これぞ運命!声優とキャラクターの最高の組合せを紹介する

これぞ運命!声優とキャラクターの最高の組合せを紹介する

アニメやゲームに登場するキャラクターとそれに声をあてる声優さんの組合せは星の数ほど存在します。

声が特徴的な声優さんや演技が上手い声優さんはそれこそプロの世界にはたくさんいます。

すべての声優さんは、オーディションなどでゲットした役を一生懸命、真剣に演じています。

そしてそのキャラを自分のものにしていきます。

しかし、それとは別次元で運命的な組み合わせだと感じる声優さんとキャラクターがいることもまた事実です。

演技の上手い下手、声の出し方、声色の使い方、そういった技術的な面とは別の次元で絵でしかないキャラクターに命を吹き込み、リアリティを与え、我々視聴者に唯一無二の夢と感動を与えてくる声優さんとキャラがいます。

ここでは、そんな運命的とも言える声優さんとキャラクターの組合せを紹介したいと思います。

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女性声優編

皆口裕子×猪熊柔

まずはこの組み合わせ。

国民的大ヒットアニメ「YAWARA!」の主人公猪熊柔とその声優である皆口裕子さんだ。

柔は柔道の天才で格闘技に長けているが、普通の華奢で可愛い女の子。皆口さんはその役を演技以前の次元で果たしていると言っていいだろう。

皆口さんだけが持つ女の子の可愛さが全面に溢れた声が柔という存在を最高に魅力的にした。スポ根が主題の作品でありながら、その中に恋に悩む普通のヒロイン像を見事に融合させた。

浦沢直樹という天才が描いた原作のこの着眼点と表現が見事な作品ではあるが、その作品にアニメーションにおいて命を吹き込んだのは間違いなく皆口さんである。

いつアニメを見ても、いつ彼女の声を聴いても、いつもそこに柔がいる。

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丹下桜×木之本桜

次はこの組み合わせだ。

国民的大ヒット魔法少女アニメ「カードキャプターさくら」の主人公桜とその声を担当した丹下桜さん。

これでもかと優しさや思いやりに溢れる世界観の中で展開される魔法少女の物語。恋愛や友情、家族愛といった愛に満ちている作品である。

その中で桜は小学生の女の子として、様々な優しい思いに触れながら成長していくわけだが、丹下さんはこの幼さと成長が必要な可愛いキャラクターにすんなりと命を吹き込んでいる。

丹下さんもちょうど人気絶頂になり始めていた時期で、その頃に「カードキャプターさくら」という作品も原作が連載中でありながらNHKでアニメ化されることが決まった。どちらかの時期がずれていたら、もしかしたら出会えなかったかもしれない。

そう考えるとますます運命的だ。

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坂本真綾×ルナマリア・ホーク

そして、この組み合わせは外せない。

「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」のメインヒロインの1人であるルナマリアとその声を担当した坂本真綾さん。

ルナマリアと坂本さんは声は勿論のこと、本人同士の雰囲気や容姿がとても似通っていた。もしかしたらルナマリアは坂本さんがモデルになっているかもしれないと思えるほど。

サバサバした性格で男勝りの部分もありつつ女性らしい柔らかい部分も兼ね備えているというルナマリアは坂本さんほぼ”まま”のような印象だ。

アニメで初登場時、「あ、このキャラは坂本真綾だわ」と思わなかった視聴者はいなかったのではないだろうか。それくらいの同一性と存在感であった。

もう他の声優さんは想像もできないレベルだ。

また、作品終了後、坂本さんは、ルナマリアが作品内で恋人となった主人公シンの声優さんである鈴村健一さんと本当に結婚している。余談ではあるが、ファン心理としてはこれも運命を感じる要素だ。

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井上喜久子×ベルダンディ

「ああっ女神さまっ」のヒロインである女神ベルダンディに声をあてた井上喜久子さんもここにラインナップされるべきだろう。

作品はOVAからのスタートとなったが、最初声を聴いたときの衝撃といったらない。井上さんのお姉さんっぽく慈愛に満ちた雰囲気がキャラクターにそのまま投影されていたのである。

声色や声音、演技の次元ではなかった。女神であるベルダンディに声をあてているのが井上さんというだけで、既に作品が完全無欠の様相を呈していたのである。

原作は漫画であるが、原作からのファンも「この人が良かったなあ」と別の声優さんを思い浮かべる余地は一切なかったのではないだろうか。

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鶴ひろみ×メリル・ストライフ

実は最高の組合せの一つであると自信を持って紹介する。

「トライガン」のヒロインであるメリルとその声を担当した鶴ひろみさんである。

メリルは20代の保険会社のOLでありながら、主人公ヴァッシュが巻き起こす血なまぐさい事件に巻き込まれていくキャラであるが、そうした中絶妙なかたちでヒロインとしての存在感を発揮させたのが鶴さんである。

