シンデレラ3rdライブのセトリや見どころなど(アイマス歴史紹介㉖)

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アイドルマスターシンデレラガールズ(デレマス)の単独ライブの中で最も感動するライブと言われているのがこのシンデレラ3rdライブです。

ここでは、そのシンデレラ3rdライブについて、セトリや見どころ、感動ポイントなどを余すことなく紹介したいと思います。

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シンデレラ3rdライブの概要

シンデレラ3rdライブのタイトル

THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 3rdLIVE シンデレラの舞踏会 – Power of Smile –

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シンデレラ3rdライブの公演日

2015年11月28日・29日

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シンデレラ3rdライブの会場

幕張メッセ国際展示場

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シンデレラ3rdライブの出演者

[1日目]大橋彩香、福原綾香、原紗友里、青木瑠璃子、五十嵐裕美、大空直美、大坪由佳、黒沢ともよ、高森奈津美、松嵜麗、山本希望、佳村はるか、三宅麻理恵、桜咲千依、金子有希、鈴木絵理、立花理香、津田美波、松田颯水、杜野まこ、和氣あず未

[2日目]大橋彩香、福原綾香、原紗友里、青木瑠璃子、五十嵐裕美、大空直美、大坪由佳、黒沢ともよ、高森奈津美、松嵜麗、山本希望、佳村はるか、洲崎綾、飯田友子、佐藤亜美菜、髙野麻美、照井春佳、東山奈央、松井恵理子、安野希世乃、ルゥティン、三宅麻理恵(サプライズゲスト)

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シンデレラ3rdライブのセットリスト

シンデレラ3rdライブのセトリは両日ほぼ違う構成。

開催直前に放送が終了したアニメシンデレラガールズのストーリーを意識した構成になっている(1日目が1stシーズン、2日目が2ndシーズン)ため、1日目始めから2日目最後まで順番通り通して見るとより感動することができる。

出演者も、アニメのメインキャストであったシンデレラプロジェクトのメンバー&佳村さんが両日出演(洲崎さんが2日目のみで、内田さん、上坂さんが不参加)となっており、それ以外のメンバーが1日ずつの出演となっている。

