アイドルマスターとは?(全体像をわかりやすく解説する)

アイドルマスターとは?(全体像をわかりやすく解説する)

※画像はアイドルマスター公式サイトより

大人気コンテンツであるアイマスことアイドルマスター。

アイマスはコンテンツが稼働してから15年以上が経過し、今なお拡大し続けています。

「興味はあるけど、アイドルもたくさんいるしゲームタイトルやブランドタイトルもたくさんあるからどう入っていいかわからない」「昔からのことを知らないと楽しめないからやめておこうかな」と思い、食わず嫌いのようになってしまっているそこのあなた。

ずばりもったいありません。

しかしながら、確かに全体像をつかめないと入り方がわからないという声は最もだと思います。

ですので、ここではそんな方たちにアイドルマスターというコンテンツの全体像をわかりやすく解説したいと思います。

この記事を参考にぜひアイマスの世界に入ってみてください。絶対損することはありません!

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概要

独自用語

・アイドルマスターの略称は公式も含め”アイマス”を使用。

・ファンやユーザーは”プロデューサー”と呼称する。コンテンツ全体のコンセプトから来る言葉なのでこれも完全に浸透している。

・お気に入りや好きなアイドルを”担当アイドル”と呼ぶ。”推し”を使う人もいるが、アイマスのコンセプトはアイドルのプロデュース活動なので、”担当アイドル”を使うほうが一般的になっている。なお、ファンとして好きなアイドルには”推し”、プロデュースしたいアイドルには”担当”と使い分けているプロデューサーも多い。

・ゲームをプレイしたり、イベントに参加したり、グッズを買ったり、アニメを見たりするいわゆるファンとしての活動はすべて”プロデュース活動”と呼ぶ。企業とのタイアップ企画を持ち込んだり、SNSでつぶやいたり、関連の動画投稿をしたり、二次創作をしたり、といった世にアイマスを広める活動をした場合についても特にこの用語を用いることが多い。つまり、筆者のこのブログ記事投稿も”プロデュース活動”ということになる。

・プロデューサーのプロデュース活動を”本業”、リアルな仕事等を”副業”と呼ぶ。稼働初期は逆だったが、アイマスが大きくなるにつれこの使い方が一般的になった。

コンセプト・内容

アイドル育成シミュレーションゲームが原作。コンテンツにおけるすべての展開はこの内容をベースにしている。

基本的なエッセンスは以下の通り。

・アイドルはトップアイドルになるためレッスンやライブで能力を高める

・プロデューサーはアイドルのためにレッスンやライブの指示をしたり、衣装を決めたり、仕事をとってきたりしながらアイドルの人気が出るためのプロデュース活動を行う

・プロデューサーとアイドルはその中で交流やコミュニケーションを通じて仲良くなっていく

このエッセンスに基づき、アプリゲームでは音ゲー的要素が強かったり、ソーシャルゲームでは育成的要素が強かったり、家庭用ゲームでは恋愛シミュレーション的要素が強かったりする。

なお、ゲームではいわゆるプレイヤーキャラクターがプロデューサーとなるが、アニメなどではプレイヤーキャラクターは不在のため、自分ではないプロデューサーが存在し、アイドルとプロデューサーという関係よりもアイドル同士の関係にフォーカスが当てられる。彼女ら彼らが絆を深め困難を乗り越えていく物語や日常の一コマが展開される。

コンテンツの流れ

2005年7月にゲームセンターの筐体でのみプレイ可能なアーケード版が稼働したのが始まり。

その後、家庭用ゲーム機のソフトとなり、アニメ化、アプリゲーム化、リアルイベントが数多く、大きく展開されていっている。

展開の大きさに比例し、アイドルキャラクターやそれに声をあてるキャスト陣、楽曲数も増え続け、リアルイベントの規模も今なお右肩上がりを続けている。

通常のエンタメコンテンツはどんなにビッグコンテンツでも15年以上もの間絶えず右肩上がりが続くものではないが、アイマスは例外でずっと挑戦と成長を続けている。

ブランドタイトルは現在までで全部で5

以下の5ブランドが現在展開されている。

765PRO ALL STARS(略称”アイマス””765AS””765”)

シンデレラガールズ(略称”シンデレラ””デレマス””デレ”)

