シンデレラガールズ(アニメ)のすべてをわかりやすく紹介する(アイマス歴史紹介㉒)

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DVD / TVアニメ / THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS I (DVD+CD) (完全生産限定版) / ANZB-11901

アプリゲームなどで有名な「アイドルマスターシンデレラガールズ」ですが、その人気が爆発するきっかけとなったのが2015年に放送されたテレビアニメです。

ここでは、そのあらすじ、魅力、見どころ、ちょっとしたこぼれ話など、アニメシンデレラガールズ(デレアニ)に関する様々なことをわかりやすく紹介したいと思います。

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目次

シンデレラガールズ(アニメ)の概要

シンデレラガールズ(アニメ)は、2015年1月からTOKYOMXなど地方キー局で放送された。

1月から4月にかけて1stシーズンとして全13話、7月から10月にかけて2ndシーズンとして全12話が放送された(合計25話)。

なお、ブルーレイ最終巻の特典映像として第26話が収録されたため、シリーズ合計では全26話となっている。

アニメアイドルマスター、劇場版アイドルマスター輝きの向こう側へに続く、アイドルマスターシリーズ本格テレビアニメとなっており、全アイドルマスターシリーズの中で2代目のブランドである「シンデレラガールズ」の物語となっている。

制作会社、主要制作スタッフはアニメアイドルマスターや劇場版と同じ。監督は高雄統子。

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シンデレラガールズ(アニメ)のあらすじ

346(みしろ)プロダクションのアイドルプロジェクトである「CINDERELLA PROJECT(シンデレラプロジェクト)」に選ばれた14人の少女たちがアイドルとしてデビューし、ユニット活動を通じてアイドルとしての階段を駆け上がっていくシンデレラストーリー。

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シンデレラガールズ(アニメ)の主要登場人物

シンデレラガールズ(アニメ)の主要登場人物は、200人近いシンデレラガールズのアイドルの中から14人が選ばれている。

アニメの中で「CINDERELLA PROJECT」と銘打たれたプロジェクトのメンバーとして登場している。

主役は、島村卯月、渋谷凛、本田未央の3人。

※CINDERELLA PROJECのメンバーとユニット構成は以下の通り。ちなみにユニット名のイニシャルを合わせるとCINDERELLAになる。

アイドル名 ユニット名
島村卯月 new generations(ニュージェネレーションズ)
渋谷凛
本田未央
新田美波 LOVE LAIKA(ラブライカ)
アナスタシア
神崎蘭子 Rosenburg Engel(ローゼンブルクエンゲル)
双葉杏 CANDY ISLAND(キャンディアイランド)
緒方智絵里
三村かな子
諸星きらり 凸レーション(デコレーション)
城ケ崎莉嘉
赤城みりあ
前川みく *(Asterisk)(アスタリスク)
多田李衣菜

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シンデレラガールズ(アニメ)の魅力・見どころ

シンデレラガールズのブランドイメージを見事に反映

346プロダクションは超大手の総合芸能企業346グループのアイドル部門の事業会社となっている。

そのため、アイドルたちは、765プロのように弱小芸能事務所での細々としたデビューではなく、まるでお城に招かれたシンデレラのような扱いとなっている。(事務所が仕事を取ってこれないということはなく、CDデビューやイベント出演、テレビ出演なども所属した以上はある程度は約束されているといったところだ。)

多くのアイドルが登場するという全アイマスシリーズ内でもわかりやすい特徴を持つ「シンデレラガールズ」の世界観がアニメでは事務所の大きさなどにより一層具体的に表現されている。

全アイマスのファン(プロデューサー)である視聴者にとっても765プロとの差別化という意味で新鮮にかつ魅力的に映ったはずだ。

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new generations3人の物語としての感動

シンデレラガールズ(アニメ)の主役はこの3人である。

1話~7話まで、20話~25話まで、はニュージェネの3人を軸に物語が展開される。話数にして全26話のほぼ半分を占める。このアニメはニュージェネの物語として見るのが正しい見方だろう。

この3人は、原作ゲームのスタート時からブランドにおけるメインアイドルであり、センターユニットであった。

しかし、ゲームはプレイヤーに遊び方がゆだねられることから当然他のアイドルとの差別化は十分ではなかった。リアルライブやイベント、声のつくタイミング、などを通じてメインとしてのポジションは確立されていたものの、純粋にシンデレラガールズの世界の中で「なぜこの3人がセンターユニットなのか」についての説明はされるに至っていなかった。

それがこのアニメで具体的に説明された。これはシンデレラガールズというブランドにとって歴史的なことであった。

しかもその内容が素晴らしく感動的だったのだから申し分ない。

765ASでは描かれなかった、事務所への入所の場面からきちんと丁寧に描かれていたのがまず一点。卯月と未央はオーディションの補欠合格、凛はスカウトにより、3人はプロジェクト最後のアイドルとなった。そう、お城に招かれたシンデレラのように。

