ディエゴ・マラドーナ氏への追悼の声まとめ(サッカー関係者・著名人)

ディエゴ・マラドーナ氏への追悼の声まとめ(サッカー関係者・著名人)

先日逝去されたディエゴ・マラドーナ氏へのサッカー関係者・著名人の主な追悼の声をまとめました。

彼が、どれだけ人々に愛され尊敬され、偉大で、人類史にその名を刻む存在であったかがわかります。

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ペレ「私は偉大な友人を失い、世界はレジェンドを失った。いつの日か天国で一緒にプレーできることを祈っている」

メッシ「全てのアルゼンチン人とサッカー界にとって非常に寂しい日になった。彼は去ったが、いなくなったわけではない。なぜなら、ディエゴは永遠だから」

ナポリ公式「皆が我々の言葉を期待している。しかし、このような痛みにはどんな言葉があるだろうか?今は涙の時だ」

アルゼンチン代表公式「さようならディエゴ。あなたはフットボール界の人々の心の中で永遠に生き続けるでしょう」

バルセロナ公式「ディエゴ・アルマンド・マラドーナは、私たちの兄弟であり、謙虚であるがゆえに苦しみ、戦った世界最高の選手でした」

インテル公式「どの時代にも偉大な10番がいて、偉大な10番はどの時代にも存在した。あなたはただの強敵ではなく、とても偉大な存在でした。チャオ、ディエゴ」

アンチェロッティ「いつだって天才だった。今日はとても悲しい日で、大きすぎる損失だ。あなたは永遠の友人。チャオ、ディエゴ。安らかに」

ジダン「世界全体にとって、とりわけサッカー界にとって大きな損失だ。彼が1986年に見せたプレーを覚えている。私はまだ14歳だった。今日起きたことを悲しく思う。それ以上の言葉は出てこない」

シメオネ「辛く、難しいことだ。彼と日々をともにしたすべての人と同じだよ。神話的な存在が、逝ってしまったんだ。私たちはディエゴがフットボールをプレーし始めた頃に生まれ、彼こそがフットボールの導き手だった。ディエゴ・マラドーナはアルゼンチン人であり、フットボールそのものであり、そして反逆の精神の持ち主だった。彼はセビージャで、若かった私のことを気にかけてくれて、夕食にも誘ってくれた。今日、ディエゴは去ってしまった。が、どこにも行っていないとも言える。あらゆるフットボールのピッチに、彼は存在し続けるのだから。ディエゴは世界最高の選手だったし、今もなお世界最高だ。電話が鳴って、ディエゴが死んだと言われても、ディエゴが死ぬことはないと考えてしまう。伝説が、私たちを残して逝ってしまった。彼は常に反逆の精神を伝えていたアルゼンチン人で、ポジティブなことのほか、ネガティブなことでも闘い続けた。とにかく、いつだって前へ進もうとしていたのが彼だった。私たちのフットボールのプレー方法は、彼を目にしていたことがベースとなっている。私に、アルゼンチン代表として持つべきセンチメントを決定付けたのもディエゴだった。人間はいつでも、どこかに出かけることができる。しかし今回、彼はそうすることに失敗している。私は、彼が私たちとともにいると感じている。……大きな悲しみを覚えているし、空っぽになったみたいだ。ディエゴについて悪く言う仲間を持ったことなどない。彼は本当に、素晴らしいチームメートだった。私には決して忘れることのできない彼に関するいくつもの思い出がある。その思い出は自分が成長を果たす上で、とても大切なものだった。ディエゴと一緒にピッチに立てば、チームのパフォーマンスが良いか普通か悪いかに依存せず、何かが起こると感じられたのだ。試合の状況に関係なく、彼が素晴らしいプレーを見せれば、それは勝利に直結した。彼はたった一つのプレーで、悪い流れを一変させられたのである。ディエゴはそうした芸当をやってのける選手が限られていることを伝えていた。彼が一緒であればいつも勝利を手にできた。それはありふれた言葉にも思えるが、しかし実際に彼が有する力は、現実を一変させられるというライバルが持ち得ない手札だった」

