最高に面白い!フェイトとは?(Fate/stay nightについてわかりやすく紹介する)

最高に面白い!フェイトとは?(Fate/stay nightについてわかりやすく紹介する)

2004年にTYPE-MOONからPC版アダルトゲームとして発売された「フェイト(Fate/stay night)」。

R18のPCゲームとして世に放たれた作品ですが、その後一大コンテンツとして日本中を席巻することになります。

様々なハードでのコンシューマー版でのゲーム発売、幾度ものアニメ化、幾度もの劇場版公開、そしてフェイトブランドとしてのアプリゲーム。

なぜこれほどまでに人気を博したのでしょうか。

フェイトの世界は広大ですが、ここでは、その原点でもあり純度100%の面白さを誇る「Fate/stay night」についてわかりやすく紹介したいと思います。

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作品の概要

○原作・企画・開発元は、TYPE-MOON。

○ジャンルは伝奇活劇ビジュアルノベルゲーム。魔術や魔法が存在する世界の中で繰り広げられる物語。

○主な展開は以下の通り。

2004年1月 PC版(CD)発売(R18)

2006年1月 アニメ化(スタジオディーン制作) ※主にFateルート

2006年3月 PC版(DVD)発売(R18)

2007年4月 PS2版発売

2010年1月 劇場版公開(スタジオディーン制作) ※UBWルート

2012年11月 PSVita版発売

2014年10月 アニメ化(ufotable制作) ※UBWルート1期

2015年4月 アニメ化(ufotable制作) ※UBWルート2期

2017年10月 劇場版公開(ufotable制作) ※HFルート第1章

2019年1月 劇場版公開(ufotable制作) ※HFルート第2章

2020年8月 劇場版公開(ufotable制作) ※HFルート第3章

○いわゆるアダルトPCゲームが原作というのにも関わらず異例のメガヒットとなり、度重なるアニメ化やゲーム発売だけでなくスピンオフ作品なども多数展開され、その世界を今なお広げていっている。

魅力

ボリューミーな3つのルート

ルートは大きく3つあり、それぞれ”Fate”(略称なし。いわゆるセイバールート)、”Unlimited Blade Works”(略称UBW。いわゆる遠坂凛ルート)、”Heaven’s Feel”(略称HF。いわゆる間桐桜ルート)というサブタイトルが冠されている。

いわゆるギャルゲ、エロゲ、美少女ゲーム的な観点で言えば、攻略ヒロイン別の3ルートということになるが、そうした類のゲームの常識はフェイトにはあまり当てはまらない。

プレイヤーキャラクターとしての主人公は衛宮士郎という少年で全ルート同じだが、メインヒロインや各登場キャラクターの役割はルートごとに違い、士郎も物語における役割が違う。

同じ世界で同じキャラクターが登場するという意味では一つの作品だが、各キャラクターの役割分担が大きく違うのだ。(ちなみに、衛宮士郎と遠坂凛が敵対関係にならないことだけは全ルート共通)

それにより、ルートごとに一本のゲームとなっていてもおかしくないくらいのボリュームに仕上がっている。

購入費用が安く感じられるくらいの満足のボリュームと言えるだろう。

魔術、魔法という世界観における緻密な設定

魔術や魔法と聞くと、フィクションの中で”何か不思議な力””呪文を唱えて発動”といった単純なイメージを持つ人が大半だと思うが、フェイトは違う。

もちろんフィクションの中での話であることに変わりはないのだが、他の作品と違って魔術と魔法の違いや発動の条件、魔術師や魔法使いという存在の違いなどについて緻密な設定が施されている。

魔術師とは、代をなし親から子へ受け継がれる魔術刻印によって根源に至ることを目指す存在である、など物語のバックボーンに重厚な世界観が存在している。

そのため、登場人物である各魔術師の行動や目的意識も多様で複雑なものとなっており、独特である種神秘的な世界観にありながら人間の生々しさを感じさせるものとなっている。