シンデレラ3rdライブ1日目のセトリ

  曲名 演者
01 お願い!シンデレラ CINDERELLA GIRLS
02 Star!! 大橋彩香、福原綾香、原紗友里、青木瑠璃子、五十嵐裕美、大空直美、大坪由佳、黒沢ともよ、高森奈津美、松嵜麗、山本希望、佳村はるか
03 We’re the friends! 桜咲千依、金子有希、鈴木絵理、立花理香、津田美波、松田颯水、三宅麻理恵、杜野まこ、和氣あず未
04 S(mile)ING! 大橋彩香、立花理香、津田美波
05 LET’S GO HAPPY!! 黒沢ともよ、松嵜麗、山本希望
06 気持ちいいよね 一等賞! 杜野まこ
07 ミラクルテレパシー 鈴木絵理、原紗友里、金子由希
08 あんずのうた 五十嵐裕美、大空直美、大坪由佳
09 毒茸伝説 松田颯水
10 TOKIMEKIエスカレート 佳村はるか
11 ØωØver!! 青木瑠璃子、高森奈津美
12 Can’t Stop!! 和氣あず未
13 小さな恋の密室事件 桜咲千依、黒沢ともよ、山本希望
14 メルヘンデビュー! 三宅麻理恵、高森奈津美、鈴木絵理
15 ミツボシ☆☆★ 原紗友里、大橋彩香、福原綾香
16 スペシャルメドレー  
  Shine!! 大橋彩香、福原綾香、原紗友里、青木瑠璃子、五十嵐裕美、大空直美、大坪由佳、黒沢ともよ、高森奈津美、松嵜麗、山本希望、佳村はるか
  Orange Sapphire 金子有希、三宅麻理恵、杜野まこ、和氣あず未
  Romantic Now 黒沢ともよ、山本希望、佳村はるか
  おねだり Shall We ~? 高森奈津美、大橋彩香、松嵜麗
  Happy×2 Days 五十嵐裕美、大空直美、大坪由佳
  ススメ☆オトメ~jewel parade~ 原紗友里、鈴木絵理、立花理香、三宅麻理恵、杜野まこ、和氣あず未
  Memories 福原綾香、青木瑠璃子
  -LEGNE- 仇なす剣 光の旋律 桜咲千依、松田颯水
  花簪 HANAKANZASHI 立花理香、鈴木絵理
  メッセージ 金子有希、津田美波、松田颯水
  GOIN’!!! 大橋彩香、福原綾香、原紗友里、青木瑠璃子、五十嵐裕美、大空直美、大坪由佳、黒沢ともよ、高森奈津美、松嵜麗、山本希望、佳村はるか
17 shabon song 佳村はるか、津田美波
18 お散歩カメラ 金子有希、青木瑠璃子、高森奈津美
19 ショコラ・ティアラ 大坪由佳、黒沢ともよ、松嵜麗、山本希望
20 あいくるしい 立花理香、五十嵐裕美
21 風色メロディ 大空直美
22 つぼみ 原紗友里、桜咲千依、鈴木絵理、松田颯水、三宅麻理恵、杜野まこ、和氣あず未
23 Never say never 福原綾香
24 できたてEvo! Revo! Generation! 大橋彩香、福原綾香、原紗友里
25 夢色ハーモニー 大橋彩香、福原綾香、原紗友里、青木瑠璃子、五十嵐裕美、大空直美、大坪由佳、黒沢ともよ、高森奈津美、松嵜麗、山本希望、佳村はるか
26 M@GIC☆ CINDERELLA GIRLS
27 夕映えプレゼント 大橋彩香、福原綾香、原紗友里、青木瑠璃子、五十嵐裕美、大空直美、大坪由佳、黒沢ともよ、高森奈津美、松嵜麗、山本希望、佳村はるか
EN01 とどけ!アイドル CINDERELLA GIRLS
EN02 お願い!シンデレラ CINDERELLA GIRLS
 

