久保建英マッチレポート ベティスVSビジャレアル(2020-2021ラ・リーガ第13節)

久保建英マッチレポート ベティスVSビジャレアル(2020-2021ラ・リーガ第13節)

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試合結果

1-1 引き分け

試合トピックス

5分 ビジャレアルGOAL>>パレホのCKからパウ・トーレスがヘディングで合わせる

22分 ベティス、フェキルのクロスからルイバルがシュート。キーパーがセーブ

50分 ベティスGOAL>>FKのこぼれ球からルイバルがミドルシュート

58分 久保OUT、チュクウェゼIN

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久保・ビジャレアル詳報

ビジャレアルサイドの視点から見れば、またしても最少得点で勝ちきれなかったという見方になるだろう。前節復帰したものの再度負傷したパコ・アルカセルの不在が響いてるかたちだ。

加えて、さらなる負傷者が続出したことでチームの歯車が上手く回らなくなったことも要因だろう。離脱中のパコ・アルカセル、モイ・ゴメスらに加え、この試合ではイボーラ、コクラン、エストピニャンが負傷交代となっている。

しかし、この試合に関して言えば、ベティスが良かったという見方のほうがフェアだろう。

特にディフェンスは、名将ペジェグリーニのチームらしく、ビジャレアルをよく研究していた。モレノを中心にバイタルにおけるハーフスペースを起点にした攻撃を武器とするビジャレアルにほとんど仕事をさせなかった。ビジャレアルにハーフスペースを作らせないチームとしてのポジショニングが90分乱れることはなかった。

引き分けは妥当な結果と言えるだろう。

さて、久保であるが、この試合では今季リーグ戦における2試合目のスタメン出場を勝ち取っている。これは前節のパフォーマンスが評価されてのことだろう。ポジションは右サイドで、2トップの一角であるモレノとのポジションチェンジにより攻撃の軸となることを期待されての出場であった。

パフォーマンスは悪くなかった。前節の良い流れを継続しており、プレーリズムは良かった。序盤からボールタッチも多く、落ち着いてプレーできていた印象だ。チームメイトも彼に対して信頼を寄せておりボールも集まっている。(チームメイトが好意的な雰囲気を出している理由は、恐らく試合に出たり出なかったりで身体的・精神的コンディションを維持するのに苦労している立場の久保がトレーニングからしっかりと仕事をしていることが伝わっているからだろう。自身の経験と重ね合わせても信頼に足る存在という評価を受けているものと思われる。)

守備時のポジショニングやアタックタイミングなども良く戦術的な意味においてもゲームに入り込めていた。

しかし、ポジションチェンジなどによるモレノとの効果的なコンビネーションはほとんど見られなかった。ベティスが研究していたせいもあるが、これこそ右サイドでモレノとともに出場したときの重要なタスクだ。それを全うできず、結果も出せなかった。

58分での途中交代の理由はこうしたことによるものだろう。もちろんチュクウェゼなどその他の選手にも公平にチャンスを提供するという監督のポリシーに基づいているものでもあるだろうが。

この試合、筆者は戦前からエメリは久保のリーグ戦でのリズムをさらに上向かせるためフルあるいはそれに準ずるプレータイムを与えると考えていた。試合のシチュエーションもそのような流れになっていたため、そうした前提で見ていたのだが、想像以上に競争や公平性に関しては厳格な監督のようだ。

いずれにせよ、負傷者が続出しており、勝ちきれなくなっているチーム状況は、久保がプレータイムを増やすという意味ではポジティブな要素だ。途中交代で入ったチュクウェゼやピノが効果的ではなかった点も追い風と言える。

我慢強く着実に状況を好転させていることは間違いない。このレベルのチームにあってそれができているという事実は、やはり期待を膨らませるものだ。

次、次、次、だ。

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