ミリオンライブ(略称”ミリオン””ミリマス””ミリ”)

SideM(略称”M””Mマス”)

シャイニーカラーズ(略称”シャニマス””シャニ”)

それぞれ違う事務所に所属しているアイドルという設定での区分となっている。「765PRO ALL STARS」が”765(なむこ)プロダクション”、「シンデレラガールズ」が”346(みしろ)プロダクション”、「SideM」が”315(さいこう)プロダクション”、「シャイニーカラーズ」が”283(つばさ)プロダクション”である。「ミリオンライブ」は「765PRO ALL STARS」と同じ”765プロダクション”に所属しているが、「765PRO ALL STARS」の後輩アイドルという設定によりブランドの区分けがなされている。

なお、”アイドルマスター”とは、これらすべてのブランドを指す場合と「765PRO ALL STARS」のみを指す場合とがある。

ちなみに、他にもゲーム内等で登場する違うプロダクションのアイドルもいるが、ゲストキャラとしての出演のためブランド化はされていない。961(くろい)プロの天ヶ瀬冬馬や876(ばんなむ)プロの日高愛などである。

ゲームタイトルは現在までで全部で22

これまで、アーケード版で1、家庭用ゲーム機で12、ソーシャルゲームで3、アプリゲームで5、ブラウザゲームで1、の合計22タイトルが発売・リリースされている。

アーケード版やソシャゲでサービスを終了したものもあるが、それでも常時20近いタイトルのゲームが楽しめるようになっている。

アニメ化作品は現在までで全部で8

テレビアニメが4作品、劇場アニメが1作品、テレビアニメ(ショートアニメ)が3作品ある。

他にもゲーム内の特典映像アニメやプロモーションビデオのようなショートフィルムアニメも複数ある。

ちなみに、アイマス印での最初のアニメ作品は「アイドルマスターXENOGLOSSIA」であるが、これは内容はSFロボットもので、登場するキャラクターの名前はアイマスのアイドルと同じであるものの声優が全員違うという完全な企画作品となっている。

また、1話5分に満たないショートアニメ作品もあるが、こちらはデフォルメされいわゆるちびキャラになったアイドルたちによるコメディ作品となっている。

登場するアイドルは総勢300人以上

765PROALLSTARSで13人、シンデレラガールズで190人、ミリオンライブで39人、SideMで46人、シャイニーカラーズで25人、となっている。

他にも876プロのアイドルや961プロのアイドルといったゲストアイドルも複数いる。

ちなみに、シンデレラガールズ以外は全員声が実装されているが、シンデレラガールズについては現時点で約半数ほどの実装となっている。

楽曲数は現在までで1000曲超

全ブランドで合計1000曲を超える楽曲が制作され、アイドルらによって歌われている。

オリジナル曲はもちろん、カバー曲なども多数あり、アイドル以外のゲストキャラが歌う楽曲も存在する。

この楽曲数はアイドルの多さによるものでもあるが、コンテンツが稼働してから毎月のように複数の曲がリリースされていることの証でもある。

主なライブイベントは現在までで全部で32

アイマスでは基本的に毎年1回定期的にブランドごとの周年ライブが行われている。つまり、基本的に各ブランドとも稼働開始年数と同じ数ということになる。

765プロで11(10周年ライブで周年ライブは終了。以降行われたフルライブは1回)、シンデレラで7、ミリオンで6、SideMで4、シャニマスで2、ブランド合同ライブ(周年ライブ除く)で2、となっている。

その他にもライブを含むイベントは多数開催されているが、アイマスのメインのフルライブという意味ではこうした数になっている。

ラジオ番組は現在までで全部で18

アイマスに関する情報番組で、主にアイマスのキャスト陣がパーソナリティーを務める公式のレギュラーラジオ番組だけでこれだけの数がこれまで放送されている。

終了したものも含めてということになるが、各ブランド最低でも1番組は常時レギュラー放送されていると考えて間違いない。

制作に係る主要人物

・坂上陽三氏・・・通称”ガミP”。バンダイナムコの社員でアイマスプロジェクトの総合プロデューサー(総責任者)。リアルイベントにもよく登場する制作サイドの顔。アイマスを生んだプロデューサーは別にいるがその後任としてアイマスをここまで育てた。家庭用ゲームの制作から総合プロデューサーとして活躍。柔和でユーモラスなうえ嫌みのないキャラクター。自身の後任を育てアイマスを任せることができるようになったら恐らく現場を離れ少なくとも執行役員クラスに出世するであろう人。