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シンデレラ3rdライブ2日目のセトリ

  曲名 演者
01 お願い!シンデレラ CINDERELLA GIRLS
02 Star!! 大橋彩香、福原綾香、原紗友里、青木瑠璃子、五十嵐裕美、大空直美、大坪由佳、黒沢ともよ、洲崎綾、高森奈津美、松嵜麗、山本希望、佳村はるか
03 ススメ☆オトメ~jewel parade~ 飯田友子、佐藤亜美菜、髙野麻美、照井春佳、東山奈央、松井恵理子、安野希世乃、ルゥ・ティン
04 できたてEvo! Revo! Generation! 大橋彩香、福原綾香、原紗友里
05 Heart Voice 五十嵐裕美、大空直美、大坪由佳、佐藤亜美菜
06 ラヴィアンローズ 照井春佳
07 青の一番星 ルゥ・ティン
08 き・ま・ぐ・れ☆Cafe au lait! 髙野麻美、大橋彩香、高森奈津美
09 私色ギフト 黒沢ともよ、松嵜麗、山本希望、佳村はるか
10 Rockin’ Emotion 安野希世乃
11 Twilight Sky 青木瑠璃子
12 Nocturne 飯田友子、東山奈央
13 Memories 洲崎綾、福原綾香、佳村はるか
14 2nd SIDE 松井恵理子
15 Wonder goes on!! 青木瑠璃子、高森奈津美、松嵜麗、安野希世乃、三宅麻理恵
16 スペシャルメドレー  
  Shine!! 大橋彩香、福原綾香、原紗友里、青木瑠璃子、五十嵐裕美、大空直美、大坪由佳、黒沢ともよ、洲崎綾、高森奈津美、松嵜麗、山本希望、佳村はるか
  Orange Sapphire 高野麻美、照井春佳、安野希世乃、三宅麻理恵
  DOKIDOKIリズム 山本希望、佳村はるか
  Angel Breeze 東山奈央、原紗友里、黒沢ともよ
  ましゅまろ☆キッス 松嵜麗、五十嵐裕美
  アタシポンコツアンドロイド 大橋綾香、大空直美、大坪由佳、高森奈津美、三宅麻理恵
  We’re the friends! 洲崎綾、東山奈央、松井恵理子
  -LEGNE- 仇なす剣 光の旋律 福原綾香、青木瑠璃子
  Nebula Sky 黒沢ともよ、松嵜麗、山本希望
  メッセージ 飯田友子、佐藤亜美菜、ルゥ・ティン
  GOIN’!!! 大橋彩香、福原綾香、原紗友里、青木瑠璃子、五十嵐裕美、大空直美、大坪由佳、黒沢ともよ、洲崎綾、高森奈津美、松嵜麗、山本希望、佳村はるか、安野希世乃、三宅麻理恵
17 Absolute NIne 福原綾香、飯田友子、佐藤亜美菜、髙野麻美、照井春佳、東山奈央、松井恵理子、ルゥ・ティン
18 Hotel Moonside 飯田友子
19 in fact 佐藤亜美菜
20 Trancing Pulse 福原綾香、松井恵理子
21 この空の下 洲崎綾、大空直美、大坪由佳
22 つぼみ 原紗友里、青木瑠璃子、五十嵐裕美、黒沢ともよ、高森奈津美、松嵜麗、山本希望、佳村はるか
23 心もよう 福原綾香、原紗友里
24 流れ星キセキ 大橋彩香、福原綾香、原紗友里
25 S(mile)ING! 大橋彩香
26 夢色ハーモニー 大橋彩香、福原綾香、原紗友里、青木瑠璃子、五十嵐裕美、大空直美、大坪由佳、黒沢ともよ、洲崎綾、高森奈津美、松嵜麗、山本希望、佳村はるか
27 M@GIC☆ CINDERELLA GIRLS
28 夕映えプレゼント 大橋彩香、福原綾香、原紗友里、青木瑠璃子、五十嵐裕美、大空直美、大坪由佳、黒沢ともよ、洲崎綾、高森奈津美、松嵜麗、山本希望、佳村はるか
EN01 とどけ!アイドル CINDERELLA GIRLS
EN02 お願い!シンデレラ CINDERELLA GIRLS

 

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シンデレラ3rdライブの見どころ

Star!!&Shine!!&夕映えプレゼント&夢色ハーモニー(両日)

シンデレラ3rdライブでは、蘭子役の内田さん、アナスタシア役の上坂さんは残念ながら不参加となったが、それ以外のシンデレラプロジェクトのメンバーが揃い、この4曲のCD収録オリジナルメンバーはほぼそろい踏みとなった。

佳村さんもシンデレラガールズの中心メンバーであるため、この面々でのこの曲はかなり純度が高かったと言っていいだろう。(特に2日目は洲崎さんも加わり、さらに純度が高くなった。)

アニメ同様、両日とも3rdライブに最高の感動を巻き起こしてくれた。

アニメで絆を築いたメンバーが揃って並んで歌って踊っている。その事実だけで感動が物凄い。

ちなみに、この年の8月に開催されたアニメロサマーライブ(アニサマ)で歌った「Star!!」と「Shine!!」がシンデレラ史上最も純度が高い。上坂さんを除きシンデレラプロジェクト全員が参加できたからである(上坂さんがいなかった分佳村さんが入っていたというかたち)。アニメシンデレラガールズが好きな人、シンデレラプロジェクトが好きな人にとってはこちらも必見だ。

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GOIN’!!!(両日)

こちらも「Star!!」などと同様、両日とも純度の高いメンバーによる披露となった。

ただでさえ名曲なのに、このメンバーが並んで踊っている。もう感動が半端ない。

面白かったのは2日目だ。シンデレラプロジェクトの面々に三宅さんと安野さんが加わっている。これはアニメ22話で安部菜々と木村夏樹がプロジェクトの仲間としてともに「GOIN’!!!」を歌ったことをそのまま踏襲したということだろう。

