久保建英マッチレポート U24日本代表VSU24ニュージーランド代表(東京五輪準々決勝)

久保建英マッチレポート U24日本代表VSU24ニュージーランド代表(東京五輪準々決勝)

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試合結果

0-0(PK4-2) 日本勝利

試合トピックス

10分 日本、ショートコーナーから久保が絶妙な縦パスをペナルティエリア内の林に供給、林のグラウンダーのクロスから遠藤が合わせるが枠外に外す

69分 日本、久保が独力でドリブル突破からペナルティエリア外からシュート。キーパーがセーブ

81分 日本、堂安のグラウンダーのクロスから上田がシュート。キーパーがセーブ

85分 日本、カウンターから堂安がシュート。キーパーがセーブ

94分 日本、三苫の縦パスに上田が反応し、シュート。キーパーがセーブ

114分 日本、久保が右サイドでボールと持ち、左足でミドルシュート。キーパーがセーブ

PK戦 日本は、上田、板倉、中山、吉田の順に全員決め、GK谷が相手の2人目のキックをストップ。相手の3人目も枠を外し、4-2で制す

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久保・日本代表詳報

勝ち進むことができた。それに尽きる。

国際大会のトーナメントに簡単なゲームはない。相手も勝つために必死だからだ。

そうした緊迫感と独特のインテンシティのあるゲームでは往々にしてこうした展開のゲームになる。

ニュージーランドは戦術的によく整備されていた。

守備から入っているが、フォーメーションとプランを駆使し、攻勢に出る時間もきちんとつくれていた。

特に5枚のディフェンスラインを4枚にし、ピッチ上の配置を変えたあとの戦いは見事だった。

日本は常に後手後手になった。

日本が無失点で抑えられたのは、相手攻撃選手に名手がいなかったことが大きかった。そうでなければやられていただろう。

日本選手の集中力を褒め称えたい。

しかし、やはりというかなんというか戦前の予想通り監督の采配が足を引っ張った。

ニュージーランドが構成を変えた後、なんら手を打たなかった。同じポジションの選手を入れ替えるだけであった。

攻撃面では、守備が4枚になった後は久保を2トップ気味に上げ、上田と久保を近い距離でプレーさせることでフランス戦の2点目のようなシーンを生み出す可能性を見せることもできたはずだが(その場合機動力のある三好をもっと早い段階で右サイドに入れる)、そうした勇気をもって圧力をかける方法を選択しなかった。

また守備面でも、構成の変わった相手の中盤を抑える術も提供できなかった。日本の守備ポジションをずらされた後対処できず、それが相手の圧力を受け続ける結果となった。

こういうときこそ、選手は監督の助けを必要とするのだが、一切動けなかった。

今更監督の能力について言っても仕方のないことだとわかってはいるが、明らかに選手が監督を助けてる構図だ。これは罪である。(延長戦に入る際、監督から指示のない中、遠藤が中盤での相手のパスの出どころへの守備をメンバーとすり合わせしていた。それを監督が横から覗いているという・・・。こんな光景は初めて見る。悲しいシーンであった。)

幸いもう2試合できることになった。監督には、寝る間も惜しんでぜひ試合中に起きる様々なシチュエーションを100通り、1000通り考えそれについての対応策を考えておいてほしいものである。そうすれば思考が止まってしまうことはなくなるはずだ。

最善を尽くすことを強く望みたい。

さて、久保であるが、この試合でもピッチ内の選手の中で最もシュートを放ち、可能性のある崩しも数多く見せた。

しかし、得点は奪えなかった。合格点は与えられない。

久保が決めなけれは日本は国際大会では勝てない。それを改めて感じる試合となった。

上田や堂安にもチャンスはあったがキーパーのファインセーブもありことごとく防がれた。いつもの日本を見ているようだった。相手に対して技術的に明確な優位性を持つ久保でなければ相手に勝りゴールをこじあけることはできないということだろう。国際試合は簡単ではない。

本人もそうしたことを自覚していることは、プレーを見ていればわかるため心配していないが(独力突破からのシュートというシーンを3度ほどつくったことを見ればそれは明らかだ)、次の試合は久保が決めなければ勝利はない。

これまで以上に強い気持ちと自覚で臨んでほしい。(試合後のコメントでも強い自覚が伝わってきたのでマインドセットの面で心配はしていないが。)

いずれにせよ苦労しながらも勝ち抜けた。サッカーではトーナメント初戦はどの大会でも延長戦に入ることが多い。そしてそれを勝ち抜いたチームがタイトルを取る確率も高い。

この試合での谷のPKストップもそうだが、まだ日本にホームの風は吹いている。

残り2試合の日本代表と久保の冒険を引き続き応援したい。

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