・石原章弘氏・・・通称”ディレ1”。バンダイナムコの社員でアイマスの総合ディレクター。アイマスのブランド、キャラ、楽曲、ゲーム、アニメ、ライブ、イベント、ラジオなどすべての組み立てにおいて中心的役割を担っていた現場における最重要人物。10thLIVEを花道に2016年1月にバンダイナムコを退職。現在は関わりはないが、アイマスの原作者と呼ぶに値する唯一の人物。この人なしにはアイマスは存在しなかったと言える。無名の若手女性声優を見出しアイドルキャラとともに才能や個性を育て輝かせる能力、ポテンシャルを見抜くキャスティング能力においては恐らく日本随一の才能の持ち主。

・中村繪里子さん・・・ニックネーム”えりりん”。765だけでなくアイマス全体のセンターでもある天海春香役の声優。無名の新人時代に春香役に抜擢され、以降コンテンツの拡大とともにアイマスにとって大きな存在となっていった。今や名実ともに全アイマスにおける不動のセンターでありコンテンツの象徴でもある。彼女の頑張りと責任感もアイマスをここまで押し上げた。全アイマスキャスト陣におけるリーダー的存在。

・今井麻美さん・・・ニックネーム”ミンゴス”。如月千早役の声優。中村繪里子さんとは彼女の新人時代からの付き合いでアイマスが稼働する前からインターネット番組などで数多く相棒となっていた。春香と千早は親友で相棒であるが、中村さんと今井さんも同じような関係性が見て取れる。中村さんとともにアイマスの今の文化をつくった人物。中村さんと今井さんの一仕事を超えるアイマスへの熱量と真剣さ、愛がなくては今のアイマスはなかった。全アイマスキャスト陣における副リーダー的存在。

他にも765のキャスト陣、各ブランドでメインアイドルを務めるキャスト陣、音楽プロデューサーの中川氏(バンダイナムコ)や柏谷氏(日本コロムビア)、アニメアイドルマスターの監督である錦織氏、アニメ化の際に錦織氏を抜擢し最高の熱量で作品を組み立ててくれたアニプレックスのプロデューサー鳥羽氏、様々な動画番組やイベント企画を手伝いコンテンツを盛り上げてくれた同じくアニプレックスの高橋氏、アイマスライブの礎を創ってくれた演出家の浅野氏などもアイマスを語る上で欠かせない人物だが、大黒柱と呼ぶべき存在は間違いなく上の4人だろう。

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魅力・特徴

関係者全員のコンテンツへの愛の深さ

とにかく、皆総じてアイマスに対する愛と情熱が凄い。

制作スタッフ、キャスト、我々ファンであるプロデューサー、その他関係企業や関係スタッフ、全員の愛がとにかく凄い。

他のコンテンツでは見られないくらい飛びぬけているのではないだろうか。

15年以上も展開が続けば、コンテンツの陳腐化が進み、ファン(プロデューサー)も年齢を重ね離れていき、”飽き”から来るニーズの減少とともに勢いは衰えていくものである。

しかし、アイマスにはそれが一切ない。以下に書くような魅力があるからでもあるが、とにかく関係者全員が全力で楽しんでいるのである。

特にそれはリアルな場でより顕著に感じられる。ライブでは当然キャストやスタッフも一生懸命全力を尽くすが、それ以上にプロデューサーたる観客の我々が全力で楽しむ。日頃のストレスや疲れ全てを吹き飛ばして全力でペンライトを振りコールをし、なにより全員が全力で笑顔になり全力で感動し涙を流す。

この異常なまでの「全力で楽しむぞ」オーラは、他の一般的なアーティストやコンテンツのライブイベントではなかなか見られない類のものなのではないだろうか。

アイドルにリアルな感情移入が可能

ほぼすべての場面でアイドルはリアルな最先端技術による3Dで動く。彼女らが歌って踊り、動く姿を見るとまるで生きているように感じ、それによりリアルな感情移入ができるのがアイマスの魅力だ。

