久保建英マッチレポート ビジャレアルVSエルチェ(2020-2021ラ・リーガ第12節)

久保建英マッチレポート ビジャレアルVSエルチェ(2020-2021ラ・リーガ第12節)

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試合結果

0-0 引き分け

試合トピックス

45分(後半スタート) 久保IN、チュクウェゼOUT

72分 ビジャレアル、ゴール前でパレホからのパスを受けた久保が左足でシュート。キーパーがセーブ

87分 ビジャレアル、モレノからのクロスをニーニョがバックヘッド。クロスバーに当たる

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久保・ビジャレアル詳報

ビジャレアルは、パコ・アルカセル、バッカというトップを本職とする選手を怪我で欠いていることから、モレノを1トップにし、チュクウェゼ右、バエナ左という攻撃の布陣でスタート。

これが機能しなかった。エルチェの粘り強いプレーもあったものの、ゴール前でのシーンをほとんど創れず前半を終えている。

さすがに業を煮やしたエメリは、今季初めて後半スタートからの2枚代えを敢行している。チュクウェゼとバエナに代わり、久保と怪我が治ったばかりのパコ・アルカセルを投入している。

この2枚代えが奏功し、支配力を高め、ゴール前への圧力を高めているが、エルチェの粘り強い守備でゴールを割ることはできなかった。

パコの怪我再発による再交代とここ最近のモレノのパフォーマンスの低下(これまでが絶好調すぎたということだろう)が、この結果に影響を及ぼしたことは間違いないが、ここ数試合におけるチーム全体のパフォーマンスレベルの低下はエメリにとって頭の痛い問題だろう。

しかしながら、こうしたチーム状態のときにどれだけ勝ち点を落とさないかがシーズンの最終成績を決める。今が我慢のしどころでもあるだろう。

さて、久保であるが、途中交代で入るという意味では今季最も長い時間プレーしている。

この試合のパフォーマンスは良かった。右サイドで出場し、モレノとの頻繁なポジションチェンジにより、右に、中央に、と良いところで多くボールを受けチームの攻撃のリズムを改善している。

プレーリズムやプレーテンションもチームのリズムとかみ合っていた。良い流れの中でこの試合チーム最大のビッグチャンスも創出している。ゴールを決める以外は監督の要求にしっかり応えたかたちだ。

それにしても、ここ数試合はリズムを落としパフォーマンスを低下させていた中でまたしても復調したことには驚きを隠せない。これまで一度パフォーマンスレベルが落ちるとなかなか上昇気流に乗れず壁を超えられない日本人選手の姿を多く見てきただけに勝手に心配の視線を送っていたのだが・・・。

精神力の強さというべきかメンタルレベルの高さというべきか。

この試合の久保は、ピッチ内では声も出ており、チームメイトとのコミュニケーションも積極的にとれていた。こういうシチュエーションの選手には難しいことのはずだが、そういう面でも気合が伝わってきた。やはりグローバルスタンダートを持っている選手である。(調子が悪くても気にしない。変な遠慮はしない。)

ボールも多く回ってきた。調子の悪い選手にはボールを預けるのをためらうものだが、ポジションが素晴らしかったのは勿論あるが、それ以上に調子の悪いときに出るネガティブなオーラがなかったことが大きい。チームメイトがパスを回したくなるポジションを取り、ボールをよこせというオーラをしっかりとまとっていた。

恐らくトレーニングでもポジティブな印象を与えていたのだろう。エメリのサポートも良かったのかもしれない。若手時代にエメリにあまり出番を与えられなかった経験を持つパレホを中心に久保に対して好意的な雰囲気が伝わってきた。(この辺は日本人選手のプレー経験があまりないレベルのチームという感じもする。勝利のための協力意識とポジション争いの競争意識が健全に両立している。)

あとはこの試合のようなプレーを続けていくだけだ。

エメリもチームメイトもこの日の久保にはかなりポジティブな印象を持ったはずだ。

次の試合も楽しみだ。

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