恋愛が主題には一切ない作品であるが、アニメでは全般向けにするには(女性向けオンリーにしない)ヒロインポジションのキャラの存在は不可欠である。

そうした事情がある中で絶妙な存在感を与えていた。

大人な女性の部分と若い年ごろの女性の部分、仕事のできる女の部分と私生活における女の部分とがこれ以上ないほど絶妙なかたちで表現されていた。

個人的には鶴さんのベストキャラ。

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田村ゆかり×阿万音鈴羽

「シュタインズ・ゲート」のヒロインの一人である阿万音鈴羽とその声を担当した田村ゆかりさんの組合せも最高だ。

田村さんは今の大きな声優業界を築いた第一人者の一人で、この役を演じるまでにも様々なキャラを演じてきた。人気作のメインヒロインの役も多かった。

しかし、鈴羽は彼女の履歴書の一番前には書かれないような役ではあるものの、田村ゆかりのすべてが詰まっていると言っても過言でなはい役だ。

なんといっても存在の類似性が凄い。

鈴羽は作中でタイムトラベルをしてくる未来から来た人間というキャラだが、これが田村さんにドンピシャではまっていた。

田村さんも世界にただ一人の特徴的な声で声優という仕事をしている存在だが、年齢を重ねてもその声が変容したりさび付いたりすることが一切ない人である(もちろん維持するための努力をしているのだろうが)。つまり、何歳になってもデビュー当時の少女の演技ができるということである。こういう人はなかなかいない。いたとしてもテクニックでごまかしてる人が大半である。しかし、彼女は本当に当時のままだと感じることができるのだ。

これがタイムトラベルしてきた年齢不詳の少女の役とドンピシャだった。どこか不思議な存在であることに田村さんが声をあてているだけで不思議な説得力を持たせていた。互いに本当に時間を超えた存在であるかのように。

最初から決めていた組合せだったのではないだろうか。満点以上のキャスティングである。

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広橋涼×苗木野そら

意外に思う人もいるかもしれない。がこちらも運命的だ。

「カレイドスター」の主人公である苗木野そらとその声を担当した広橋涼さんだ。

広橋さんも当時既に売れていた声優さんだったが、素敵な演技をするものの、いわゆる”はまり役”はなかった印象であった。

声と演技がどこかそのキャラとずれているのである(技術的な意味ではなく)。制作サイドからしてみればそのギャップで個性を引き立たせたかったキャラも多かったのだろうと推察できるが、はまり役ではなかったことに変わりはない。

そうした中、登場したのがそらである。もうこれは忘れられないくらいはまり役だった。

広橋さんは、そらのアニメヒロイン的な明るさがある中でもリアルなスポーツ選手などが持ち合わせる負けず嫌いの部分を可愛さを失うことなく自然に表現していた。

これはテクニックでどうにかできる次元のものではない。

彼女に内在するであろう、負けず嫌いな部分、熱血な部分が役に完全に乗っていた。

忘れられない組み合わせだ。

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岡村明美×ナミ

言わずと知れた国民的漫画・アニメ「ワンピース」のヒロインであるナミとその声を担当している岡村明美さん。

ワンピースは原作からして生命力のあふれた作品である。演技力や技術のレベルが高くても並の声優さんでは絵に負けてしまうほどである。そのため、ほぼすべてのキャラに実力も特徴も才能も兼ね備えている声優さんが起用されており、いわゆる”はまり役”が多い作品ではある。

しかし、その中でも岡村さんのナミはかなりはまり役である。

最初このキャスティングを知ったときの感動ったらなかった。

ナミは、男勝りでかつ熱血でカッコいい部分を持ちつつ、その中に可愛さと少女らしさ、お姫様っぽさを持つという非常に魅力的なキャラだ。そして、役どころも少年漫画の冒険ものという登場人物に男が多い中で紅一点になることが多い。

ある意味多くのことを要求される役だが、これに岡村さんの女の子らしくも凛とした声の力強さがはまらないわけがなかった。

キャスティングが発表された瞬間、原作ファンは全員ナミについては一気にアニメで動く姿、しゃべる姿が想像できたはずだ。

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平野綾×涼宮ハルヒ

平野さんの勢いの良いキレのある声、ときにキャンキャンとうるさく聞こえる元気な声が「涼宮ハルヒの憂鬱」のヒロインであるハルヒにぴったりであった。

キャスティングされた当時は平野さんは10代。ハルヒと年齢も近く、これからいろんなことをしていきたいという想いという意味ではハルヒと同じだったのかもしれない。

前のめりな雰囲気が完全に一致していたような印象だ。

間違いなく最高の組合せである。

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男性声優編

古谷徹×アムロ・レイ

これも有名な組み合わせであるが、外せない一組だ。

「機動戦士ガンダム」の主人公であるアムロとその声を担当する古谷徹さんの組合せだ。

アムロはロボットのパイロットとして戦いを潜り抜けていくが、物語の中ではリアルな年相応の子供っぽさも多く見せている。悩み苦しみ、大人から見ればときには情けない行動もする。