そしてともにアイドル活動をしていく中で、輝くため、夢をかなえるため、壁にぶつかりながらも3人でその壁を乗り越えていく。

数多くのアイドルがいる346プロ、シンデレラガールズだが、彼女たち3人が赤裸々に涙を流しながらも見せた努力や友情、”何かを夢見る者同士の絆”は、彼女たちこそが「シンデレラガールズ」を象徴する存在であることの証だ。

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CINDERELLA PROJECT14人の物語としての感動

そしてシンデレラガールズ(アニメ)は14人の物語でもある。

この14人は765プロ(アニメアイドルマスター)の13人のアイドルに相当するメンバーと見ることが可能だが、765プロとの大きな違いは、絆が作中で築かれていったことだ。

765プロは原作ゲームがリリースされて7年後にアニメ化されたことから、既に事務所に所属し、関係性も出来上がっているというアニメのスタートとなった。そしてそれに違和感を覚えた視聴者は皆無だった。(リアルイベント等を通じてキャスト同士の絆が既に強固であったことも理由だ)

だが、シンデレラガールズはこのとき原作ゲームが出てから3年程度で、アイドルに声がついてからは2年程度であった。キャスト同士の仲も765プロほど深まっているという状況でもなかった。

だからこそアニメの中でこの14人がともに困難を乗り越え、仲を深め、絆が強くなっていく様が描かれたことに感動したのだ。まるで14人のアイドルたち、ひいてはキャストたちが絆を強くしていっている様をリアルタイムで見ているかのようだった。

加えて、各ユニットのバランスも素晴らしく絶妙であった。

LOVE LAIKAはクール属性の面々ということになるが、クールに澄んだ正統派美少女デュオユニット(モデルは間違いなくウインクであろう)であったし、Rosenburg Engelは蘭子の個性をフルに発揮させるためのソロユニットであった。そしてこの3人は作中で3人ユニットのような扱いになるシーンもある。一粒で二度美味しいというような組み合わせであった。

CANDY ISLANDの3人はキュート属性の面々ということになるが、引っ込み思案の智絵里に実は芯のしっかりしてる仲の良いかな子と実は色々器用で気の利く杏を組ませることで実に可愛らしい雰囲気のユニットとなった。

凸レーションの3人はパッション属性の面々ということになるが、身長も年齢も大きく出っ張っているきらりを中心に年少枠の元気さをフルに生かすユニットで、元気の相乗効果を生み出すような組み合わせであった。(全面に頑張る気持ちを出すキャスト陣のユニットでもある。松嵜さんや黒沢さんは人によってはきついと思う人もいそうなものだが、二人を一緒にし、そこにこれまた相手に関係なく頑張れる山本さんを加えたことで、彼女たち全員の個性を大人しくさせることなく輝かせることにも成功している。絶妙な配置であると感じたのは筆者だけではないはずだ)

*はニュージェネ同様属性混合ユニットとなったが、どの属性でも違和感のない実は全方位的な個性を持つ李衣菜を真面目なみくと組ませることによって、双方の個性をスポイルさせることなく輝かせている。

ニュージェネに至っては、”三位一体”という言葉は彼女たちのためにあると思わせるくらいである。個性、歌、踊り、容姿、持っている夢、頑張り方、笑顔、声質、すべてが三者三様でありながら、3人だからこそ互いの成長と魅力を引き出しあうという無敵な組み合わせになっている。自然と互いに心から尊敬し、同じ方向を向き、同じ高さを目指している3人でもある。一片の曇りもない関係性だ。

つまり、これらのことから、14人を中心にシンデレラガールズという作品そのものに対する感情移入度の高まりが半端なかった。

ちなみに、この14人の選定理由については色々考えられる。

765とは違う個性の持ち主がいること、リアルイベント等で既に中心メンバーとして動いているキャストのアイドルであること、アイドルの属性バランス(キュート、クール、パッション)、アイドルとキャスト双方の年齢バランス&個性バランス&人気バランス(ゲーム内の総選挙(人気投票)の結果や他仕事での声優さんの知名度等)、などを総合的に考慮した結果なのだろう。

とはいえ、この選定理由はアイマス総合ディレクターの石原氏にしかわからないことであり、詮索に意味はないだろう。彼がアイマスに関して墓場まで持っていくことの一つであるはずだからだ。

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CINDERELLA PROJECTのプロデューサーの物語としての感動

シンデレラガールズ(アニメ)では、アニメアイドルマスターに続いて男性プロデューサーを登場させているが、このプロデューサー像も見事であった。

765プロのプロデューサーとの違いを出しつつも、765プロのプロデューサー同様目立ちすぎてもいけないし、かといって個性に乏しいリアリティの希薄なキャラとなってもいけない。