こういうところでもアニメが再現されていると感じることができ、アニメが好きな(アニメから入った)ファン(プロデューサー)にはたまらない演出となっている。

ちなみに、「M@GIC☆」については、この3rdライブでは両日とも出演者全員で歌っている。純度という意味では後にシンデレラプロジェクトだけで歌った4thライブの「M@GIC☆」のほうが上である。

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S(mile)ING!(1日目)

このシンデレラ3rdライブのテーマは”Power of Smile”。ライブのタイトルにも入っている通り”笑顔”がテーマである。

そのテーマを強く打ち出すのにこれほど相応しい曲はないだろう。

2日目のソロラストもこれである。大橋さん、そして卯月の笑顔に始まり笑顔に終わるライブとなった。

ちなみに、この3人でこの曲を歌うことは恐らく二度とないだろう。それくらい貴重な組み合わせである。これは当時まだ卯月のもう一つのユニット「ピンクチェックスクール」が揃ってなかった(五十嵐響子のキャストがこのときは決まってなかった)ことから、疑似ピンクチェックスクールをイメージしたのかもしれない。

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LET’S GO HAPPY!!(1日目)

アニメでデビューしたユニット「凸レーション」の新曲である。ユニットメンバーそろい踏みでの初披露は最高の一言。

アニメの中と同じようにキャストのパフォーマンスは元気と躍動感にあふれていた。

元気な盛り上がり曲なのに感動するという不思議な気持ちが味わえる一曲となった。

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気持ちいいよね 一等賞!(1日目)

これはまず曲に入る前の小芝居が印象深い。

野球好きの松嵜さんがピッチャー役でキャラもキャストも野球が好きな姫川友紀役の杜野さんがバッター役という野球対決から始まるのだ。(後にシンデレラはドーム(野球場)でライブする機会も増えていくがそこで定番となっていく小芝居でもある。)

キャラもキャストもバラエティに富んだ面々がいるからこそのシンデレラライブの演出だろう。他のアイマスシリーズと差別化できている点だ。

そして、それと同じくらい印象深いのは杜野さんの友紀っぷりである。このライブが初出演となった杜野さんだが、アイマスでまたしてもキャラとよく似ているキャストが登場したな、と感じさせてくれた。

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ミラクルテレパシー(1日目)

「S(mile)ING!」を歌った3人が”疑似ピンクチェックスクール”なら、この「ミラクルテレパシー」を歌った3人は”疑似ポジティブパッション”だろう。

2ndライブで初披露された鈴木さん(堀裕子)のソロ曲だが、今回はこの3人で披露されかなり豪華であった。もともとはゆっこの個性を引き立たせる曲なのだが、そもそも楽しい曲であるため、複数人で歌うとかなり楽しくなる曲であることを感じさせてくれた。

新たな発見であった。

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あんずのうた(1日目)

念願のCANDY ISLANDバージョンの「あんずのうた」となった。

杏の個性をうまく受け入れ引き立たせることのできる二人が脇を固めて歌うこの曲は「あんずのうた」の一つの完成型かもしれないと思うほど。

曲中の休憩タイムで、ウサミン役の三宅さんが出てきたのも面白かった。

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TOKIMEKIエスカレート(1日目)

ハイライトばかりのシンデレラ3rdライブだが、これはその中でもかなり上位に来るハイライトと言っていいだろう。

なんとアニメ3話と全く同じようにニュージェネの3人が完全にバックダンサーとして登場したのである。

曲の途中までではあったものの、完全に3話の再現となっており、テンションが爆上がりしたプロデューサーも多かったのではないだろうか。

忘れられない「TOKIMEKIエスカレート」となった。

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ØωØver!!(1日目)

アニメでデビューしたユニット「*(アスタリスク)」の新曲である。

このとき既に7月に開催された10thライブで披露されてはいたが、振り付けが完全についたかたちで見られるのはここが初めてである。(10thはトロッコの上)

赤と青のサイリウムに会場が染まったという事実はアスタリスクが本当の意味で”そこにいた”ことを意味するのではないだろうか。

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ミツボシ☆☆★(1日目)

