久保よりフィジカル面で戦える選手を起用したかったということが一つあるだろう。そして、そうした比較になったときは右サイドはチュクウェゼが久保より上位にくるということだろう。

一方、左サイドで18歳のピノが久保よりも優先して起用されたことが意味するところは、久保が左サイドでの信頼を監督から勝ち取れていないということだろう。シーズン当初からの課題である。引き続き改善を期待したい。

ちなみに短時間ではあるが、プレー内容は悪くはなかった。特にゴール前のシーンを一つ創出できたことはポジティブに考えて良いだろう。これまでもリーグ戦では短時間の出場が多いが、その中でもゴール前のシーンは生み出すことができるようになってきている。短い時間の中でもこうしたシーンを可能な限り結果に結び付けていく努力を続けることが重要だ。

依然として”ゴールを決めるシュート”に対する意識過剰・ナイーブさは見て取れるが、以前から言っている通り試合のなかでこうしたシーンを積み上げていくことでレベルアップを図るしかない。

決して低くないハードルではある。だが、シーズンが開幕して約3か月が経過したことも事実だ。ラ・リーガでもそろそろ結果を出したいところだ。

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