久保建英マッチレポート ビジャレアルVSレアル・ソシエダ(2020-2021プレシーズンマッチ②)

久保建英マッチレポート ビジャレアルVSレアル・ソシエダ(2020-2021プレシーズンマッチ②)

試合結果

2-0 ビジャレアル勝利

試合トピックス

1分 ビジャレアルGOAL>>ペナルティエリア内でチュクエゼのパスを受けたコクランがシュートを流し込む

18分 レアル・ソシエダPK失敗>>ソシエダのウィリアン・ジョゼのキックをビジャレアルGKアセンホがセーブ

28分 ビジャレアルGOAL>>ビジャレアル、ペナルティエリア付近のディフェンスからPKをゲット。パコ・アルカセルがPK成功

45分 ビジャレアルカウンターから久保がドリブルで1人を抜き去った後、エルストンドからファールを受ける。エルストンドにイエローカード

63分 久保、チュクエゼの途中交代に伴い、ポジションをトップ下から右ワイドに移行

75分 久保、FWニーニョへの高精度の決定的ミドルパス。ニーニョのシュートはキーパーに防がれる

81分 久保OUT

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久保・ビジャレアル詳報

ビジャレアルは4-2-3-1で試合に臨み、久保をトップ下で先発出場させる。モレノがスペイン代表に招集されたことも関係しているが、恐らくエメリとしては久保とチュクエゼを同時に起用したいのであろう。また、スカッドを踏まえれば、フォーメーションは4-4-2と4-2-3-1を併用する考えであることは明白だ。

試合内容は、開幕が近づいてきていることから、これまでのトレーニングマッチよりはるかに高い仕上がりを見せていた。インテンシティや戦術浸透度もかなり本番モードになってきた印象である。ただ、左サイドからの攻撃はこの試合でもほとんど見ることができなかったため、シーズン通してのチームの大きな課題になるだろう。カソルラの抜けた穴の大きさを感じざるを得ない。

さて、久保であるが、随所で見せ場をつくり、前のバレンシア戦よりはるかに高いパフォーマンスを見せた。コンディションは開幕が近づくにつれ明らかに上がっており、この試合ではランニングペースやスプリントも本番に近い状態になっていたと言えるだろう。まだボールへのフィット感や相手ディフェンスのあたりに対する準備が足りない場面もあるが、試合中でも徐々にアジャストしてきており開幕に向け全く問題を感じない状態だ。

さらに、この試合で再確認したのは、トップ下としての適性である。縦のスペースに入っていくタイミングと能力、センターラインでボールを受ける選択肢の豊富さ、狭いエリアでマークをはがす技術、チームのパスワークを形成する間の取り方、など強い適性を感じずにはいられない。

もちろんまだコンディション面や昨季はほとんどプレーしなかったポジションということでフィットしていない場面も多かったが、これらの適性を強く感じたのも事実である。

右ワイドのほうが昨季の経験値がある分今は落ち着いてプレーできる側面もあるが、やはり今シーズンはトップ下でのプレーを多く見たいものである。

パス回しの仕方や久保を見るタイミングなどを見てると、チームメイトも一貫して久保をトップ下の選手として見ている節があり、センターラインからの攻撃も武器にしたいと考えているのはエメリだけでなくチームメイトも同様であることがうかがえる。この期待に応えることができればまた選手として一段バージョンアップするだろう。

いずれにせよ、レベルの高いチームであることがよくわかるゲームであった。レベルの低いチームにありがちな新参者には意図的にパスを回さないなどのシチュエーションもなく、いいところにいれば出てくるし、またしっかり合わせてくる技術もある。その中にあっても久保は高いレベルを見せているのは間違いない。

コミュニケーションも良好な様子が見て取れ普通にチームの頼れる戦力の一人として扱われているのが画面越しでも伝わってくる。パレホは久保を探してるし、チュクエゼはライバル心が見え隠れする場面もあるが、久保がパスを要求するコミュニケーションをとればしっかりと出してくる。

次の開幕前ラストのトレーニングマッチではシュートを期待したい。右ワイドだけでなくトップ下としてシュートへの道筋をつくることができれば、ゴール数・アシスト数とも、昨季より格段に上がる期待感が現時点でもかなりある。欧州の舞台でも鮮烈なプレーを見せることができるだろう。期待したい。

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