「ミツボシ☆☆★」史上最も豪華であった。

原さんをセンターにしたニュージェネバージョンが披露されたからだ。

アニメでの未央のドラマに思いを馳せたとき、この3人で歌ったこの曲は一層輝きを増す。

いつか、ニュージェネバージョンの「S(mile)ING!」と「Never say never」も聞きたいものである。

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風色メロディ(1日目)

2日目に比べライトな雰囲気で進んだ1日目のライブをしっかり引き締めたのが実は大空さんのこの曲である。

アイマス定番の終盤しっとりと決めるセトリであったが、その伝統的な流れをしっかりとつくった。しかも最高のクオリティで。

大空さんが智絵里役になった理由、アニメも含めシンデレラのメインキャストとなった理由がこのパフォーマンスに詰まっていたと感じたのは筆者だけではないはずだ。

歌唱力、キャラとのシンクロ、空気をつくる力、どれをとっても拍手しかできない。ここから1日目ソロラストの福原さんまで見事にタスキをつないだと言える。

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Never say never(1日目)

1日目のソロラストは福原さん。765の千早やミリオンの静香と同じアイマス伝統の青の歌姫枠である凛役の福原さんだが、ソロのラストが定番となっている千早役の今井さんや静香役の田所さんとは対照的にソロのラストを務めることは実はこのときが最初で最後となっている。

(シンデレラは多くのアイドルがいて多くの楽曲があるためセトリのパターンもかなり多くつくれる。そうしたブランドとしての特徴からアイマス的には定番となっているセトリを採用することが少ない。この3rdライブでの福原さんの初ソロラストはそうしたことの表れでもある。)

そういう意味でかなり貴重なシーンとなったが、パフォーマンスはやはり青の歌姫枠のそれであった。

原さんの「つぼみ」からバトンをもらい、凛としての、福原さんとしてのシンデレラガールズ、3rdライブに懸ける思いを胸に歌いだす。最初はそれが気合となって力強い歌い方にあふれていたが、途中から凛がそこにいるかのように力強さが文字通り凛と洗練されていった印象だ。

凛はシンデレラのアイコンとしてフィーチャーされることは多いが実は他のブランドの青枠ほど歌唱力がフィーチャーされることは少ない。そのためそうした印象が希薄なプロデューサーも多いかもしれないが、このときのパフォーマンスはそれをしっかりと感じさせる充実の内容になっていた。

凛Pならずとも必見中の必見だ。

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できたてEvo! Revo! Generation!(1日目)

そして「Never say never」のあとは、new generationsの始まりの曲であるこの曲だ。

アニメ序盤ではしっかり歌えなかったこの曲だが、壁を乗り越えて1stシーズン最終話ではしっかり歌い上げることができた。

それと同じように1日目のユニットラストを飾るに相応しいパフォーマンスとなった。

3人がステージに現れ配置につき、イントロが流れ、そして並んで歌って踊るとき、それはシンデレラガールズのすべてが集約されるときである。アニメと10thライブを経てブランドのすべてを担う象徴となった3人だが、この3rdライブ1日目でそれを改めて見せつけてくれた。

ここからさらにどういうエネルギーを背負いどういうエネルギーを見せてくれる存在になっていくのだろうか、ということを1日目にして感じさせてくれた。

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できたてEvo! Revo! Generation!(2日目)

1日目から完全につながっているライブということを鮮明に打ち出してくれたのが2日目でユニットオープニング曲となったこの曲である。

そして、それだけではなかった。

1日目にこの曲の完成型を見せてくれたのにも関わらず、さらに新たな一面を見せてくれたのが2日目である。

元来、この曲はオープニングに相応しい曲である。new generationsの3人がそのユニット名の通り「新たな時代をつくっていくんだ!」「これから行くぞ!」というメッセージを伝える曲だからだ。

2日目の「できたてEvo! Revo! Generation!」は、ライブそのものについて、1日目よりさらにパワーアップした2日目になることを予感させてくれた。

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私色ギフト(2日目)

