シンデレラガールズ1stライブのライブレポート(アイマス歴史紹介⑯)

シンデレラガールズ1stライブのライブレポート(アイマス歴史紹介⑯)

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概要

タイトル

THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 1stLIVE WONDERFUL M@GIC!!

公演日

2014年4月5日・6日(6日は昼・夜2公演)

会場

舞浜アンフィシアター

出演者

[両日]大橋彩香、福原綾香、原紗友里、青木瑠璃子、五十嵐裕美、大坪由佳、高森奈津美、津田美波、松嵜麗、山本希望、佳村はるか

[1日目のみ]赤﨑千夏、上坂すみれ、三宅麻理恵、桜咲千依

[2日目のみ]内田真礼、黒沢ともよ、洲崎綾、早見沙織

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ライブレポート

セットリスト

1日目2日目
M01お願い!シンデレラ(全出演者)お願い!シンデレラ(全出演者)
M02ミツボシ☆☆★(原紗友里)ミツボシ☆☆★(原紗友里)
M03熱血乙女A(赤﨑千夏)DOKIDOKIリズム(山本希望)
M04DOKIDOKIリズム(山本希望)TOKIMEKIエスカレート(佳村はるか)
M05TOKIMEKIエスカレート(佳村はるか)ましゅまろ☆キッス(松嵜麗)
M06ましゅまろ☆キッス(松嵜麗)Romantic Now(黒沢ともよ)
M07Orange Sapphire(原紗友里,赤﨑千夏,山本希望,佳村はるか,松嵜麗)Orange Sapphire(原紗友里,黒沢ともよ,山本希望,佳村はるか,松嵜麗)
M08小さな恋の密室事件(桜咲千依)アタシポンコツアンドロイド(大橋彩香,五十嵐裕美,高森奈津美,大坪由佳,津田美波)
M09Twilight Sky(青木瑠璃子)あんずのうた(五十嵐裕美)
M10Never say never(福原綾香)おねだり Shall We ~?(高森奈津美)
M11You’re stars shine on me(上坂すみれ)ショコラ・ティアラ(大坪由佳)
M12Nation Blue(福原綾香,桜咲千依,青木瑠璃子,上坂すみれ)Naked Romance(津田美波)
M13輝く世界の魔法(全出演者)S(mile)ING!(大橋彩香)
M14あんずのうた(五十嵐裕美)輝く世界の魔法(全出演者)
M15おねだり Shall We ~?(高森奈津美)Nation Blue(福原綾香,内田真礼,青木瑠璃子,洲崎綾,早見沙織)
M16メルヘンデビュー(三宅麻理恵)Twilight Sky(青木瑠璃子)
M17ショコラ・ティアラ(大坪由佳)Never say never(福原綾香)
M18Naked Romance(津田美波)ヴィーナスシンドローム(洲崎綾)
M19S(mile)ING!(大橋彩香)華蕾夢ミル狂詩曲~魂ノ導~(内田真礼)
M20アタシポンコツアンドロイド(大橋彩香,五十嵐裕美,高森奈津美,大坪由佳,津田美波,三宅麻理恵)こいかぜ(早見沙織)
M21ススメ☆オトメ~jewel parade~(全出演者)ススメ☆オトメ~jewel parade~(全出演者)
M22お願い!シンデレラ(全出演者)お願い!シンデレラ(全出演者)

見どころ

765ブランド以外の記念すべき初単独ライブ

765ブランド以外の初めての初単独ライブとなった(8thはシンデレラ・ミリオンはゲスト出演でSSAは3ブランド合同)。

2011年のソーシャルゲームのリリースから徐々にアイドル・キャストを増やしていき、765の8thライブでのゲスト出演、SSAでの合同ライブを経てのアイマス史上初めての新ブランドでの単独ライブとなった。

内容・質ともそうした位置づけであることがよくわかるライブとなった。

1stライブと言っても765の本当の最初の1stライブとは違い、アイドルマスターというコンテンツの歴史がある中でのライブであるため、観客(プロデューサー)もそれ相応のライブのクオリティを無意識に要求してしまう。例えSSAに比べ会場が小さく出演者が少なくても、これまで大きなライブを経験してきたプロデューサーにとっては陳腐な内容では許されない。制作サイドがそうしたことをよく理解しているなという印象であった。

765の1stライブからきちんと上積みのある1stライブにしてきたのだ。

石原氏を中心としたプロジェクトのマネジメントは素晴らしかった。8thやSSAで主要演者にライブ経験を積ませるとともにアイマスのコンテンツとしての雰囲気や価値観をつかませた。

それをきちんと踏まえたシンデレラの1stライブになっていた。

アイマスのライブはプロデューサーの全力の応援(全力で楽しく過ごす)とそれに応える演者(アイドル)の完全双方向のライブだ。一方的に演者が楽しませるものではない。プロデューサーの応援にゆだねるシーンと演者が自身が演じるアイドルの個性を出してプロデューサーを楽しませるシーンがなければならない。

その歯車がしっかりかみ合っていた。

765とは違う別ブランド・別アイドル・別キャストということで、765勢とはもちろん全く同じものにはならないし、そんなことは誰も期待していない。しかし、これまで得てきたコンテンツとしての経験値や良い文化は生かす必要がある。それがしっかりと表現されていた。

