アイマス(765)7thライブのライブレポート(アイマス歴史紹介⑨)

アイマス(765)7thライブのライブレポート(アイマス歴史紹介⑨)

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目次

概要

タイトル

THE IDOLM@STER 7th ANNIVERSARY 765PRO ALLSTARS みんなといっしょに!

公演日

2012年6月23日・24日

会場

横浜アリーナ

出演者

中村繪里子、今井麻美、長谷川明子、仁後真耶子、浅倉杏美、平田宏美、若林直美、下田麻美、釘宮理恵、たかはし智秋、原由実、沼倉愛美、滝田樹里

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ライブレポート

全体

現時点で765PRO ALLSTARS+(アイドルキャスト全員+音無小鳥役の滝田樹里さん)が全員揃った最後の公演となり、メモリアルな公演となった。(765PRO ALLSTARS(アイドルキャスト全員)の総出演もこれ以降2017年まで待つことになる)

アニメ完結後初の周年ライブということで、コンテンツの認知度や露出度がこれまでに比べ飛躍的に上がり、それに比例するかたちでライブの観客動員数も大きく増えた中開催されることとなった。それにより、アイマスでは記念すべき初めてのライブビューイングありの大型室内会場(アリーナ)で開催されるライブとなった。

アニメ後初のキャスト総出演周年ライブとあって、演出もセットリストも過去最高に豪華なものとなった。ほぼアニメで使用された曲で構成され、歌い手もアニメと同じだった。

順番もメモリアルな公演に相応しく、「READY!!」から始まり、前半ラストに「自分REST@RT」、アンコール前に「私たちはずっと・・・でしょう?」そして「いっしょ」というアニメの大筋をほぼトレースしていた。

アニメをたくさん見て感動し、ライブに足を運んだプロデューサーには最高のセットリストだったと言える。

多くあるアイマスライブにおいて、未だにこの7thライブが最高の思い出になっている人も多いのではないだろうか。

演者の表情も印象的で(特に一日目)、アニメを経て露出度や認知度がグンと一段上がったコンテンツとなったアイマスに対する責任からの力の入れよう、気合の入れようが見ているほうにも伝わってきた。

逆に、二日目は、一日目と同じセットリストだったということもあるが、客席のプロデューサー側の盛り上がりが凄かった。コールやサイリウムの一体感は過去最高だったかもしれない。以降会場はどんどん大きくなり、観客の数もどんどん増えていくが、その分ライブの楽しみ方も多様化してきている。サイリウムさばきやコールのまとまりという点では、この7thライブはすべてのアイマスライブの中でも1、2を争うのではないだろうか。

「アニメとともにアイマスのビッグコンテンツへの道を切り拓いていった出来事は何か?」と問われれば、多くの人がこの7thライブと答えるだろう。

曲ごと

セットリスト順(両日同じ。演出なども両日同じ)でレポートします。見方は「曲名(演者)」です。

READY!!(全出演者)

アイドル全員+音無小鳥役の滝田樹里さんのアニメ1クール目オープニング曲で開演。

錦織監督デザインの素敵なオリジナル衣装をまとったキャストが13人びっしりと横並びで登場。全員でアニメOPを歌い上げる光景に一曲目にして涙腺を刺激された人、興奮が最高潮に達した人は多いことだろう。

1日目はセンターにいる天海春香役の中村繪里子さんを中心に表情が硬かったように見えたが、これは緊張というより気合が入っていたということかもしれない。

2日目は全体的に演者の表情も明るくなり、それに比例するようなかたちで観客席のコールがさらに大きくなったような印象だ。

同じ曲でも両日違った楽しみ方があるのが生身の人間であるキャストが歌うライブの魅力だろう。

CHANGE!!!!(全出演者)

READY!!の次は間髪入れずにアニメ2クール目のオープニング曲が披露された。

後半最初かな?と考えていた人も多かったはずの曲だが、この連続オープニングを最初の2曲に持ってきたことで会場のテンションは最高潮に達した。

今日はアニメの曲がフルメンバーでたくさん聞けるんだ!とさらに期待が膨らんだ人も多いだろう。

アイマスの”出し惜しみしない感”が溢れているセトリと言える。

会場演出もこれまでにないもので、客席に360度囲まれるTの字になってるセンターステージに演者たちが全員練り歩いていく。客席から正面向かって右端に春香役の中村さん、左端に美希役の長谷川さんという横一直線の並びとなった。

アイマスではダブルヒロインのような位置づけでありながら考え方の違う二人であるが、この二人のキャストが両端とは憎い演出である。

<挨拶>

2曲終えたところで、最初のご挨拶。左端の長谷川さんから順に個性とキャラセリフを交えながらお馴染みのご挨拶。最後は中村さんの「アリーナですよ!アリーナ!」に会場のテンションはまた一段と急上昇。

後に10thライブでの「ドームですよ!ドーム!」につながる春香の決めセリフだが、アイマスがアリーナまで来たという喜びを皆で分かち合える最高の瞬間となった。

なお、1日目は律子の誕生日当日ということで、そのお祝いコールもあった。

乙女よ大志を抱け!!(中村繪里子)

挨拶とMC終了後、いよいよライブパートに突入。ソロ最初の曲は春香のこの一曲。衣装も変えての登場となった。

1日目は中村さんの笑顔より気合が前面に出ていた印象で、ある意味乙女らしくない感覚を少し覚えた人もいたかもしれないが、2日目は終始笑顔で春香の乙女を満喫できたのではないだろうか。