キャラ設定はかなり難儀したはずである。

しかし見事であった。バランスを守りつつ765プロのプロデューサーとの個性の違いも打ち出すことができていた。

しかも765プロより物語への関与度が高かったのにも関わらず。

特にニュージェネとの前半の絡みでは、彼の不器用さ、言葉足らずさが物語を動かすきっかけとなっていた。そして後半では、ニュージェネの3人とともに成長し、最後はきちんと彼女たちを導ける存在となったことが描かれていた。

賛否があるかもしれないが、プロデューサーの成長物語としてもきちんと成立していた点は、アイマスの世界観がさらに深堀されたという意味で良いことのはずだ。

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少女たちの赤裸々な感情の吐露

これが、シンデレラガールズ(アニメ)は最大の見どころと言っても過言ではないかもしれない。

恐らく高雄監督だからこそできたことだろう。

デビューできないことによる焦りや他のアイドルへの嫉妬を吐露する5話のみく、客数や会場規模を勝手に勘違いしプロデューサーとの行き違いからアイドルを辞めようとする7話の未央、そして「自分には何もない」と劣等感をむき出しにして涙を流す23話の卯月、などは他の監督には描写できないシーンなのではないだろうか。

アニメアイドルマスターの「約束」のシーンも高雄さんが主導したとのことだが、そのシーンで見せたエッセンスがシンデレラガールズのアニメでもあふれている。

生々しい感情をさらけ出しながらも清々しく収束させていくシーンの数々には彼女のクリエイターとしての才能を強く感じずにはいられない。

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アニメアイドルマスターと同じ世界での物語

全アイドルマスターのプロデューサーにとって嬉しかったこと、テンションが上がったことが、シンデレラガールズ(アニメ)の世界が、アニメアイドルマスター、劇場版輝きの向こう側へ、そして765プロの世界と同じ世界での物語であることが明確となった点だ。

街頭ポスターなどでは765や876、ジュピターなどのアイドルたちが登場していたし、12話のシンデレラプロジェクトの合宿地(民宿)は、輝きの向こう側へで765のアイドル達が合宿した場所と同じであることが明確にされた。

間違いなく輝きの向こう側への後の世界ということである。

アイマスには広大な世界が広がっているということを強く実感することができる描写にあふれていたことも見どころだ。

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数多く登場する346プロのアイドルたち

これも見どころだ。

シンデレラガールズには多くのアイドルがいるが、声が未実装のアイドルも多くいることから全26話のアニメで全員出すことは不可能である。

しかし、アニメではそうしたことへの配慮を見ることができた。

アニメ内で新たに声がついたサプライズキャスティングのアイドルも毎週のようにいて、ボイスのないアイドルもレッスン風景などで登場した。

毎週こうしたアイドルを見つけるのも間違いなく見どころの一つだった。

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伏線の貼り方と伏線回収の丁寧さ

シンデレラガールズ(アニメ)においては、全編通してこの伏線の貼り方と回収の仕方はかなり美しかった。

アイドルが歌って踊るシーンはさすがにアニメアイドルマスターの監督にして天才アニメーターの一人である錦織氏にはかなわなかったが、物語における伏線の貼り方と回収の仕方のシンメトリーのような美しさは高雄監督ならではの素晴らしさがあった。

しかも、それを女の子の赤裸々な感情の吐露の中で表現するのだから並みじゃない。

1話で凛が卯月の笑顔でアイドルになることを決めた公園のベンチは、凛がアイドルとしての迷いが生じた7話、23話で必ず登場していたし、1話で卯月・凛・未央・プロデューサーが知らず出会っていたシーンは13話で気づき25話で全員が自覚するというシーンに展開されていた。

1話の凛のプロデューサーに対する「アンタがわたしのプロデューサー?」というセリフに対しては22話のプロデューサーから凛に対する「私はあなたのプロデューサーですから」というセリフで返している。

その他にも12話での美波のセリフや3話での美嘉のセリフも、ニュージェネのターニングポイントとなる話数などでときに言うキャラを変えながら発展、肉付けされながら引き継がれていき、シンデレラプロジェクトの価値観、物語のテーマとして染み渡っていった。

他にも色々あるが、見事としか言いようがない。

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新曲の多さ

とにかく新曲が多いのもシンデレラガールズ(アニメ)のの魅力だ。

オープニングやエンディングだけでなく、各ユニットの新曲も毎週のように投入され、CDも発売された。

オープニング2曲、エンディング2曲、全員曲2曲、ユニット曲2曲×6ユニット分、+α、とかなりの数の曲がリリースされている。アイマスとはいえアニメ作品としては滅多にない数だろう。

しかもどれも名曲ばかりである。

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シンデレラガールズ(アニメ)の各話解説

第1話「Who is in the pumpkin carriage?」

(卯月&凛回)