見紛うことなくアイマスのライブであった。多くの人がそうした感想を持ったはずだ。

つまりアイマス史上記念すべき別ブランドによる初単独ライブは大成功であったと言って間違いない。

new generationの3人

アイマスの文化や雰囲気、経験値、価値観を最も体現していたのは、この3人だった。以降もずっとその役割を果たしていくことになるが、それは1stライブから健在だった。

シンデレラガールズにおけるメインアイドルのキャストとして、このライブに至るまでシンデレラガールズの中で最も大きな舞台で重要な役どころを果たしてきた3人だが、見事にその経験を生かしていた。

両日ともソロのオープニングを飾った原さんは未央の個性を前面に出しつつ、会場の熱量をアイマスらしく上げることに成功している。元気いっぱい煽りを入れ、初めての新ブランドのライブということで若干探り探りであったプロデューサーに「いつも通りで大丈夫」という確信とそれによる安心感を与えてくれた。これにより会場が一体となった。

福原さんは、シンデレラ最初のキャストで、かつ人気の青の歌姫枠であることから、相当プレッシャーがあったはずだが、8thやSSAを経てパワーアップしたステージパフォーマンスを見せてくれた。緊張感や力みが見て取れたがそれは1stライブならではのことなので全く問題ないどころか魅力である。彼女の何事にも真面目にストイックに取り組む姿はアイマスそのものである。

大橋さんは、卯月のように常に笑顔でセンターとしての役割を果たした。彼女の歌って踊るパフォーマンス能力に疑いの余地はないが、それ以外の場面での、例えば、お決まりのライブタイトルを言うオープニングMCや「アイマスですよ!アイマス」を言うエンディングMCなどでは、彼女の声でそれが発せられることによって、アイマスらしいエネルギーを感じることができた。これは何よりも凄いことである。

彼女もSSAなどでアイマスの大きさを知りセンターとして相当な重圧があったはずである。しかしそんなことはおくびにも出さず終始卯月と同じく満面の笑顔を見せてくれた。出演者の中で年齢的にもキャリア的にも一番若い部類(年齢的にはこのライブの出演者の中では2日目の黒沢さんの次に若い)に入る彼女がセンターを務めるというのは、外からはわからない色々な難しさや気苦労があったはずである。それを見事に笑顔で全うした。彼女がシンデレラガールズのセンターであると皆が完全に認めたライブになったのではないだろうか。

また、2日目最後の挨拶では、他のキャストがライブの感想ややりとげたことへの思いをコメントしているのに対し、この3人は揃って”先”のことを見据えたコメントをしている。「これが第一歩」「これからも頑張ることが重要」「まだ途中」。これらのコメントからは3人がシンデレラガールズというブランドに強い責任と覚悟を持っていることを感じることができる。

彼女たちはSSAでそれぞれアイマス全体のセンターキャストである中村さん、今井さん、長谷川さんと共演している。その背中を見て責任と覚悟を抱き、1stライブという大事な場面でそのことを強く自覚したのかもしれない。

(※「new generation」はシンデレラのソーシャルゲーム内での島村卯月・渋谷凛・本田未央の3人の正式ユニット名。アニメ以降は「new generations」となりジェネレーションが複数形になる)

メインキャスト勢ぞろい

ここまで、そして以降のシンデレラの様々な動きを見る限り、この後のアニメでメインアイドルとなるシンデレラプロジェクト14名+デレラジのパーソナリティに抜擢された佳村さん(城ケ崎美嘉役)の計15名が、765AS13名に倣う意味でのシンデレラガールズのメインキャストだと思われるが、このライブではその中で唯一緒方智絵里役の大空さんを除き全員が出演している。

そういう意味ではかなり豪華である。

と同時にやはりこの15名がメインであることが明らかにされた最初の瞬間だったのではないだろうか。

アイドルのゲーム内登場時期やキャスト決定時期、ソロCDリリース時期、キャストのスケジュールなどもちろん様々な要素が絡み合った結果ではあるだろうが、大事なスタートダッシュのライブでのラインナップは石原氏及びアイマスプロジェクトのシンデレラの展開に関する方向性を感じることができるのも事実だ。

これだけ多くのアイドルがいるブランドになると、全員がすべての場面で登場することは不可能だ。”序列”は必要ないが”強弱”あるいは”濃淡”は必要になる。

ライブでのキャストのラインナップはそれがよく見える。この1stライブのラインナップはそうした意味でも興味深い。

貴重な早見さんの「こいかぜ」

高垣楓役の早見さんの貴重な出演となっている。「こいかぜ」は荘厳な聞かせる曲だが、それを美しい歌声で見事に歌い上げている。聞きほれたプロデューサーは多いはずだ。

早見さんはこの後2016年に開催される4thライブまでアイマスライブへの出演はなく以降も「こいかぜ」を生で聞ける機会は限られている。この1stライブは特に楓Pにはかなり貴重な場面となった。

CD収録組勢ぞろいの属性全員曲披露

これもこのライブが最初で最後となっている。

2日目の「アタシポンコツアンドロイド」「Nation Blue」「Orange Sapphire」だ。

属性全員曲はその属性のアイドル達が全員で歌うためにつくられたものなので、基本的にはライブなどの場面ではそのライブに出演している中で同じ属性のメンバーを自由に組み合わせで歌うことになる。

そのためCD収録組によるこの3曲の披露は二度とないかもしれない。それくらい貴重なシーンだ。

個人的には、CD収録組でこれらの曲を歌うと、全員初期キャスティング勢ということもあって、かなり各属性の個性や雰囲気、歌声の純度が高くなるイメージがある。このライブでもこれらの曲の純度は高かったように思う。

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