わかりやすいプレゼンをするためのコツ

わかりやすいプレゼンをするためのコツ

社会人の多くの方は、人前でプレゼンテーションやスピーチをする機会が少なからずあると思います。

しかしながら、会場の大小や聴衆の多さに関わらず、一方向で一定時間わかりやすく話すのを苦にしている人は案外多いのではないでしょうか。

私も最初は苦手でした。そんな方々に少しでもためになればということで、経験を踏まえ、わかりやすいプレゼンをするためのコツを紹介したいと思います。

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伝えたいこと(目的・前提)を整理する

まず、そのプレゼンで伝えたいことを整理してみてください。目的と言い換えてもいいかもしれません。

当たり前だと思うかもしれませんが、漫然とどう話そうか考えるより、そのプレゼンの前提条件や目的を自覚的に認識することでだいぶ頭が整理できますし、これにより、仮に本番で頭が真っ白になったりうまくいかなくなっても最終的にかたちにすることが高確率で可能になります。(最低限伝えたいことをねじ込んで終えることができます(笑)。)

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話す順序(プロット・ストーリー)を整理する

これは、一言で言えば、プレゼンの目次を考えるということです。パワーポイント資料でプレゼンする場合は資料作成段階で自然と考えることになりますが、それと同じです。

パワーポイントで資料を作らない場合も、同じ要領で頭の中で順序を組み立てておきます。これをすることで相手に伝えることを意識した論理構成が自然とできるようになります。

このロジカルシンキングが難しいと感じている人もいるかもしれませんが、それほど怖がることはありません。普段の会話でも相手に伝わるように言葉を発しているはずです。それの事前準備をするだけです。

目的や伝えたいことが整理できていれば普通の生活をしてきた人であれば、おかしなことにはなりませんので安心してください。

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一度声に出してリハーサルをしてみる

話す内容や順序が決まったら、小声でいいので、一度声を発して練習するのが理想です。一度でいいので声に出して確認することで、本番の質が格段に上がります。

声にすることで時間配分やそれに基づく内容の取捨選別もそうですが、なんといっても接続詞や敬語などの使用イメージがグッとつくようになります。

本番で初めて声を出すと、意外に声の大小や言葉の使い方に意識がいってしまい話す内容のほうに気が回らなくなり準備してきたことを発揮できないことも多いですが、これをしておくだけでかなり有益なイメージトレーニングができます。ですので、リハーサルはかなりお薦めです。

周りに「上手いなあ」「わかりやすいなあ」と感じる人がいると思います。場数を踏み、慣れれば本番がうまくイメージできるのでリハーサルは不要になりますが、そういう人も初めての場所やシチュエーションのときはこっそりリハーサルをしているはずですよ(笑)。

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本番中はプレゼン相手の中に味方を見つける

一人二人の場合は別ですが、それなりの複数人相手にプレゼンを行う場合、必ず好意的に聞いてくれる人がいるはずです。

それはテーマへの興味の有無や内容への肯定・共感(「そうそう。自分もそう思ってたんだよ」という共感)によるものです。好意的な人を見つけてその人の好意的な姿勢(うなずいたり、前傾気味になっていたり、目を合わせてきたり、メモをたくさん取っていたり、etc)を見ながらプレゼンするようにしましょう。

そうすると自分のプレゼンが肯定されている、ためになっているという自己肯定感が生まれ、テンションもあがりリラックスしてわかりやすいプレゼンができるようなります。

好意的でない人を気にしているとこれと逆の状況が生まれ、プレゼンをわかりやすく行う上ではデメリットしかありません。慣れてくれば商談等であれば相手の立場の高い人の不機嫌そうな姿勢などを見ながら「ああしよう、こうしよう」と考えながらできるようになりますが、プレゼンに慣れていない場合は、気にする必要は皆無だと断言します。

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最後に

ただでさえ気が重いプレゼンなのに、事前準備なんてあまり手につかないと思う人もいるでしょう。

しかし、人間は元来言葉を発する・交わすことが好きな生物です。特に自分の伝えたいことが受け入れられるとテンションが上がる生物です。

また、一度うまくいくと、周りから褒められたりもそうですが、「うまくいったなあ」「うまく伝えられたなあ」「わかりやすいプレゼンができたなあ」という自己肯定感が大きく上がります。自己肯定感が上がると自信がつきます。自信がつくとプレゼンへの取り組みにどんどん積極的になりどんどんうまくなるというグッドな循環に入っていきます。

関連の書籍では色々テクニックが記載されていますが、私の経験ではそれを実践しても苦手意識は克服できないように感じています。

人間は生まれてからずっと自分の言葉を発して生きてきています。ですので人によって上手い下手の差はそれほどないと思います。

極論すると、プレゼンの上手い下手は、いかに自分がリラックスして、あるいはテンション上げて話せる心持や環境を作れるかどうかだと思います。(もちろんテーマに関する知識の多寡も重要ですが)

この記事が少しでも皆さんのお役に立てれば嬉しいです。