さらに、そうした外形的な実在感だけでなく、個性にリアリティがある点もポイントだ。アイドルたちはいわゆるアニメやゲームに登場するキャラのテンプレートになっていないのだ。お嬢様だったり、眼鏡キャラだったりというようなわかりやすいプロフィールが付与されてはいるものの、テンプレキャラにはまったくなっていない。眼鏡キャラが熱血体育会系だったり、幼女幼女していないしっかり者で大人な性格の小学生だったり、といったような具合である。

現実世界では当たり前のことだが、アニメ・ゲームの世界では稀有だろう。だからこそそこにリアリティを感じることができるのだ。普通に生きている人間同様すべてのアイドルに様々な一面がある。「このアイドルはこういうキャラだから”こういう表情やこういう話しかしない””こういう歌しか合わない”」というような”狭さ”や”お約束”がないのである。だから飽きることなく、発見や成長を永遠に楽しめるのだ。つまりリアルな感情移入ができる。

そして、声をあてるキャストの存在がこのリアリティを決定的なものにしている。

もちろんアイドルとキャストは違う存在だが、声という点では同じ存在である。またアイマスは容姿や雰囲気、個性が似ているアイドルとキャストも多く、プロフィールが似てくることも多い。

そんなキャストがアイドルとの同一性を背負って、我々プロデューサーの前に様々な場面で登場する。

こうした要素が我々プロデューサーのリアルな感情を引き出してくれる。

様々な楽しみ方・はまり方が可能

アイマスの大きな魅力であり特徴の一つである。

アイドルキャラを愛でたい人、いわゆる中の人であるキャストのファン活動を楽しみたい人、アイドルソングを楽しみたい人、リアルイベントも含めコンテンツ全体の楽しい雰囲気に浸りたい人、音ゲーやシミュレーションゲームを楽しみたい人、アプリゲームを気軽にやりたい人、コンテンツ・キャラ・キャストの成長を応援したい人、アイマスそのものを応援したい人、アイマスとともにある生活を送りたい人、など楽しみ方は人それぞれだと思うが、それぞれにそれぞれのアプローチ先があるのだ。

リアルイベントに参加するだけでもいいし、ゲームをするだけでもいいし、CDを買うだけでもいい。好きなアイドルやキャストを限定しそれを追いかけるだけでもいい。

アイマスではこうしなければいけないという暗黙のルールのようなものも存在しない。自分に合った楽しみ方を存分に楽しめるのだ。

ゲーム・アニメ・音楽・リアルイベントがトータルで楽しめる

原作はゲームであり、コンテンツの根幹に存在するのはゲームであるが、それにとどまらずに楽しめるのもまた魅力であり特徴だ。

アイドルの存在を軸に、そのキャスト、物語、声、楽曲、がゲーム、アニメ、漫画、動画、ラジオ、リアルイベントの場で様々なかたちで登場する。ゲームやアニメ、漫画におけるドラマはその中で完結するものだが、アイマスはそれで終わらない。キャストやスタッフが我々と同じ時間軸の中で我々と同じようにその作品に対するそれぞれの思い出を紡いでいく。

こうしたことを皆で一緒に楽しめるのがアイマスの魅力であり特徴だ。アイドルは基本的に年齢を重ねないし容姿も変わらないが、キャストやスタッフ、プロデューサーたる我々、そしてコンテンツは等しく時間と思い出、年齢を重ねていく。

だからこそ、それぞれの場面でそれぞれの思い出をどんどん積み重ねながら楽しめるのだ。

感動に溢れる場面が多くある

ゲームやアニメの中だけにとどまらない様々な場面でリアルな思い出を積み重ね、そしてそれを関係者皆で共有していけるコンテンツであるため、涙腺を刺激するシーンが多く出てくる。

アニメのあるシーンや物語を見たとき、ある曲や歌詞を聴いたとき、ライブであるアイドル・キャストの歌を聞いたとき、振り付けを見たとき、なかなか揃わなかったメンバーが揃ったとき、好きなアイドルに声がついて動いたとき、などそれぞれがコンテンツの思い出とそのときの人生に思いを馳せ自然に涙があふれるシーンが存在する。

筆者の経験上、日常の仕事や生活がきついときほど、一生懸命頑張ってるときほどアイマスの楽しさや前向きさに救われたりする。「楽しすぎて泣く」「幸せすぎて泣く」「ポジティブな気持ちにさせてくれたことに感謝して泣く」という体験をさせてくれたのはアイマスだけだ。

