久保建英マッチプレビュー ビジャレアルVSレアル・マドリード(2020-2021ラ・リーガ第10節)見どころ&注目ポイント
- 2020.11.19
- サッカー

いよいよ間近に迫ってきた今シーズン最初の久保のマドリー戦。
【関連記事】
昨シーズンは、世界的名手であるセルヒオ・ラモスと対峙し、クロースを抜き、クルトワの守るゴールを急襲するなど印象的なプレーを披露したことは記憶に新しいだろう。
その久保が今季ビジャレアルに戦いの舞台を移して、再びレアル・マドリードに挑む。楽しみで仕方ないという人も多いことだろう。
そんな方々に試合にあたっての見どころや注目ポイントを紹介する。
久保のゴール・アシスト
なんと言ってもこれに尽きる。
どの試合でも同様に期待するものだが、マドリー戦で結果を出すことはやはり格別だ。同じゴールやアシストでもメディアやファンの間での扱われ方が他の試合とは違う。ましてや久保にとっては所属元である。世界最高のチームでプレーすることを目指している以上、結果を出すことができれば久保のキャリアにとって好影響をもたらすのは間違いない。
さらに今シーズンはラ・リーガでは出場時間も短くまだ結果を出せていないものの、長い出場時間を確保しているELでは誰にも真似できないプレーや能力を随所に見せ、3試合で1ゴール3アシストを記録している。
パフォーマンスレベルは右肩上がりの状況にある。マドリー戦は十分に期待できる。
久保の出場時間
チーム内の序列は上げてきているが、ラ・リーガにおけるスターティングメンバーに定着するには至っていない。チーム内のレベルが高いこともそうだが、指揮官エメリが試合ごとに細かい戦術設定を好む監督であることも影響しているのは間違いないだろう。
しかし、時間を与えられれば好プレーの数々を披露しており、監督の哲学やチームのレベルにフィットしてきていることは間違いない。
また、試合を追うごとにパファーマンスレベルと同様精神面での落ち着きも見られるようになってきた。チーム内で重要なポジションを確保している、さらにそれ以上に重要な選手になれるという自信が久保本人から見て取れる。
機は熟したと感じる。久保はスターターでこそ真価を発揮することはエメリも理解しているだろう。大一番での先発起用は十分論理的なはずだ。
久保の出場ポジション
ここまで、久保は2トップの一角、トップ下、右サイドアタッカー、左サイドアタッカーの4つのポジションでプレーしている。
選手のコンディションや組み合わせ、戦術、ゲームプラン、試合状況、など多岐にわたる要素により監督が決定することになるため、傍目では予想は難しいが、久保の適性は、トップ下>右サイド>2トップの一角>左サイド、の順であることは明らかだ。
こうしたことを踏まえ興味深く見るべき点だ。
久保のマドリー守備陣とのマッチアップ
世界最高レベルの選手たちとのマッチアップは大きな注目ポイントだ。
上述の通りビジャレアルにおける久保のポジションは複数考えられていることに加え、試合の中でも流動性の高いプレーを許されているため、常に久保が決まった誰かとマッチアップする構図にはならない可能性は高いが、どのポジションでも世界的名手とマッチアップすることになる。
各ポジションごとの相手は以下の通りになると予想されるが、いずれにせよドリブルで抜くシーンを多く見せてくれることを期待したい。
- トップ下の場合:vsカゼミーロ、vsクロース、vsモドリッチ
- 右サイドの場合:vsメンディ、vsマルセロ
- 2トップの一角の場合:vsセルヒオ・ラモス、vsヴァラン
- 左サイドの場合:vsナチョ、vsオドリオソラ、vsルーカス・バスケス
久保のライバル選手たちのパフォーマンス
久保がレアル・マドリードでのプレーを目指して現在間接的に立場を争っている同年代のライバル選手たちも要注目だ。
(今季ラ・リーガ比較) | ゴール数 | アシスト数 | 出場時間数 |
---|---|---|---|
久保建英(19歳) | 0 | 0 | 171分 |
ウーデゴール(21歳) | 0 | 0 | 141分 |
ヴィニシウス(20歳) | 2 | 0 | 464分 |
ロドリゴ(19歳) | 0 | 3 | 155分 |
久保は最年少(ロドリゴは学年が上)になるが、彼らとの競争という意味でもそろそろゴールとアシストが欲しいことがわかるだろう。
マドリーのチームメイトやジダンと久保の再会
昨年マドリーのプレシーズンマッチに参加している久保は、マドリーの多くの選手とピッチ内やトレーニングルーム、宿泊施設などで時間を共にしている。
昨シーズンの対戦でもキャプテンのセルヒオ・ラモスとあいさつしているシーンなどが画面にもとらえられたが、今シーズンも同じようなシーンがあることだろう。
ちょっとしたドラマに過ぎないが、日本人ファンにとっては貴重な瞬間であることも事実だ。
願わくば、久保が強烈なプレーをピッチ内で見せて、マドリーの選手と試合後ユニフォームを交換するシーンを見たいものだ。
ラ・リーガ首位争い
この試合はラ・リーガ全体にとっても重要なゲームとなる。
序盤は、レアル・ソシエダ(1位・勝ち点20)、ビジャレアル(2位・勝ち点18)、アトレティコ・マドリード(3位・勝ち点17)、レアル・マドリード(4位・勝ち点16)、による首位争いになっている。
ビジャレアルは現在2位で、マドリー戦のあとは現在首位のレアル・ソシエダとの直接対決が控える。マドリー戦で勝ち点が0ということになると、首位から一歩後退した状態でソシエダと対戦することになる。マドリー戦は勝ち点を獲得し、ソシエダ戦を文字通りの首位争いの直接対決としたいところだ。
マドリーは現在4位。首位とは1勝分の勝ち点がまるまる離れているため、こちらも勝ち点は喉から手が出るほど欲しいところだ。
つまり、シチュエーション的にはマドリーが勝利が欲しいのに対し、ビジャレアルは引き分けを容認できると考えるのが自然だろう。
しかし、ビジャレアルにしてみれば、来季のCL出場権獲得(4位以内)が目標となるため、シーズン全体のことを考えれば、マドリー相手にどこまで戦えるかがわかるこの試合は重要な試金石となるはずだ。第3節のバルサ戦は力の差を見せつけられた格好だったが、今はあのときよりチームは好調でチーム力も上がっている。そうした状況であればこそなおさら重要なゲームと言えるだろう。
-
前の記事
久保建英マッチレポート 日本代表VSメキシコ代表(2020.11.18国際親善試合) 2020.11.18
-
次の記事
ゾウ編のあらすじと見どころ(ONE PIECE(ワンピース)ストーリー紹介⑯) 2020.11.21