こうしたアムロに古谷さんのどこか絶妙に頼りない・情けない演技・雰囲気は絶妙に合っていた。

カッコいい部分よりもこうした部分があるからこそ運命的だと感じる組合せである。

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池田秀一×シャア・アズナブル

こちらも「機動戦士ガンダム」からだ。

主人公アムロのライバルであるシャアとその声を担当する池田秀一さん。

シャアはもともと軍人として有能ではあるが、常に人前では紳士的でカッコいい自分を演出しているようなキャラであり、情けない部分を見せられない情けなさを持ったキャラである。

そこに完全にリアリティを持たせていたのが池田さんである。シャアの普段の冷静でカッコいい振る舞いもそうだが、感情が爆発し内面がさらけだされるシーンでそれが際立っていた。

池田さんにしかない独特の間というかセリフのテンポはシャアの葛藤をこれ以上ないほど際立たせていた。

他の声優さんには無理な演技だ。

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山口勝平×ウソップ

こちらも「ワンピース」から。

ウソップは普段は情けない怖がりで臆病者の少年だが、いざというとき、自分や仲間の心や誇りのために困難に立ち向かっていける強い男である。

作中では恐らく最も感情の起伏の激しいキャラである。よく笑い、よく怖がり、そしてよく泣く。

これを絵に負けないで、それどころか完全に自分と同一化させて演じているのが山口勝平さんである。

特有の少年声を駆使し、喜怒哀楽の表現はどれも誰にも代えがたいものである。

ウソップもキャスティングを聞いた瞬間、一瞬でアニメでのウソップを想像できた。

ウソップには山口さん以外想像すらできない。

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平田広明×サンジ

これまた「ワンピース」から。

大人っぽさを持ちながら少年っぽさをあわせもつサンジ。女好きでありながら紳士的なサンジ。そして西洋的なビジュアルを持つサンジ。

そんなサンジにこれ以上ないほどはまったのが平田広明さんである。

サンジの前まで平田さんは、アニメというより洋画の吹き替えなどで声を聞くことが多かった声優さんだが、名前はわりとよく知られていたのではないだろうか。

なんといってもNHKで放送されていた大人気海外ドラマ「ER」シリーズでメインキャストの一人を務めていたからだ。

そして、そこで声をあてていたのは「ジョン・カーター」という登場人物で、この登場人物はどことなくサンジと雰囲気が似ていた。

そうした中でのキャスティングであったので完全にしっくりときた。

独特のニヒルさと渋さが含まれる平田さんの演技とワンピースというエネルギーの溢れる世界とが融合したとき、サンジの存在は完全なものとなった。

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杉田智和×キョン

「涼宮ハルヒの憂鬱」の主人公であるキョンと杉田智和さんの組合せも最高であった。

キョンは「やれやれ」が口癖のような脱力系なキャラでありながらどこかとらえどころのないキャラであるが、これが杉田さんの持つとらえどころのなさと完璧にはまっていた。

基本真面目ではあるし、頭も悪くないが、常にどこか他人と違うポジションにいようとする空気感がそっくりなのではないだろうか。

キョンというキャラクターはテクニックで演技しようとすると恐らく嘘っぽいキャラクターになるはずだが、杉田さんがキャスティングされたことでそれが全くなかった。

涼宮ハルヒというアニメ作品が大ヒットした理由の一つは、間違いなく、キョンに杉田さん、ハルヒに平野さんをキャスティングしたことによるものだろう。

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関智一×相良宗介

「フルメタル・パニック!」の主人公である相良宗介と関智一さんの組合せも外せない。

もともと関さんはかっこよく嫌味のない主人公声で演技のできる声優さんだが、それが宗介にはまっていた。

宗介も朴訥ではあるもののごくごく一般的な主人公である。容姿も雰囲気も王道の少年主人公といって差し支えないだろう。

その王道感にこれまだ王道声の関さんがぴったりだった。

関さんも多くのキャラを演じてきている実力派の人気声優さんだが、言うほど王道主人公の役は多くない。

宗介は関さんの声優としての一番魅力的な部分が出ているように思う。

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中田譲治×言峰綺礼

そして、この組み合わせも一度聴いたら忘れられない。

「Fate」シリーズの言峰とその声を担当している中田譲治さん。

言峰は、主人公の敵側にいるキャラである。慇懃無礼で恐怖と嫌味を振りまくまさに奥深い悪を象徴するような存在である。

中田さんは奥深く底が見えないような重厚な低い声を持つ声優さんである。

そんな二人の出会いは運命だったのではないだろうか。

Fateは夜を象徴的に描く世界観だが、その夜の暗さと闇の深さをアニメで強く形作ったのは中田さんの演じる言峰の存在だ。そういっても言い過ぎではないのではないだろうか。

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