・オープニングは「お願いシンデレラ」をBGMに、アイドルになっていないシンデレラプロジェクトのメンバー14人が街中や駅前などでシルエットなどで登場。

・卯月と凛とプロデューサーの出会いが描かれ、二人と未央がアイドルになる話が描かれる。今までのアイマスにはなかったアイドルになる瞬間が描かれているという意味ではかなり貴重。

・花びらが舞い散る桜の木の下で卯月の笑顔を見てアイドルになることを決める凛のシーンはシンデレラガールズ(アニメ)におけるベストシーンの一つ。

・エンディングはニュージェネ3人で歌唱する特別版の「メッセージ」が使用された。CD版の「メッセージ」にはなかったドラマ性と思いを感じる珠玉の一曲となっている。

・すべての流れが完璧で美しい回。この第1話が全26話の中で一番素晴らしかったという視聴者も多い。

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第2話「I never seen such a beautiful castle」

(ニュージェネ&シンデレラプロジェクト回)

・ニュージェネの3人が346プロで初顔合わせを果たし、さらに最初の仕事であるアーティスト写真の撮影でシンデレラプロジェクトが全員揃う回。

・ニュージェネの3人の相性の良さを早速感じる回。未央を中心に自然と仲良くなっていく3人。写真撮影では最初は緊張で失敗するも3人で撮影することで素敵な笑顔を見せることに成功。3人の笑顔は特別であるという演出も施されている点は見逃せない。

・撮影されている写真はすべて、ゲーム「シンデレラガールズ」で既に実装されているカードと同じ構図と衣装。ゲームのユーザーであるプロデューサーにとってはかなりテンションが上がるシーンとなっている。

・ニュージェネ3人が広い事務所内を散策するシーンもあるが、その一連のシーンでは多くのアイドルが登場する。ブルーナポレオンの面々やニューウェーブの面々、フリルドスクエアの面々などが登場する。

・ゲームでおなじみの事務員の千川ちひろやトレーナーもアニメ初登場を果たしている。

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第3話「A ball is resplendent, enjoyable, and…」

(ニュージェネ回&城ケ崎美嘉ゲスト回)

・ニュージェネ3人が美嘉のステージのバックダンサーとして初ステージデビューを果たす回。

・初めてライブに出演するアイドルたちの緊張感が視聴者にもリアルに伝わってくる臨場感の高い回。

・美嘉はアニメ内ではシンデレラプロジェクトのメンバーではないが、キャストも含めシンデレラ内ではメインメンバーの1人。少し立ち位置が変わっているがアニメではシンデレラプロジェクトの14人に次ぐ15人目のメインキャラの扱いとなっている。そのためシンデレラプロジェクト以外で最初にがっつり登場しているキャラとなっている。

・美嘉のライブシーンでは、美嘉のキャストである佳村さんが考案した振り付けが採用されている。アイマスらしいシーンだ。

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第4話「Everyday life, really full of joy!」

(ニュージェネ&シンデレラプロジェクト回)

・ニュージェネがシンデレラプロジェクトの各アイドルの紹介ビデオを撮影する回。

・シンデレラプロジェクトのメンバー全員の個性が本格的に紹介されている。アニメアイドルマスターの第1話に相当する回でもあるだろう。

・既にゲーム「シンデレラガールズ」をプレイしていたプロデューサーにはたまらない回。可愛いアイドルたちがアニメで動くところをじっくりと見られる。

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第5話「I don’t want to become a wallflower」

(シンデレラプロジェクト回)

・ユニットデビューの決まった「new generations」と「LOVE LIKA」を見て焦りや不安、嫉妬を隠せないみくがプロデューサーや周囲に不安をぶつける回。

・途中みくの生々しい感情が爆発しているため、視聴者にとっても色々と複雑な感情が沸き起こるシーンが多いが、最後は不器用なプロデューサーがみくの不安を解消することに成功し、清々しいラストになっているためご安心を。

・アニメではニュージェネに続いてセリフ量が多いのがみくだろう。この5話もそうだが、以降もシンデレラプロジェクトの中でのセリフ量は多め。

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第6話「Finally, our day has come!」

(ニュージェネ(未央メイン)&ラブライカ回)

・デビューイベントに臨むニュージェネとラブライカの回。

・会場はシンデレラガールズのリアルイベントでもお馴染みのサンシャイン広場。

・美嘉のステージのときと違う会場の狭さや観客の少なさに未央がステージで落ち込んでしまう話でありプロデューサーの言葉足らずで未央を追い込んでしまう話でもある(未央に「アイドル辞める」とまで言わせてしまう)。同時にラブライカは二人の絆を深めデビューイベントを成功させる話となっている。