プレイヤーの物語世界への没入感はこれにより高いものが生まれている。

英霊という存在

神話や伝説上の英雄が実名で”英霊”として登場する。

誰しも幼少の頃から歴史上の有名な人物として一度は聞いたことのある名前ばかりであり、どこかロマンと憧れを感じていた存在だ。

それらが一同に会し、これまた有名な武器や技を必殺技として使い戦う。

これに少年心あるいはいわゆる中二心をくすぐられない人はいないのではないだろうか。

アーサー王、エクスカリバー、ギルガメッシュ、佐々木小次郎、燕返し、ヘラクレス、クーフーリン、ローアイアス、グングニール、メデューサ、メディア、コルキス、など、聞いただけでテンションが上がる。

ビジュアルノベルゲームとしての質の高さ

ノベルゲームの面白さは、プレイヤーにシナリオの細部までを文章で読ませることができるという点が一つあるだろう。

逆に言えばノベルは内容がつまらなかったり文章や文体に没入感がないと飛ばし読みをしたくなるものだが、フェイトは少なくとも初見プレイにおいてはこうしたことを感じる人はほとんどいないのではないだろうか。

地の文とセリフ文のバランスも素晴らしく、プレイヤーに徒労感を与えない。

また、文章のクオリティだけでなく、最適なタイミングで入るCG画像やBGM、そして立ち絵キャラクターの表情変化、主人公が怪我をしたり苦しんでいるSE演出、などどれをとっても申し分ない。どんどん物語世界に引き込まれていく質の高い演出となっている。

特に、全編通じてという意味では凛の立ち絵表情の変化(差分)や士郎の苦しむときのSE演出は素晴らしいし、シーン別に言えばUBWルートでのアーチャーVSランサーのローアイアスのシーン、凛がセイバーと契約するシーン、士郎VSアーチャーのシーン、士郎VSギルガメッシュのラストバトルは鳥肌が止まらない。

高いゲーム性

基本的には各ルートとも大きな一本道でありながら、選択ミスをするとそれが主人公の死に直結しバッドエンド(デッドエンド)となる場面が数多く存在する。

初見プレイ時に一度もデッドエンドにならずクリアできた人はいないのではないだろうか。

デッドエンドの演出も正直グロく感じる場面もあるし本当に主人公が苦しむ演出が施されている。物語が進まず、主人公が苦しんで死ぬエンドはプレイヤーの胸に刺さるもので、だからこそデッドエンドになりたくないという欲求が生まれる。

そしてデッドエンドになりたくないという思いからドキドキしてプレイすればするほど物語にどんどん引き込まれていく、というわけである。

確固たるテーマ性

3ルートでシナリオに合わせテーマも若干違うが、実は全ルートにおいて串刺しになっている根幹のテーマは存在する。

それは、Fate/stay nightは、主人公衛宮士郎の「正義の味方になる」という夢に対する士郎自身の解答を探す物語ということだ。

その解答の見つけ方は、各キャラクターと築く関係性の違いなどからルートごとに違うが、士郎が悩み苦しみながらもなんらかの肯定的な解答を得てエンディングを迎えるという点は一貫している。

興味が色々なところに沸く作品ではあるが、プレイヤーキャラクターである士郎の自身の葛藤を乗り越える成長物語が芯にあるからこそ、物語のすべてが面白く、魅力的に感じるのではないだろうか。

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ストーリー

全ルート共通

高校生の主人公衛宮士郎の生活する冬木市という地において、”聖杯戦争”という魔術師同士の殺し合いが始まる。

”聖杯戦争”とは、”望んだことが何でもかなう”と言われている聖杯を手に入れることを目的として、7人の魔術師がそれぞれ霊体となった神話や伝説上の英雄たちを”英霊”として1体(1人)降霊、実体化させ、その英霊と契約を結び、”マスター”と”サーヴァント”として他の参加者を殺し、勝ち残りを目指すものである。