クリスティアーノ・ロナウド「今日、僕は友人に別れを告げ、世界も永遠の天才に別れを告げる。彼は史上最高の選手の一人だ。他に類を見ない魔術師だよ。去るのが早すぎる。でも尽きることのないレガシーを残してくれたし、彼のいなくなった空虚さは、これからも決して満たされることはないだろう。安らかに眠れ、伝説よ。あなたが忘れられることは決してない」

モウリーニョ「マラドーナについては誰もが知るフットボール界のアイコンだ。彼について誰も忘れることがないだろう。私は彼と親しくさせていただいた。もちろん何度もお会いして交流もあったけど、連絡はいつも電話だった。ディエゴはとても大きな、大きな心を持っていた。彼のことが恋しいよ。何か困難があった時に電話をしてくれたのがディエゴだった。それはだいたい負けたあとでね。『モウ、君がナンバーワンだ。自信を持て』と言ってくれた。逆に勝ったときには電話がならないんだよ。今となってもその電話を待ち焦がれている。ディエゴが恋しいよ」

ベッカム「アルゼンチンにとってもサッカー界にとっても悲しい日…彼は情熱と精神を持ってプレーした純粋な天才に他ならなかった。ディエゴと会えてとても興奮したことを覚えている。私たちは皆、彼を恋しく思っている。安らかに」

ストイコビッチ「最も大きなものをなくした。彼はサッカーシューズを履いた魔法使い。自分にとっては心の支えで、まさに神だった。地球上に彼を嫌うサッカーファンはいなかったと思う」

イブラヒモビッチ「マラドーナは死んでいない。彼は不滅だ。神は世界に最高のサッカー選手を与えました。彼は永遠に生き続けるだろう。多くの人にとって神であり、彼のことを知り、直接話をできた俺は幸運だった。彼はピッチ上の象徴だ。俺はいつだってピッチ上での功績で彼をジャッジしているし、ピッチ外のことはあくまでも彼の問題であり、俺たちの問題ではないと思う。俺たちは彼のフットボール選手としての功績を忘れてはいけない。彼は永遠の存在だ。背番号10を目にしたとき、どの選手のことを考える?それはマラドーナだ。これは彼のシンボルだ。今の時代であっても、彼のことを思い、この番号を選ぶやつらがいる。人として彼は彼自身の信念に従ってきた。そこには他の理由や考えがなかったはずだ。これが正しかったか俺にはわからないけど、彼が世界中から愛された理由だと思う。マラドーナはいつだってマラドーナだった。マラドーナはこれからもナンバーワンだ」

ミラン公式「あなたと対戦できて光栄でした」

ナポリ市長「サン・パオロ・スタジアムに、ディエゴ・アルマンド・マラドーナ氏にちなんだ名前をつけよう。ディエゴはわれわれの街の人々に夢を見させ、その非凡な才能でナポリを救った。ナポリ人であり、アルゼンチン人であるディエゴよ、あなたはわれわれに喜びと幸福を与えてくれた! ナポリはあなたを愛している!」

クロップ「一度彼に会う機会に恵まれた。サッカーを愛してきた彼はこれまでで最も偉大な選手の一人だ。少し前にドキュメンタリーを見たが、別格だよ。信じられないほどのサッカー選手だったし、彼がいなくなるのは寂しいよ。信じられない。彼は全員に可能性を示した。身長が高くなくてもいいし、練習に忙しくしなくてもいいことを教えてくれた。それでも世界最高になれるんだ。彼は試合を愛していた。プレーを見ていると、一秒一秒にそれが伝わってくるし、ウォーミングアップのときでさえ、特別な存在だった。絶対的なヒーローはまるで努力が必要ないかのように簡単に見せていた。彼はサッカーを別のレベルに押し上げたんだよ」

アルゼンチン大統領「この国を世界一に導いてくれた。生まれてきてくれてありがとう」(国中が3日間喪に服すこと、葬儀は国葬とすることを決定)

UEFA会長「世界のサッカー界で最も偉大で象徴的な人物の1人であるディエゴ・マラドーナさんの死を聞いて、私は深く悲しんでいます。私は最近、彼の幸福を祈って連絡を取りました。このニュースは大きな衝撃です」(直近のCL全試合での黙とうを決定)

ローマ教皇「サッカー界の伝説であり同じアルゼンチン人であるマラドーナ氏のことを愛情を持って思い出し、祈りを捧げています」(バチカンの報道官より)