・アニメでは、ニュージェネとラブライカが同じ回で対比的に描かれている。その最初の回。落ち着いた考えで一歩一歩着実に成長していくラブライカに対して、すべてが体当たりで間違ったり迷ったりを繰り返すニュージェネという構図だろう。なお、ニュージェネが体当たりで初めてのことに試行錯誤しながらぶつかっていく姿は実にアイマスらしいとも言える。

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第7話「I wonder where I find the light I shine…」

(ニュージェネ(未央メイン)回)

・ニュージェネが解散の危機を乗り越え、一歩成長し、絆を深める回であるとともにプロデューサーが成長する回でもある。

・未央へのフォローから逃げるプロデューサーに強い感情をぶつける凛、無意識にプロデューサーを励ます卯月、そして二人の思いを受けて未央に本音を話すプロデューサー。そんなプロデューサーの気持ちに触れアイドルを続けようと決意する未央。4人の歯車が最高のかたちで動く素晴らしい回となっている。

・公園のベンチで、凛とプロデューサーの手を未央がつなぐシーンは、未央の勇気がニュージェネとプロデューサーをつなぎ直すという最高のシーンとなっている。

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第8話「I want you to know my hidden heart.」

(ローゼンブルクエンゲル回)

・蘭子のソロユニットデビューが決定し、その最初の仕事であるPV撮影に向けて奮闘する回。

・終始蘭子の可愛さや優しさが堪能できる回となっている。

・蘭子の厨二セリフを実はみりあだけは理解していたことが発覚するのが面白い。

・凛と未央がプロデューサーに対して一歩心を開いたことがわかる会話のシーンもある。

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第9話「“Sweet” is a magical word to make you happy!」

(キャンディアイランド回&輿水幸子・小早川紗枝・姫川友紀ゲスト回)

・キャンディアイランドのユニットデビューが決定し、その最初の仕事であるバラエティ番組を頑張る回。ほぼ番組内番組で物語が進んでいくが、その中でキャンディアイランドの3人が成長を果たす。

・バラエティ番組の共演者として”かわいいぼくと野球どすえ”チームと名乗った3人のアイドルが登場。

・このバラエティ番組の企画は後に様々なリアルイベントの場面でオマージュされていくことになる。加えてアニメの後、緒方智絵里役の大空さんがパーソナリティの番組でもここからインスピレーションを得たような番組が登場する。

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第10話「Our world is full of joy!!」

(デコレーション回&城ケ崎美嘉ゲスト回)

・デコレーションとしてユニットデビューすることが決まった3人が、ハプニングに見舞われながらもイベントを成功させるために頑張る回。

・失敗したきらりを年下の莉嘉とみりあが励ますシーンは必見。このユニットの良いバランスを表現している。

・城ケ崎姉妹の絡みも多くあり、二人の仲の良さも伝わってくる。

・街頭ポスターに765のやよい・響・真美の新ユニットの宣伝がでかでかと出てくる。このユニットは劇場版輝きの向こう側へのエンディングで律子が発表していたユニットである。このシーンで初めてシンデレラガールズのアニメが劇場版後の世界であることが明確になっている。

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第11話「Can you hear my voice from the heart?」

(アスタリスク回)

・アスタリスクのユニットデビューが決まったが、まったく息の合わないみくと李衣菜がデビューイベントを成功させるために奮闘する回。二人は息を合わせるために寮で一緒に暮らしたり、一緒にデビュー曲の作詞をしたりする。

・デビュー曲の作詞は、本当にみくのキャストである高森さん、李衣菜のキャストである青木さんが行ったことでも知られる。

・李衣菜のお嬢様感が垣間見える回でもあり貴重。

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第12話「The magic needed for a flower to bloom.」

(シンデレラプロジェクト回)

・シンデレラプロジェクトが大型イベントに向けて合宿でレッスンに励み心を通わせ絆を育む回。

・出会ったばかりのシンデレラプロジェクトのメンバーが本当の意味で絆を深めることが実感できる回。「ススメ☆オトメ」をBGMにした一連のシーンは感動的ですらある。

・合宿地となった民宿は、劇場版輝きの向こう側へで765のアイドルたちが合宿した民宿であることが明らかにされている。レクリエーションのシーンでは劇場版でも使われた水鉄砲が登場し、エンディングでは765のサイン色紙も登場している。そういう意味でも感慨深い回となっている。

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第13話「It’s about time to become Cinderella girls!」

(シンデレラプロジェクト回)

・346プロの大型ライブイベント「サマーフェスティバル」開催回。シンデレラプロジェクトもユニット曲と全員の新曲で参加。美波の発熱などのアクシデントに見舞われるが、無事成功を収める。

・ラブライカのステージでは美波が急遽出演できなくなったことで、ピンチヒッターとして蘭子の出演が決定する。ファン(プロデューサー)の間では”ラブランコ”と名付けられたことでも有名。アーニャと蘭子の貴重な「Memories」となっている。