士郎は偶発的にセイバーという少女をサーヴァントとして従えることになり、聖杯戦争に魔術師として参戦することになる。

そして、同じく魔術師にして同じ高校で同学年の遠坂凛という少女との協力関係、自身の成長などを通じて聖杯戦争を勝ち抜いていく。

最後は聖杯が人を殺し傷つけるだけのものとわかり、それを破壊することで聖杯戦争を終わらせる。

Fate

士郎のサーヴァントとして召喚されたセイバーが士郎を助けながら敵を倒していく。

戦いの中で士郎とセイバーは互いの生き方などへの共感を通じて、惹かれあっていく。

そして最後は、二人で人を殺すための聖杯を破壊する。

聖杯を破壊し役目を終えたセイバーは万感の思いを胸に士郎と別れ、消え去る。

Unlimited Blade Works

セイバーのマスターとなった士郎は、アーチャーのマスターとなった同じ高校で魔術師の遠坂凛と協力し、聖杯戦争を戦うことになる。

士郎と凛は互いに助け合いながら戦いを勝ち抜く中で、好意を寄せあうようになり、恋仲になっていく。

そして、凛の想いを受けながら士郎は未来の自分であるアーチャーと自身の存在をかけた戦いに臨み、勝利する。つまり自身を乗り越えることに成功する。

最後は士郎が最強のサーヴァントであるギルガメッシュを倒し、凛とセイバーが聖杯を破壊。聖杯戦争を終わらせる。

Heaven’s Feel

暗殺に長けたアサシンのサーヴァントが躍動し、聖杯戦争をイレギュラーなものに変えていく。同時に戦いの序盤から聖杯の中身の一部が出現し、セイバーを取り込むなど戦局を混乱させていく。

そうした中、士郎の高校の後輩にして凛の実の妹である間桐桜も聖杯戦争に巻き込まれていく。

戦いが進むにつれ、聖杯の依り代となってしまった桜は、聖杯と同化してしまう。

そのような状況でも最後まで桜の味方であり続けようと誓う士郎は桜を救うために苦闘する。

最後は、聖杯と同化してしまった桜を凛が救い出し、士郎が聖杯を破壊することで聖杯戦争を終結させる。

各ルートの出来事(時系列)

時間軸は全ルート1月31日~2月15日の16日間となっており、1日ごとに濃密な出来事が起き、それがプレイヤーに臨場感を持たせている。

そこで、ここでは日付ごとの出来事について、3ルート分を一望できるかたちで紹介する。(ゲームもアニメもストーリーはすべて同じ。追加映像や演出に違いがあるだけ)

※画像をクリックして大きくしてご覧ください。↓

各ルートの特徴

Fate

・攻略ヒロインはセイバー。だが、どちらかというと主人公がセイバーでヒロインが士郎という役どころになっている。

・士郎はほとんど敵を倒すことはなく、終始セイバーに守られ、セイバーに対し受け身でいることの多いルート。

・ボロボロになりながらも健気に戦う女の子を堪能したい人にはこのルートが最もお薦め。セイバーの正体はアーサー王であるため、アーサー王やその武器エクスカリバーのかっこよさにテンションが上がる人にもお薦め。

・恐らくFateシリーズにおいて最重要の世界観である”英霊の悲しくも清々しく気高い物語”が最も表現されているルート。

(※シナリオの雰囲気や内容については、放送メディアで例えるなら、地上波深夜枠で放送するようなルートかと(笑)。)

Unlimited Blade Works

・攻略ヒロインは遠坂凛。

・士郎がきちんと主人公をやるルート。そして凛がきちんとヒロインをやるルート。士郎が凛の助力を得ながら自身に打ち勝ち成長していく物語。そして、士郎と凛が好意を寄せ合うようになりながら戦いを勝ち抜いていく物語でもある。

・普通に主人公の少年に感情移入し、素直になれない勝気なヒロインと恋愛関係になりながら戦いを勝ち抜いていくシナリオを楽しみたい人、少年漫画的成長物語を楽しみたい人には最もお薦めのルート。

(※シナリオの雰囲気や内容については、放送メディアで例えるなら、地上波ゴールデンで放送可能なルートかと(笑)。)