そして、こうした体験をしたことがあるのは何も筆者一人だけではないはずだ。アイマスあるあるの一つだろう。

コンテンツの広がり、拡大、成長を自分事のように楽しめる

最近はビッグコンテンツとしての地位やブランドを不動のものにしているが、それでもこの魅力や特徴は失われていない。

それはコンテンツの歴史や文化が関係するのだろう。特に稼働初期におけるメインキャストである中村繪里子さん、今井麻美さん、”ディレ1”こと石原章弘氏を中心とした制作サイドの情熱は、我々プロデューサーが一作品への愛以上の愛を注ぐきっかけとなった。彼女らが常に熱量高く愛を持って楽しくアイマスに取り組む姿に共感し、同じようにコンテンツのためにできることをすることに喜びを見出すようになった。

ニコニコ動画での様々な投稿や二次創作、ファンサイトでの情報提供やリアルでのプロデューサー同士の交流を通じた情報交換と盛り上げ、ライブでのフラワースタンドのプレゼント、イベント参加やゲーム・グッズ購入などでの愛のお返し、ラジオ番組やニコ生動画番組での投稿やコメントでの盛り上げ、などである。

これにより、自分がアイマスの盛り上げに貢献しているという実感が得られることもコンテンツの楽しみ方に含まれるようになった。

こうした文化が根付いているコンテンツはアイマスくらいなのではないだろうか。

需要と供給を見事にサイクルさせたコンテンツの展開

アイマスプロジェクトは究極のビジネスモデルなのではないだろうか。

年々、価値観の多様化や趣向の細分化が進みいわゆる”飽き”が早くなっていく世の中にあって、15年以上も一つのエンタメコンテンツが右肩上がりの拡大を続けていけるのは、優れたビジネスモデルがあるからだと考えられる。

そのビジネスモデルとは、陳腐化しにくい需要と供給の半永久的なサイクル構造である。

上に書いたように熱量の高いコンテンツの文化が偶発的に生み出したモデルということかもしれないが、アイマスは需要と供給が常に途切れないのである。制作サイドの働きかけ(商品販売、サービス提供、イベント企画など)から始まるサイクルではあるが、それにプロデューサーたる我々が愛のある反応を必ず示す。課金など直接的なものにとどまらず、本当に楽しめた内容に対しては個人でできるプロデュース活動を面白おかしく自ら進んでどんどんする。(ニコニコ動画や二次創作、ネットでの情報まとめ、SNSでの宣伝等から始まり、タイアップやコラボの持ち込みに至るまで)

そして、その反応に制作サイドが必ず応え、そのニーズを踏まえた展開をさらに推し進める。普通二次創作や個人でのファン活動に対して公式は一線を引くものだが、アイマスにはそれがあまりない。

進んで面白いネタを取り入れ、コンテンツに内包させていく。そしてさらなる新しいネタを生み出す。その新しいネタにまたしてもプロデューサーは反応してプロデュース活動をする。こうしてネタが増えていくとともにそのネタにバックボーンが付与されながらコンテンツが雪だるま式に大きく魅力的になっていくのである。

なお、このビジネスモデルが実現されている最大の理由は、供給側と需要側に強い信頼関係が築かれているからだろう。

お互いへの信頼を裏切らないという価値観が根底に存在しているのだ。供給側は需要側の意に背くことは絶対にしないし、需要側も供給側の邪魔になるようなことは絶対にしない。時折100%の合致を見ないこともあるが、「アイマス」をより面白くより大きくするという絶対普遍の目的のために一致団結していることをお互いが知っているため、この信頼関係が崩れることはないのである。

加えて、制作サイドが顧客のニーズに非常に素直なのである。通常、コンテンツが大きくなり歴史が長くなってくると、制作サイドには知らず過去の成功体験に基づく固定的な価値観やヒットしたことのプライドによるクリエイターとしてのこだわりが出てくるものである。そして次第に顧客ニーズにそぐわなくなっていき、そのときコンテンツが終わるということになる。だが、アイマスは15年経った今でもその匂いが一切しない。常にニーズに対して制作サイドが素直であることを強く感じる。