・新全員曲「GOIN’!!!」のライブシーンは必見。アイマスらしくダンスシーンのクオリティが素晴らしい出来になっている。一人ひとりが汗をかき一生懸命に笑顔で歌って踊る。最高のシーンだ。また「GOIN’!!!」からエンディングに移行していくのだが、続けてかかるエンディング曲「夕映えプレゼント」をBGMにしたエンディング映像とシーンは歌詞ともぴったりで、アイドル達と同様見てる側も感動の涙があふれてくる。特に美波が涙するシーンと未央がアンケートの感想を読んで「アイドルやめなくてよかった」と涙するシーンは感動と涙が止まらなくなる。

・ニュージェネのデビュー曲がようやく初披露される。初披露のシーンは雷で一度ライブが中断され客席に客が戻らない中での披露となったわけだが、これはデビューライブと同じシチュエーションであった。それを乗り越え最高の笑顔と輝きを客席に届けた。ニュージェネの成長という意味でも1stシーズンの締めくくりとして相応しい回となっている。

・ちなみに、雷で中断というシチュエーションはミリオンライブのランティス祭りの野外フェスで実際に起きたシチュエーションから得た着想であるらしい。リアルに起きたこととの融合はアイマスらしさの一つである。

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第14話「Who is the lady in the castle?」

(シンデレラプロジェクト回&佐久間まゆゲスト回)

・シンデレラプロジェクト全員でプロデューサーについているストーカーを見つけるというコメディ回。ストーカーはプロデューサーに聞きたいことがあったまゆであった。

・2ndシーズン最初の回ということで、2ndシーズンを盛り上げる新キャラが登場している。13話のラストに少しだけ登場した神谷奈緒と北条加蓮が凛と初めて会話し、同じく13話のラストでシルエットだけ登場していた346プロのアイドル部門の担当役員である美城常務が本格的に登場している。ちなみに美城常務の容姿や雰囲気はさながらシンデレラに出てくる魔女である。

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第15話「When the spell is broken…」

(ニュージェネ回&高垣楓ゲスト回)

・美城常務の指示により地下の狭い部屋に拠点を移すこととなったシンデレラプロジェクト。そんな中、ニュージェネの3人は楓とともに仕事をすることになる。3人は彼女のどんな仕事も大事にする姿を見てアイドルとして輝くことに対して気持ちを新たにする。

・楓にニュージェネが刺激を受ける回。楓は346のアイドルの中でもトップクラスの活躍をしているという位置づけとなっているキャラだが、そんな楓にニュージェネが刺激を受けていることからニュージェネが新たな階段をまた一段上ったということを意味するような回でもあるだろう。

・この回からシンデレラプロジェクトの各ユニット+ゲストアイドル回という2ndシーズンの構成が明確になっている。シンデレラガールズはアイドルがたくさんいる。シンデレラプロジェクト以外のアイドルにもなるべくスポットライトを当てたいということでの構成なのだろう。

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第16話「The light shines in my heart.」

(アスタリスク(みくメイン)回&安部菜々ゲスト回)

・みくが自身の猫キャラについてこれからどうすればいいか悩む回。ウサミン(安部菜々)の信念や仕事に対する姿勢を見てみくは自分の気持ちを曲げずに進むことを決意する。

・一見、ギャグキャラのように見えるみくと菜々だが、誰よりも真剣にアイドル活動のことを考えていることが伝わってくる回。かなり味があるシナリオになっている。

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第17話「Where does this road lead to?」

(デコレーション(莉嘉・みりあメイン)回、城ケ崎美嘉ゲスト回)

・莉嘉とみりあがそれぞれのことで悩みながらも成長していく回。莉嘉は幼稚園児の服を着る番組に出ることになりそれに対しどうすればいいか悩み、みりあは妹が生まれ母親が構ってくれなくなったことに悩む回。そして、それらの問題に美嘉が関わることで二人が成長していく物語にもなっている。

・姉妹喧嘩をしてしまった美嘉と莉嘉は仲直りをし、みりあと美嘉はお姉ちゃん同士の悩みを分かち合うに至る物語でもある。恐らく全26話の中で最も家族愛を感じるハートウォーミング回。

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第18話「A little bit of courage shows your way.」

(キャンディアイランド回、杏&きらり回、輿水幸子・小早川紗枝・姫川友紀ゲスト回)

・かな子と智絵里が仕事で成長するとともに、杏ときらりの絆が確認できる回。

・特に杏ときらりが周りにどう思われようが一緒にいることが好きとお互いに確認しあうシーンは必見中の必見。これを見て感動しない人は皆無のはずだ。”あんきら”はシンデレラガールズの中でも大人気のカップリングだがアニメではそれほどフィーチャーされていない。だからこそこのわずかなシーンから感じることのできる友情はかなりのカタルシスだ。