全CD収録メンバーそろい踏みの完全体での披露となった。

楽曲自体が素晴らしく、歌詞もアニメやアイドルの物語に関係なく泣けてしまう内容になっているが、この4人で歌うとその素晴らしさが飛躍的に解放される。

ステージパフォーマンスも含め色々と器用な部類に入る凸レーションの3人が歌っても素晴らしい曲だが、その3人にシンデレラが立ち上がった当初からラジオ番組などで不器用なところも見せていた佳村さんが加わると強い物語性がこの曲に付与されるような気がしてならない。

アニメでの凸レーションと美嘉の物語に佳村さん、松嵜さん、山本さん、黒沢さんの組合せの物語が加わるとき、この曲はすべての人の心を震わす曲になる。

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Rockin’ Emotion(2日目)

木村夏樹役の安野さんのキャストとしての実力を感じるパフォーマンスであった。

後にアーティスト活動も積極的にしていく安野さんだが、このときはまだそうしたアーティスト的な側面はあまり知られていなかった。

しかし、このステージパフォーマンスではアーティストとしての実力の片鱗を見せていた。

澄んでいながらも力強くカッコいい歌声は、夏樹そのものであると感じさせてくれたうえに夏樹というパフォーマンスレベルの高さを要求される難易度の高い役どころを完全にものにしていることも感じさせてくれた。

アイマスライブ初出演にも関わらずである。圧巻であった。

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Twilight Sky(2日目)

安野さんの「Rockin’ Emotion」に続いてはこの曲である。

定番曲ではあるが、「Rockin’ Emotion」に続いてというのがこれまでにない熱さを会場にもたらした。”にわか”でありながらロックなアイドルを目指している李衣菜であるが、そんな李衣菜がアニメ同様自分のアイドルとしての夢に火がついたような、そんな青木さんのパフォーマンスであった。

李衣菜は”ロック”をネタとして周囲に扱われることも多いが、実はアイマスライブでは”ネタではないロック”を大事にされていることが多い。

10thライブでロックアイドルであるミリオンのジュリアと共演したり、今回のこの曲のセトリもそうだ。

青木さん自身もそうしたことについてかなり粋に感じているのではないだろうか。定番曲でありながら飽きのない熱さを見せてくれた。

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Wonder goes on!!(2日目)

ここで三宅さんが2日目サプライズゲストとして登場。

松嵜さんも加わっていたため、二度と見られないであろう5人でのパフォーマンスとなった。

それにしても、である。

松嵜さんがどうこうというわけではないのだが、青木さん、高森さん、三宅さん、安野さんの不思議な声質と歌声のかみ合い方はなんなのだろうか。

4人で揃ってあるいは順に歌詞割ごとに歌うとき、なぜこんなに心地よいのだろうか。この4人で歌うこの曲は延々聞いていられる不思議な魅力がある。

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Hotel Moonside~in fact~Trancing Pulse(2日目)

2日目後半はアニメでシンデレラプロジェクトのライバルプロジェクトのような位置づけとして発足した「プロジェクトクローネ」のターンからスタートである。

まず、アイマスライブ初出演となった速水奏役の飯田さんの「Hotel Moonside」である。スタイリッシュでクールなナンバーである。

当時、奏の存在感とともにこの役をこなしこの曲を歌える人なんて声優界にいるのだろうかと思っていた人も多かったのではないだろうか。

しかし、いた。それも雰囲気もビジュアルもそっくりである。飯田さんは奏に出会うために生まれてきたのでは、と思うほどだ。

難しいステージパフォーマンスを要求されるこの曲を見事にやってのけた。会場全体の雰囲気を”奏色”に包むことに成功した。また一人すごいアイマスキャストが登場したと思ったのは筆者だけではないはずだ。

そしてその素晴らしいパフォーマンスの後に登場したのは、これまたアイマスライブ初登場の橘ありす役の佐藤さんだ。

彼女もまた凄いキャストである。元AKB48のメンバーということで我々もキャストもスタッフも色々構えて見ていた部分がこのライブまでは正直あったはずだ。そんな彼女が、彼女にとっては決して簡単ではない状況の中、ありすに向き合いありすの真剣な心をこのステージで表現していた。