グアルディオラ「1年前、アルゼンチンの横断幕にはこう書かれていた。『ディエゴ、あなたが人生で何をしてきたかに関わらず、私たちの人生にどんな影響を与えたかが重要だ』とね。彼は世界のサッカーをより良いものにしてくれたし、ナポリでやったことは信じられないパフォーマンスだった。マンチェスター・シティを代表して、哀悼の意を示すよ。子供の頃、父と一緒にマラドーナを見に行った。大きなケガもあって、期間は短かったけどね。私がアカデミーに到着したとき、彼はナポリへと行ってしまった。バルセロナで一緒にはプレーできなかったけど、彼は世界のサッカーをより良いものにした。1世代、2世代に一人の選手であり、本当にすごい選手だった。とても悲しいニュースだよ」

バレージ「私の心が泣いている。あなたと対戦できて光栄だった。あなたは感動と喜びを与えてくれる魔法を、これからも永遠に使い続けるだろう。チャオ、ディエゴ」

バティストゥータ「永遠の感謝を。涙が止まりません。私はあなたの家族に寄り添います。親愛なるディエゴ、安らかに」

ピルロ「サッカーの神が去ってしまった……。ディエゴに感謝の気持ちを込めて」

トッティ「あなたはサッカーの歴史を書き換えました。チャオ、ディエゴ」

ブッフォン「ディエゴが去ってしまい、寂しくなります。あなたのプレーを観て心を震わせた多くの人たちも悲しんでいます。サッカー界は悲しみに包まれています。ありがとう」

ボカ・ジュニアーズ公式「永遠の感謝を。ディエゴ、永遠に」

三浦知良「さようならディエゴ。あたたはフットボール界の人々の心の中で永遠に生き続けるでしょう。ありがとう、安らかに」

中村俊輔「僕はマラドーナを見て、育ってきた。当時はスポーツショップでビデオを購入して、ドリブルだったり、フリーキックだったりを研究した。そのビデオは今でもたまに見たりするし、僕にとって憧れの存在だった。本当にたくさんのことを学ばせてもらって、感謝しかないし、少しでも近づけるようにサッカーをしていきたい」

奥寺康彦「まだ60歳という年齢で、今後もサッカー界に貢献してくれると思っていたので、とてもショックで残念に思っています。僕がドイツから日本へ帰国して、1987年、ゼロックススーパーサッカー(国立競技場)で日本リーグ選抜と南米選抜で、試合をしたことを覚えています。僕とマラドーナがキャプテンとして、グランドへ入場したシーンは、今でも心に残っています。彼のドリブルは当時誰にも止められなかった。本当にたくさんの夢をありがとう」

FIFA会長「今日は信じられないほど悲しい日だ。我々のディエゴがこの世を去ってしまった。彼がどんな人物か、彼を愛していた我々の心は一瞬、止まった。沈黙、涙、痛みだけが我々の心の奥深くにある唯一の感情だ。彼はサッカーにおいてとても独創的だった。我々はみんな美しい試合に恋をした。そして信じられないほどの才能で我々を驚かせてくれた。ディエゴは永遠だ。永遠にサッカー界のおとぎ話の中で最高の人物と語り継がれるだろう。親愛なるディエゴよ、安らかに。我々はあなたを愛しています」(全世界211のFIFA加盟国に直近全試合における黙とうを要請)

アルディレス「簡単に言ってしまえば、君はサッカーの歴史の中で最高の選手だった。共に多くの楽しい時を過ごした。どれが最高だったかは言葉にできない。安らかに親愛なる友へ」

ルジェリ「私は最後に彼と一緒にいることも、話すことも、お互いに顔を見ることすらできなかった。こんなのダメだ。おかしい……。これは世界が止まる時だ。本当に悲しい。なんてひどい仕打ちだろう……。彼がこの国にしたことで涙を流さないアルゼンチン人はいないよ」

JFA会長「2017年1月に行われたFIFAの年間表彰式とカウンシル会議のためにチューリッヒに行った際にマラドーナさんにお会いしました。その時に行われたOBチームの試合で同じチームでプレーし、とてもお元気な様子でした。日本にも多くのファンがいて、ペレさんらと共に世界中のサッカーに影響を与えた選手だったと思います。FIFA総会の際にはいつもレジェントマッチが行われますので、来年、日本でお会いできると楽しみにしていました。今回の悲報は突然のことで非常に残念です」

