久保建英マッチレポート U24日本代表VSU24スペイン代表(東京五輪準決勝)

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試合結果

0-1 スペイン勝利

試合トピックス

39分 スペイン、縦パスに反応したラファ・ミルがペナルティエリア内でシュート。キーパーがセーブ

75分 スペイン、リフレクションからラファ・ミルがペナルティエリア内でシュート。キーパーがセーブ

78分 日本、カウンターから久保が左サイドをドリブルで突破し、ペナルティエリア内でシュート。キーパーがセーブ

90分 久保OUT、三好IN

115分 スペインGOAL>>左サイドのオヤルサバルのパスからアセンシオがペナルティエリア内左足でシュート

久保・日本代表詳報

延長までもつれこんだゲームはスペインの勝利で決着がついた。

日本の健闘が光ったゲームではあったが客観的に見ればスペインの地力が上回っていた。

スペインはパスミスが目立ちそれに助けられた側面は否定できないからだ。(急造チームであることと疲労が関係していたことは間違いないだろう)

試合展開については、戦前の予想通り、攻撃のスペインと守備の日本という構図になった。

久保がボールを持ったときは相手も身構えるため、日本がポゼッションを確保できたが、それ以外の時間はすべてスペインのポゼッションという展開になり、日本が115分まで必死に守ったという構図だ。

日本はベストを尽くした。

ただスペインがそれを上回っていた。特に得点のシーンは見事としか言いようがない。延長後半に突入してなおオヤルサバルが丁寧な崩しをし、それをアセンシオが得意の角度とはいえ見事にゴールネットにボールを突き刺した。スペインをほめるしかないだろう。

そういうゲームだった。

さて、久保であるが、パフォーマンスは悪くなかった。

ただやはり久保が得点を取れないと日本は勝てない。

筆者もずっと言ってきたことであるが、国際大会では相手を明確に上回っているのは日本では久保だけであり、個の力で局面を打開できるのが久保だけだからだ。

そのためこの試合は合格点のプレーではなかったという評価になる。

しかしながら、興味深いプレーは幾度かあった。

リーガでもよく顔を合わせる相手に対し、今シーズンの課題でもあった、フィニッシュへ持ち込むプレーバリエーションとなによりシュートへの意欲を存分に見せてくれた。

得意のドリブルでもヘタフェでのチームメイトであったククレジャを抜くなど今シーズンのうっぷんを晴らしマジョルカ時代のような主役としてのプレーを見せてくれた。

今シーズンの課題をクリアし、来シーズンに向けて期待を抱かせる成長したプレーであった。

来シーズンの歩みに期待したい。

とはいえ、久保の東京オリンピックでの冒険はまだ続く。

次は銅メダルをかけた戦いになるが、日本にとっても久保にとってもよりよい形で大会をフィニッシュすることを期待したい。

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