Heaven’s Feel

・攻略ヒロインは間桐桜。

・プレイヤーキャラクターとしての主人公は士郎だが、最終的に桜をかっこよく助けるのは凛であり、物語における主人公の役割はどちらかというと凛が果たしている。士郎はどちらかというとサイドキャラクター。

・このルートは本来起こり得ない出来事が様々なイレギュラーで発生するという位置づけのもので、聖杯や聖杯戦争について、その詳細を解説してくれるルートでもある。士郎はいわばその解説を引き出すために動くことが多くなり、物語の本筋の動きに実はそれほど関わってこない。

・士郎は終始傷つき続ける桜に対し思いを寄せ味方であり続けるが、自身の成長物語にはなっていない。(最後の戦いにおける勝利は自身の存在意義を確認しただけ)

・最初期の状態では、Fate→UBW→HFの順でしかクリアできないが、その最後に出現するルートに相応しいとも言える。Fateで残された謎の一部がUBWで判明し、Fate・UBWで残っていた謎がこのHFで一挙に判明する。

・Fate/stay nightの世界でお腹一杯になりたい人は必須でプレイすべきルート。あと、桜の色香がかなり半端ないのでヒロインのエロさを求めたい人にもお薦め。

・ちなみに、グロ系の描写が他2ルートに比べ多い。

(※シナリオの雰囲気や内容については、放送メディアで例えるなら、いわゆるOVAか映画でしか公開し難いルートかと(笑)。)

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主要キャラクター

主要キャラクターはすべて聖杯戦争への参加者であり、マスター(魔術師)とサーヴァント(英霊)の関係性に整理できる。

マスターサーヴァント(正体)
衛宮士郎セイバー(アーサー王)
遠坂凛アーチャー(エミヤ)
間桐桜ライダー(メデューサ)
間桐慎二ライダー(メデューサ)
間桐慎二アーチャー(ギルガメッシュ)
イリヤスフィールバーサーカー(ヘラクレス)
言峰綺礼ランサー(クー・フーリン)
葛木宗一郎キャスター(メディナ)
キャスターアサシン(佐々木小次郎)
間桐臓硯真アサシン(ハサン)

衛宮士郎・・・主人公。男子高校生。正義の味方を目指す一本気な少年。前回の聖杯戦争で起きた大火災から生き延びた経験を持ち、喜怒哀楽が一部欠落している。

遠坂凛・・・ヒロイン。士郎と同い年で同じ学校の女子高校生。魔術師の名家遠坂家の長女。桜の実の姉。勝ち気でわがまま。いわゆるツンデレ。

間桐桜・・・ヒロイン。女子高校生。士郎と凛の1年後輩。凛の実の妹で現在は間桐家の養子。士郎に密かな好意を寄せている。

間桐慎二・・・桜の現在の兄。士郎の同級生。ライダーやアーチャー(ギルガメッシュ)をサーヴァントとして従え聖杯戦争に参加することになるが、魔術師としての力はないため、実際には誰のマスターでもない。(ライダーの実際のマスターは桜でギルガメッシュは前回の聖杯戦争時に受肉したマスターを必要としないサーヴァント)

イリヤスフィール・・・魔術師の名家アインツベルンの幼女。ホムンクルスとしてつくられた存在。

言峰綺礼・・・前回の聖杯戦争に参戦し生き残った神父。士郎と同じ欠落した感情の持ち主。どこか欠けているという意味では士郎と同じだが、そのありようは正反対。ギルガメッシュとは前回の聖杯戦争におけるマスターとサーヴァントの関係。今回の聖杯戦争でも共闘関係にある

葛木宗一郎・・・士郎たちの学校の教師。格闘技に長けている。

キャスター・・・葛木のサーヴァントだが、聖杯戦争のルールを無視し、アサシンを自身のサーヴァントとして召喚し使役している。

間桐臓硯・・・魔術師の名家間桐家の現当主。自身の能力で500年以上生きながらえている老人。HFルート以外ではマスターにはなっておらず、真アサシンも存在しない。HFルートではアサシンを媒介に真アサシンを召喚し使役させているため、アサシンは存在しない。

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