元NHKのアナウンサーでマラドーナの5人抜きを実況したことで有名な山本浩さん「人間的な濃さが体の中に詰まっていて、自分の中の善なる部分も非善なる部分も、そのままプレーの中に転化されている。ああいう人はもう出てこないでしょう。(5人抜きの実況エピソードとして)彼がボールを受けた時点では、まだアルゼンチン陣内にいて、パスを出すかもしれなかった。だから、最初は名前を言わず、(相手をドリブルで抜き始めた)途中から、まずい、と思いながら『マラドーナ』と言っています。私の実況は効果音でしかない。名前だけ。彼が何をするか分からないから、ほかのことは言えないんです。名前を呼ぶだけでいいぐらい、彼のプレーがすごかった。世界中で、あの時は同じような実況だったんじゃないでしょうか」

デル・ピエロ「あの美技は、発想力と創造性の爆発として、サッカーを観る者にとっての最高だ。彼こそが背番号10の神だった。すべてをやることができ、それまで見たこともないことをわたしたちに見せてくれた」

カペッロ「マラドーナとボールは唯一無二の共存関係だ。彼がボールを手荒に扱うことはなく、ボールはディエゴからの扱われ方に感謝していた」

サネッティ「彼がしたことのすべてから、マラドーナは唯一無二だ。ピッチでわれわれを幸せにしてくれた。ディエゴは人生における困難もドリブルで切り抜け、つねに立ち続けた。マラドーナはこのスポーツへの愛をわたしたちに伝えてくれた。アルゼンチンのいたるところに、永遠に彼の存在があり続ける」

ロベルト・バッジョ「マラドーナは偉大なるサッカーを描いた。わたしたちが何世紀もルーブル美術館でレオナルド・ダ・ヴィンチのモナ・リザを称賛できているように、これからの世代はディエゴがそのサッカーで描けたことを称賛していくだろう。それはこれから何世紀にもわたって残る。これがひとりの人間の偉大さを決めるのだ。まだ1990年ワールドカップ準決勝や、数々のピッチでの対戦を覚えている。ディエゴ、良い旅を。永遠なる穏やかな光の旅に、ボールを持っていくことを忘れないでくれ」

ジーコ「彼はオールスターズのゲームを盛り上げてくれた大親友で、一緒にプレーする喜びを与えてくれた。サッカーと、私たちの友情のためにしてくれたすべてのことに感謝している。どうか安らかに。神のご加護があなたの家族を癒やしてくれますように」

小野伸二「僕にサッカーの楽しさを教えてくれた神様マラドーナ様。あなたが居たから僕のサッカー人生が始まり、周りをワクワクさせたいという願望が芽生えました。いつまでもサッカーの楽しさを伝えられるように努力していきます。心からお悔やみ申し上げます」

5人抜き・神の手ゴールの試合の主審アリ・ベンシュナールさん「(神の手ゴールについて)もちろんハンドの疑いはあったが、手を使っていたところは見えなかった。写真を見てもらえれば分かるが、私は副審だったブルガリア人の(ボグダン・)ドチェフに助言を仰ぐと、『正当だ』と言われたから得点を認めたんだ。(5人抜きゴールについては)傑作だった。マラドーナが危険なファウルをされると思ってPKを取るための笛を吹く準備もしていたが、ボールはゴールにあった。あの瞬間に立ち会えたことは誇りだ」

ビラス・ボアス「マラドーナ? タフなニュースだよ。私はFIFAにすべての大会、すべてのチームの10番を永久欠番にすることを求めたい。それが私たちの彼に示せる最大の敬意だ。世界のサッカー界にとって、とてつもない損失だよ」

ガットゥーゾ「ディエゴは死んでいない。彼が死ぬことは絶対にないからね。(ナポリの)街には、昨晩からとても悲しい雰囲気に包まれている。ディエゴは街の象徴かつ王様で、おそらくナポリではサン・ジェンナーロよりもはるかに重要な人物だろう。我々はマラドーナのことをこれからもずっと話し続けるだろう。ここは彼の街で、いつか彼にトロフィーを捧げたいと心から願っているよ」