ありすは小学生の女の子であるため、初々しさよりも完成度の高いシリアスさが勝ったパフォーマンスは少々佐藤さん自身が出てしまったような印象も持つが、キャラとのバランスは適正値の範囲内だった。

このステージ以降ありすのキャスティングに不満や不安を持つプロデューサーは皆無になったと断言できる。

そして、プロジェクトクローネのトリを飾るのはシンデレラガールズ内でも1、2を争う人気を誇るユニット「トライアドプリムス」である。

曲はアニメ22話で衝撃的な初披露となった「Trancing Pulse」である。残念ながら加蓮役の渕上さんが不参加となっていたため福原さんと松井さん二人での披露となったが、アニメ同様圧巻のステージであった。曲の持つ情熱的なエネルギー、アニメにおけるトラプリのドラマをすべて表現していた。

特に福原さんの熱量は凄かった。

このライブはまるでこの後バンナムを退職することになる総合ディレクターの石原氏の福原さんへの最後の愛の鞭のようだった。2日間で最も多くの曲に参加し、最も多くのメンバーの中で歌い、多くの大事な場面を任された。そうした愛の鞭への答えの一つがこの曲でのパフォーマンスだったのかもしれない。

彼女の底知れない力強さとストイックさ、それと情熱がこの曲における声量や声質になって現れていたのではないか。ニュージェネで歌うときとは違う凛のプロとしての魅力が福原さんにも見て取れた。

一人メンバーを欠く中でも最高の「Trancing Pulse」であった。

プロジェクトクローネによる3曲はシンデレラ3rdライブをよりドラマチックにしてくれた。

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この空の下~つぼみ(2日目)

プロジェクトクローネの後は、シンデレラプロジェクトによるシンデレラ3rdライブ全体のフィナーレに向けてのセトリである。

まずは「この空の下」。これはオリジナルは美波・アーニャ・蘭子の曲であるが、このライブでは美波役の洲崎さんしか参加していなかった。アーニャと蘭子の代わりを務めたのが大空さんと大坪さんである。

大空さんがこうした場面でしっかり空気をつくれることは1日目の「風色メロディ」でわかっていたことだが、その通り代役でありながら見事に空気をつくった。キャラ同様大坪さんとの相性も良く、洲崎さんの良さをうまく引き立ててもいた。

そして洲崎さんである。彼女の美波感は実はかなり半端ない。美波はクールなお姉さんポジションでありながら可愛らしさのあるキャラだが、その可愛らしさを最も象徴しているのが洲崎さんの声である。洲崎さんは純粋で可愛らしい声を持つ声優さんだが、その彼女の声が美波のただのお姉さんキャラにとどまらない魅力を引き出している。洲崎さんあっての美波となっているのだ。

その洲崎さんが美波として歌った「この空の下」は本当に素晴らしかった。文字通り心が洗われたかのようであった。

からの「つぼみ」である。

「つぼみ」はアニメ21話の未央をイメージして原さんが両日ともメインとして歌い上げたが、2日目は完全にアニメ21話の再現となっていた。1日目の共演者は1日目のみ出演者であったのに対し2日目はシンデレラプロジェクトの面々だったからだ。

プロジェクトクローネからシンデレラプロジェクトへ。そしてニュージェネへという流れである。セトリを眺めただけで鳥肌が止まらないほど完璧である。

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new generationsの「心もよう」「流れ星キセキ」(2日目)

そして最後はニュージェネの3人だ。

まずは福原さんと原さんの「心もよう」。アニメのBGMで流れCD収録された原曲では卯月(大橋さん)を加え3人で歌っている曲だが、ここでは福原さんと原さんのデュオとなった。

デュオにしたことがまず素晴らしかった。この曲はアニメ23話の公園で卯月と凛が感情を爆発させ3人が涙を流すシーンに使われている曲で、3人の本心や感情を通わせる曲でもある。それをこのライブでは卯月への凛と未央の呼びかけというかたちに昇華させている。

