魚人島編のあらすじと見どころ（ONE PIECE（ワンピース）ストーリー紹介⑬）

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魚人島編

魚人島編のあらすじ

シャボンディ諸島にて再集結を果たした麦わらの一味は海軍の妨害を振り切り、深海1万mにある魚人島に向け無事出航する。

魚人島のリュウグウ王国に辿り着いたルフィ達は王国崩壊を目論むホーディ―・ジョーンズ率いる新魚人海賊団の陰謀に巻き込まれていくが、再会を果たしたジンベエとともにこれを撃退し王国の危機を救う。

そして、魚人島を出港したルフィ達は遂にグランドライン後半の海”新世界”に突入する。

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魚人島編の見どころ

麦わらの一味再集結

頂上戦争から2年経ち、一味がバラバラになった地シャボンディ諸島に全員再集結を果たす。

作中でも時間が経っているが、読者のリアルタイムでもルフィ一人の物語が続き、長い時間が経過していたことから感慨深い集結になっている。

2年の間、それぞれがバーソロミュー・くまにより飛ばされた地で修行に励んでいたが、それぞれの修行の地には今後の物語においてもなんらかの意味があると思われる。

魚人島

魚人島編の舞台は魚人島。文字通り人魚の住まう深海にある島で、ロマンに溢れている。

王国の名前はリュウグウ王国となっており、舞台のモチーフは明らかに竜宮城と浦島太郎である。

この魚人島編では、リュウグウ王国のほかにも、浦島太郎のおとぎ話で有名な玉手箱、年老いてしまう薬、乙姫などが登場する。

魚人の歴史と差別問題

シャボンディ諸島編でも魚人の差別・迫害の歴史は触れられているが、魚人島編では、より詳細に魚人族の歴史や思いが語られている。我々現実社会における人種差別と同様の根深さと業がストレートに語られていると言えるだろう。

同時に差別や迫害に立ち向かった偉人とその思いについても語られており考えさせられる内容となっている。

特に、子どもたちつまり未来の世代に憎しみや負の感情を受け継がせないこと、偏った（誤った）歴史教育により固定的な価値観を子どもたちに植え付けさせないことの大事さについても言及されている部分は、隣国との関係の難しさを感じる現在を生きる日本人としては考えさせられる。

新魚人海賊団にルフィが勝利した後、魚人のジンベエが人間のルフィに輸血をするシーンがあるが、これはこうした問題に対する一つの回答足り得るのではないだろうか。

魚人・人間間の輸血は魚人の法律で禁止されていた中でのシーンであるが、我々の社会でもいまだ違う人種との血のやりとりをしたくない人、宗教の違う人との血のやりとりを禁じている人がいる。両者の問題の本質は違うのかもしれないが、そうした中でのこの場面は人類社会の難しい問題に対する一つの回答足り得るのではないだろうか。

古代兵器ポセイドンとしらほし姫

この魚人島編でリュウグウ王国のプリンセスしらほし姫が古代兵器の一つポセイドンであることが明かされている。

世界で唯一海王類と言葉をかわすことができ、命令することができる能力が示されている。

方舟ノア

魚人島に眠る方舟ノアもこの魚人島編で登場している。形は巨大な船である。

海王類が船を修理できるのは”あの一族”と言っており、世界の謎に関係する物であることは明らかであろう。

名前は旧約聖書のノアの方舟をそのまま採用しているため、世界の創造と破壊に際して生物の命を乗せるというような類の役割を果たすものであることは間違いないだろう。

空島編でエネルが建造した方舟との関係も気になるところだ。

頂上戦争後の世界情勢

魚人島編の終盤で、元帥は赤犬が新しく就いたこと、元帥就任にあたって青キジと決闘したこと、青キジが海軍を辞めたこと、ルフィと同じ最悪の世代の一人として黒ひげ海賊団が勢力を拡大していること、などこれからルフィが挑む世界の情勢がジンベエの口から説明されている。

ここで出てきた名前は、ここからの物語における主要キャストと見ることができるだろう。

ビッグ・マム初登場

魚人島編で初めて四皇ビッグ・マムが登場している。ほぼシルエットのみで詳細は何も明かされていないが四皇らしい初登場となっている。

なお、登場シーンには三つ目の女が脇にいる。この時点ではモブキャラのような雰囲気だが、後にホールケーキアイランド編で重要なキャラの一人となるプリンである。

ちなみに、ビッグ・マムのアニメ初登場時の声の担当は藤田淑子さんであるが、これ以上ないほどドンピシャな演技と声であった（亡くなったため今は小山茉実さんである）。