マテウス「彼との対戦はいつも挑戦だった。人生の半分は彼と一緒で、私にとって最高の対戦相手だった。60歳で亡くなるなんてあまりに早すぎる。その知らせにとても悲しくなる。最高速のときでさえ、いつだってボールは彼のしもべだった。今日ではメッシでしか見られないかもしれないが。彼にボールを渡さないようにするのが最善の策だった」

ボルト(陸上)「レジェンドへ、安らかに眠ってください」

ナダル(テニス)「歴史で最も偉大なアスリートの1人。スポーツ界、特にサッカー界は今日、空っぽになった」

ベンゲル「当然、非常に悲しい。誰もが無理だと予想しても彼は生き残ってきたから、まだ驚いているんだ。サッカー界全体にとって非常に悲しい知らせなのはもちろんだ。サッカーには、彼が私たちに素晴らしい感動をもたらしてくれた瞬間があったからね。彼の足にボールがたどり着くと、家に帰ったみたいだった。幸せな結婚だったんだよ。彼の足にあるとボールが幸せだったんだ。マラドーナとボールは一緒だと感じたものさ。彼は本当にうまく支配できた。だから、彼がボールを持つと、どんなこともあり得るという感じだった」

エトー「彼はあらゆる世代にとってのアイドルだ。友人には、悪い冗談に違いないと言ったよ。だってマラドーナはいつだって私たちとともにいるのだから。彼はあらゆる世代にとってのアイドルだ。そして未来の世代にとっても。彼がサッカー界にもたらしたものを考えればね。彼は別の惑星からやってきた。ディエゴ、君は神だ。これからも私たちの心の中で、永遠に生き続けるよ」

クレスポ「何を言っても無駄で長いものになってしまうかもしれない。ディエゴは、子供の頃、10代の頃、そして私が大人になった後、プロになってから私の中で生んだものすべてと関係がある。(訃報を聞いて以降)トレーニングをしたり、選手たちと話したり、言葉を見つけることはとても難しい。サッカーをし、彼らの自由の精神を尊重し、楽しさ、そしてその場所へのこだわりを持つことで、我々は彼を最善の方法で称えようと思う。1人1人が自分のもの、自分の経験がある。私は黄金世代に生まれた。それを生き、夢を見て、知っていた。だから、その人生に感謝している。私の魂の痛みは説明できない」

マルディーニ「カルチョを愛した者、ディエゴと共にプレーした者、ディエゴと対戦した者にとって、つらいものだ。子供の頃の思い出や自分自身の情熱の一部が消え去ったかのように感じる。彼の象徴的な出来事と言えば、アチェッラの泥だらけのピッチで行われた親善試合。あの試合は、荒れたピッチに文句を言う若手選手全員に見せてやりたい。あれこそ純粋な情熱であり、マラドーナはそのマエストロだったと言える。私にとって対戦相手ではあったが並外れた選手であり、カルチョを愛する者にとって彼を“敵”と見なすことは難しい。彼を好きなだけ叩けたとしても、彼はそれに反応しないような選手。ピッチにおける態度は常に模範的だったうえ、サッカー好きの者にどれほどの喜びを与えていたことか。彼はこれまでも、そしてこれからも、このスポーツを愛してきた者にとっての象徴だ。当時のナポリはミランとライバル関係にあったが、マラドーナは史上最強の選手であり本当に偉大なチームだった」

テベス「(マラドーナからもらったユニフォームを下に着こんでゴールを決め)小さい頃、この81年のボカに夢中になっていた。それを聞いたディエゴが俺にこのシャツをくれたんだ。だから今日は、コレクションの額縁を壊して、彼に敬意を表す意味で着ることに決めたんだ。本当に重いシャツだ。着ると、説明できない何かが俺の身体に宿る。今日もこれを着たらスッと心が落ち着いた。不思議と特別な力が与えられるんだ。だから、自然と今日はゴールできると知っていたし、決めるつもりだった。ディエゴが上から見てくれているから自信を持って臨めたよ。今は正直、喜びと悲しみが入り混じった複雑な気持ちだ。アルゼンチン社会全体にとって楽しめる瞬間じゃない。俺たちは偉大な神であり、英雄を失ったんだからね。この試合を見て、彼が少しでも笑ってくれていたら嬉しいね。今日のゴールは彼と彼の家族に捧げたい」

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