福原さんと原さんが大橋さんに対して感じている強い絆・友情を、思いを込めてまっすぐに表現していたような印象だ。凛と未央が卯月に対してそうであったように。

このときはまだ一度もアイマスライブで涙を流していなかった大橋さんがこの曲が終わり「流れ星キセキ」で2人の間に登場するとき、既に目がウルウルしていたのが強く印象に残っている。それだけ心が動いたのだろう。そしてそれを見てこらえられなくなる客席のプロデューサーたちという構図だったのではないだろうか。

「心もよう」が終わり、「流れ星キセキ」のイントロがかかり、大橋さんが福原さんと原さんの間に登場し、既に3人を中心に会場中が感動しているところに、すべての正の感情を乗せる明るく清々しい「流れ星キセキ」が始まる。

「流れ星キセキ」に言葉は不要だ。

ニュージェネ3人のすべて、シンデレラガールズのすべて、がこの曲にはある。大橋さんが涙を流し、福原さんが自然と綻んだ笑顔になり、原さんが慈しみにあふれた優しい表情をする。いずれもキャラを意識してか、人前ではなかなか出さない表情や感情だったのではないだろうか。それを自然に出していた。そしてそのすべてに卯月、凛、未央が自然と重なった。3人×3人が本当の意味でシンデレラガールズの象徴・伝説・根底・矜持になった瞬間だろう。そう思わせる空間がこのステージにはあった。

涙で前が見られなかったプロデューサーも多かったはずだ。

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S(mile)ING!(2日目)

シンデレラ3rdライブのソロラストはこの曲だ。

アニメとは順番が逆になったが、「流れ星キセキ」からの卯月ソロによる「S(mile)ING!」である。

アニメとは順番が違うかもしれないが、シンデレラ3rdライブのテーマ”Power of Smile”に相応しいのはこの流れだろう。

「つぼみ」で原さんが登場し、「心もよう」で原さんに福原さんが加わり、「流れ星キセキ」で福原さんと原さんに大橋さんが加わり、最後は大橋さんだけが残る。

曲の配置だけでなく、人の配置を見てもこれほど美しく完璧なセトリは未だ見たことがない。

ニュージェネの大事さを心の底から実感した大橋さんはまるですべての感情を乗せた卯月のように大事に感動的にこの曲を歌う。途中涙声で歌声が聞き取りづらくなるくらい心を震わせていた。

「S(mile)ING!」に、島村卯月に、大橋彩香に、新たなドラマが生まれた瞬間である。

彼女は、この瞬間、ニュージェネやシンデレラプロジェクト、そしてシンデレラガールズのすべてにより、シンデレラガールズにおける真のセンターとなった。

アイマス全体にとっても歴史的な瞬間である。

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夢色ハーモニー~最後の挨拶(2日目)

そして再びシンデレラプロジェクトの面々が登場。会場中で涙が多く流され感動に満たされている中で大団円に向けたアニメの全員曲が続く。

夢色ハーモニーのイントロでシンデレラプロジェクトのメンバーが手を繋ぐ演出があるがこれがさらに感動を誘う。

最初は出会ったばかりでぎこちなかったメンバーが卯月を中心に心を一つにすることができた。そのドラマを感じられるからだ。

アニメ、10thライブ、そしてこのシンデレラ3rdライブを経て、少なくとも卯月やニュージェネを中心としたシンデレラプロジェクトのメンバーは固い絆で結ばれたのではないだろうか。そう765AS+の13人のように。

最後の挨拶では、原さんが「歌ってる最中にニュージェネのマークを見て初めてパフォーマンス中に”いいな”と感じた」とコメントし、福原さんは「もうニュージェネの3人が揃うと無敵だなって思えた」とコメントし、大橋さんは「シンデレラガールズ一同もりもりメキメキ力をつけてこれからも頑張って行くのでよろしくお願いします」とブランドを代表して力強くコメントしている。

「ニュージェネを中心にこれからもずっと一緒に進んでいこう」と、シンデレラガールズに関わるすべての人が思えたのではないだろうか。

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