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第19話「If you’re lost, let’s sing aloud!」

(アスタリスク(李衣菜メイン)回&木村夏樹ゲスト回)

・今度は李衣菜が自分のアイドル活動の方向性について悩む回。李衣菜がロックなアイドルである夏樹と出会い、それを通じてアスタリスクの大事さを確かめる回。

・アスタリスクだけ後半で2回メイン回が用意されることとなった。本来は1回で納めたかったのかもしれない。しかし菜々と夏樹をうまくフィーチャーするためには必要なことだったのだろう。

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第20話「Which way should I go to get to the castle?」

(ニュージェネ回&ラブライカ回)

・美城常務に新たなプロジェクトに誘われた凛とアーニャが悩む回。凛は悩み続けるが、アーニャは美波が以前言っていた言葉を思い出し、新たな挑戦に進むことを決める。

・ラブライカの二人は悩みながらもきちんと結論を出した一方、ニュージェネはなかなか解決に進まないことが対比的に描かれている。

・凛が卯月と未央に新プロジェクトのことを明かすシーンは必見。未央がつい「嫌だ」と言ってしまうところも生々しいもののニュージェネの感情表現の率直さ、ラブライカとは違う熱さが伝わってきてドラマチックだ。またこのシーンでは未央は卯月に意見を求めている。後に凛も卯月に意見を求めるシーンが出てくるが、これらのことからわかるのが二人とも無意識に卯月を頼りに、指針にしているということである。リーダーは未央だが、卯月がセンターであることが自然と表現されている重要なシーンだ。

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第21話「Crown for each.」

(ニュージェネ(凛メイン)回)

・ソロ活動を始めた未央と卯月に後押しされ、凛が新プロジェクトであるトライアドプリムスでの活動を始めることを決意する回。

・凛を最終的に決断させたのは卯月の賛成の言葉であった。卯月は内心では不安を感じているが、凛に笑顔で新たな活動について賛成している。凛はその言葉と笑顔を全面的に信頼し決意するに至っている。凛にとって卯月はアイドル活動の指標であるということがより顕著になっているシーンである。

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第22話「The best place to see the stars.」

(ニュージェネ(凛メイン)回&トライアドプリムスゲスト回)

・346プロの大型ライブイベント「オータムフェス」開催回。ニュージェネとラブライカは不参加となったがシンデレラプロジェクトの成長を感じることができる回。アクシデントへの対応などの面で後輩アイドル達の前で先輩らしさを見せている。

・一番の見どころは、トライアドプリムスのライブシーン。初見時の新曲「Trancing Pulse」の衝撃は凄かった。まさにトラプリに相応しいクールでありながら最高に情熱的でカッコいい曲である。

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第23話「Glass Slippers.」

(ニュージェネ(卯月メイン)回)

・卯月は凛や未央の活動を見て、自身のアイドルとしての将来に不安を感じ、どうすればいいかわからなくなってしまう。そして不安な感情や劣等感を凛と未央の前で爆発させてしまう。

・公園で卯月・凛・未央が感情をぶつけ合うシーンはアニメシンデレラガールズで表現したかったことのすべてなのかもしれない。特に卯月の感情は人生で誰しも一度は感じたことのある感情のはずだ。劣等感や不安もそうだが、自分がいなくても仕事でも何でもどうにかなってしまう世界、そんな世界に自分はいても仕方ないんじゃないかという思い。それがかなり生々しく表現されている。卯月と一緒に涙してしまった人も多いのではないだろうか。

・ニュージェネの3人が本当の意味で親友あるいは家族になれた瞬間だろう。卯月の心の奥にあるもの、凛の心の奥にあるものがあふれ出たからだ。また、このシーンを見たすべての人が彼女たちに特別な感情を抱いたはずだ。

・この公園のシーンはキャスト陣3人のアフレコも一発OKだったとのこと。それだけアイドル達と一体化していたということだろう。3人のアイドルだけでなくそのキャストもシンデレラガールズの象徴として特別な存在となった瞬間だったのではないだろうか。

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第24話「Barefoot Girl.」

(ニュージェネ(卯月メイン)回)

・すべての不安や葛藤を乗り越えた卯月がステージに戻ってくる回。

・凛と未央の思いに触れ、次はプロデューサーの言葉に耳を傾けることのできた卯月の成長を感じる回。

・同時に卯月を適切な言葉で導けるようになったプロデューサーの成長を感じる回でもある。

・未央の成長が見られる回でもある。6話・7話での経験を経て、卯月と凛の感情を深く理解しつつ、互いの間にうまく入っている。もともと聡明な女の子だが、優しさや思いやりをうまく表現できるようになった印象だ。未央の存在もまた尊い。