これは魅力であるとともにアイマスのコンテンツとしての強さでもあるだろう。

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各ブランドの概要

765PRO ALLSTARS

いわゆる初代アイドルマスター。

全13人のアイドルとその展開を指すブランド。

メインアイドルは、天海春香、如月千早、星井美希の3人。

アイマス○○周年というのはこのブランドの歴史を意味する。

様々な意味で今のアイマスの礎をつくったブランド。体当たりのライブイベント、積極的かつ挑戦的な様々な展開、すべてが試行錯誤で行われた。

アーケードから家庭用ゲーム機、テレビアニメ、劇場アニメ、ドームライブとアイマスの全ての道を切り拓いていった。

その一つの集大成である10thLIVEを終え、キャスト陣の結婚・出産などもありフルライブの機会は減ったものの、今なお新たなことに挑戦し続け、アイマスの先頭を走り、道を切り拓き続けている。

彼女たちの存在はアイマスのすべてである。

シンデレラガールズ

765PRO ALL STARSに続いて2011年11月にソーシャルゲームにて世に放たれたアイマス2代目ブランド。

全190人以上のアイドルとその展開を指すブランド。

メインアイドルは、島村卯月、渋谷凛、本田未央の3人。この3人はシンデレラガールズのセンターユニットである「new generations」でもある。

アイマスの良さを継承しつつも、より多くの個性的なアイドルを登場させ、新たな顧客を獲得していっている。

ソーシャルゲーム内でアイドルの人気等を競う総選挙なども企画されており目新しさもある。さしづめ、765がモーニング娘。ならシンデレラはAKB48がモデルと言えるだろう。

2015年に放送されたテレビアニメが大ヒットとなり、アニメ放送期間中にリリースされたアプリゲームの「スターライトステージ(デレステ)」がさらにヒット。このデレステをきっかけにアイマスの中では幅広い顧客層を獲得する役割を担っていると考えられる。

ミリオンライブ

アイマス3代目ブランドとして2013年2月にソーシャルゲームで登場。

全39人のアイドルとその展開を指すブランド。

メインアイドルは、春日未来、最上静香、伊吹翼の3人。

シンデレラは765と違う事務所という設定だが、ミリオンは同じ765プロのアイドルである。つまり、765アイドル13人にとっては同じ事務所の後輩アイドルという位置づけになる。

シンデレラがアイマスの”幅=横”をつくるブランドなら、ミリオンはアイマスの”長さ=縦”をつくるブランドと言ってもいいかもしれない。唯一無二の765の直系ブランドである。

アイマスの時(過去から未来への連なり)を担っていくという意味では最重要のブランド。

ソーシャルゲームのサービス終了後は、アプリゲーム「シアターデイズ(ミリシタ)」での展開が行われている。テレビアニメ化も決定している。

SideM

アイマスの4代目ブランドにして唯一の男性アイドルブランド。2014年7月にソーシャルゲームで登場。

全46人のアイドルとその展開を指すブランド。

メインアイドルは、天道輝、桜庭薫、柏木翼の3人。

ブランドコンセプトは”理由(ワケ)あって”。アイドルになる前の職業があり、そこからアイドルに転身しているメンバーたちが揃っている。元弁護士や元医者、元パイロットなどである。

765のゲームやアニメで登場した元961プロのユニット「ジュピター」の3人や876プロの秋月涼なども加わっており、全くの新規ブランドでありながら、きちんとアイマス内の歴史とつながりを感じさせるものになっている。

女性顧客をメインターゲットとするアイマス唯一のブランドでもある。

テレビアニメ化もされており、近々、新アプリゲームもリリース予定となっている。

シャイニーカラーズ

アイマス5代目ブランド。2018年4月にブラウザゲームとして登場。

全25人のアイドルとその展開を指すブランド。

メインアイドルは、櫻木真乃、風野灯織、八宮めぐるの3人。この3人はシャニマスのセンターユニット「illumination STARS」でもある。

アイマスでは現在最も新しいブランド。若年層の顧客獲得が展開の主目的になると考えられる。

その他

ブランド化はされていないが、876プロ、961プロがあり、そこに所属するアイドルが存在する。

主に765のゲーム内でライバルアイドル、ゲストアイドルとして登場する。今後も増えていくことが予想される。

その存在はアイマスの世界に彩りを加えている。