・凛が「卯月が(ライブに)出ないと嫌だ」と子供っぽく泣き声で唐突に口に出してしまうシーンがあるが、このシーンは視聴者の感情を強く揺さぶる。普段は大人びてるクールな凛がニュージェネや卯月のことになると年相応の少女の素の部分が出てきてしまうことを表している。それだけ凛にとってはニュージェネが大事な場所であるということが強く伝わってくる。3人の絆は特別である。

・ちなみに凛役の福原さんはニュージェネとトライアドの凛にとっての違いをこのように説明している。「ニュージェネはアイドル渋谷凛が生まれた場所。すべての感情をありのままに出せる実家のような場所」「トライアドはアイドル渋谷凛がプロのアイドルとして試されている場所。厳しさが追求される場所」。これ以上ないほどわかりやすい比較であろう。

・エンディングで卯月はファーストソロ曲「S(mile)ING!」を披露するが、ここで既存のソロ曲を持ってくること、アニメのテーマでもある”笑顔”がこの曲にかかっていたこと、それを卯月が全うしたこと、にアニメシンデレラガールズのすべてが凝縮されていると感じることができる。鳥肌と感動が止まらない見事なシーンだ。

・ちなみに、この「S(mile)ING!」はアフレコ現場で生歌収録をした音源を使っている。息切れや感情の動きがかなりリアルでCD音源とは違う感動がある。こんなことをするのはアイマスくらいであろう。卯月役の大橋さんや制作スタッフには感謝しかない。

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第25話「Cinderella Girls at the Ball.」

(ニュージェネ&シンデレラプロジェクト回)

・大型ライブ開催回。ニュージェネが新曲を披露し、全員曲も新曲が披露され、シンデレラプロジェクトの物語は大団円を迎える。

・ニュージェネの新曲「流れ星キセキ」はシンデレラガールズ史上最高傑作の楽曲と断言する。卯月のソロ曲「S(mile)ING!」と凛のソロ曲「Never say never」と未央のソロ曲「ミツボシ☆☆★」が文字通り合体した曲だからだ。メロディにも歌詞にも、そのすべてに3人のゲームでのすべて、CDでのすべて、そしてアニメでのすべてが詰まっている。ニュージェネの3人が23話・24話でシンデレラガールズの象徴になったのだとしたら、この25話の「流れ星キセキ」で伝説になったのかもしれない。

・「流れ星キセキ」のライブシーンでの初披露衣装も素晴らしいものだ。後にデレステにて実装されるが、アニメではここまで見られることのなかったパーソナルカラーであるピンク・ブルー・オレンジの衣装に身を包んだ卯月・凛・未央を遂に見ることができる。しかも卯月をセンターにして。このライブシーンにはアニメシンデレラガールズのすべてのカタルシスがある。

・ラストの全員曲「M@GIC☆」も最高だった。シンデレラプロジェクトの物語が終わりを迎えるという意味では少し寂しさも感じるが、全員が堂々と歌って踊る姿が生き生きとしたアニメーションで見ることができる。しかも表情から一人ひとり成長していることを感じることもできる。シンデレラガールズに相応しいアニメのグランドフィナーレである。また、この曲はシンデレラガールズ史上初めて@マークが冠された記念すべき楽曲でもあったことも付記しておきたい(アイマスでは@マークが入る曲は全シリーズ通しても特別な曲であり象徴的な曲である)。

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第26話「Anytime, Anywhere with Cinderella.」

(シンデレラプロジェクト回)

・テレビ未放映回(ブルーレイ最終巻特典回)。

・劇中劇「シン選組」、卯月のおしゃれ挑戦話、凛のバレンタイン話、智絵里・莉嘉・みりあのダイエット話、美波・あーにゃ・杏・きらりの大貧民話、シンデレラプロジェクトのロゴマーク決定話など、アニメのその後や幕間話が複数収録されている。

・大団円を迎えた後に落ち着いて見られる内容で、シンデレラプロジェクトの仲の良さや素敵な雰囲気を存分に感じられる話ばかりとなっている。

・765と同じくキャスト陣の個性もキャラクターに反映されていてアイマスらしい面白さも存分にある。智絵里が太鼓の達人がうまかったり、プロデューサーが太鼓の達人が好きだったり、かな子の「美味しいから大丈夫だよ」というキャストのアドリブセリフが公式採用されていたりする。

・エンディングの1枚絵は素晴らしいの一言。シンデレラプロジェクトの面々が1話にも登場したアネモネの花を見つめ、そこに向かって降りていく絵になっている。シンデレラプロジェクトの素敵な絆と時間はずっと色あせず明日へと続いていくものであるということを感じさせてくれる。(1話で登場したアネモネは紫。花言葉は「あなたを信じて待つ」。ここで登場したアネモネは白。花言葉は「真実」「期待」「希望」)

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