可愛く明るくまっすぐな春香と中村さんにぴったりの曲である。

会場がサイリウムの赤一色に染まる光景、「レベルアップ」のコールは本当に最高だ。

ALRIGHT*(浅倉杏美)

続いては雪歩役の浅倉さんが登場。アニメと全く同じように曲の始まりでは前傾姿勢からの「イエーイ」を披露。

雪歩と浅倉さんの健気で一途、そして力のこもった「イエーイ」は本当に涙腺を刺激する。

振り付けもいちいち雪歩らしく、可愛らしい中にもどこか芯の通ったもので浅倉さんにピッタリである。

浅倉さん自身もアイマス周年ライブ3回目(実質的には2回目)ということもあり、まだまだ初々しさがある中でのパフォーマンスとなっていた印象で、その初々しさもよりこの曲と雪歩の魅力を引き立てていた。

キャストのリアルな魅力がアイドルと融合していく様が見られるのもアイマスライブの特徴だろう。

特に2日目は浅倉さんの目に光るものが見えた。雪歩Pだけでなく全プロデューサーにとって忘れられないシーンだ。

空(滝田樹里)

続いては滝田さんの「空」。アニメから入った人でもアニメの挿入歌で流れ印象に残ってる人は多いだろう。

旋律の心地よさはアイマス曲の中でもトップクラスなのではないだろうか。しっとりすぎることなくポップすぎることなく、でも明るく澄んだ気持ちにさせてくれる一曲である。

滝田さんの美しい歌声と歌唱力がそれをさらに引き立てる。

アニメから入った人の中には事務員をどうしてアイドル同様フィーチャーしているのか疑問に感じた人もいるかもしれないが、その一つの答えがこのパフォーマンスである。

チアリングレター(平田宏美)

「空」で聞かせた後、何が来るのかと思っていたが、さらに聞かせる「チアリングレター」が披露された。

真はアニメ化までは基本「カッコいい」担当でライブでもそうした系統の曲を披露することが多かったが、アニメで可愛い真を錦織監督が描いてからは、「可愛い」系統のパフォーマンスも増えてきた印象だ。

その最たるものがこの「チアリングレター」だろう。真のカッコいい部分とかわいい部分の両方を引き出す平田さんのパフォーマンスにはもう感謝しかない。

風花(原由実)

そして畳みかけるように聞かせる曲を続けていく。貴音のソロ曲「風花」が登場。

貴音の不思議でありながらぶれないオーラと同じオーラを纏う原さんがこれを情熱的に力強く歌い上げる。風花は原さんが本当に気持ちよく感情を乗せて歌っているように見える。

一瞬で貴音の世界に会場を引きずり込む原さんは、貴音と同じ魅力を持っているということかもしれない。

貴音Pから見ても両日非の打ちどころのない100点満点のパフォーマンスだったのではないだろうか。

おはよう!!朝ご飯(長谷川明子・仁後真耶子)

聞かせる曲が続いた後は、文字通り目の覚めるポップな曲である。

いつも眠たそうにしている美希すら目の覚める一曲ということだろう。へそ出し衣装で登場した長谷川さんが元気に踊り歌う。美希と長谷川さんのアイドル力の高さを感じるパフォーマンスだ。

だが、なんといってもこの曲で見るべきはやはりやよい役の仁後さんだ。やよいがそこにいるかのような”ハツラツ”とした動きで踊り歌う。うまい言葉が見つからないが、あの見る者全てを元気にさせる”ハツラツ感”は世界中どこを探しても仁後さんとやよいにしか出せないものだろう。

本当にやよい役が仁後さんで良かった。神様ありがとう。石原さんありがとう。

<MC>

ここまでで第1ブロック終了ということで、ブレイクタイム。今井さんらが登場し、MCをはさむ。

大会場でのライブイベントでは恒例のウェーブなどを行う。

いっぱいいっぱい(若林直美)

第2ブロック最初の曲は、律子の専用ソロ曲「いっぱいいっぱい」。

言葉は不要。ぜひブルーレイで繰り返し見て欲しい。

若林さんのサビでの煽りは天才的。いっぱいいっぱいという曲自体盛り上がりやすい曲だが、そこにもはや律子の実写にしか見えない若林さんが律子の声で天才的な煽りを入れるのだから、プロデューサーが血管が切れそうになるくらいテンションが上がるのは自然なことだろう。

最高のパフォーマンスばかりの伝説的な7thライブの中で、あえてMVPを選ぶとしたら、この曲のこのパフォーマンスを押す人も多いのではないだろうか。

特に2日目が凄かった。若林さんの煽りが入るたびにプロデューサーのテンションのメーターとコールの大きさが限界を超えていった。一体感もちょっと信じられないくらいだった。

Next Life(沼倉愛美)

「いっぱいいっぱい」で最高に盛り上がった後に来たのはなんと響の専用ソロ曲「Next Life」。

恐るべきは、ここで響役の沼倉さんがガラッと空気を変えるカッコいいダンサブルなパフォーマンスを見せつけたことだ。

ヒートアップした会場の熱を冷やすのではなく、熱を維持させ、静かに燃え滾らしたのだ。これによりここから「自分REST@RT」への流れを完璧なものにした。

沼倉さんの才能と響のキャラの多彩さ、奥深さを感じさせる。沼倉さんは年齢的には765ASのキャスト陣の中で最年少であるにも関わらず、パフォーマンスの総合力は一番後ろをついてくるような存在ではない。彼女もまたアイマスにおける重要な存在だ。

眠り姫(今井麻美)

前半戦最後のソロ曲はやはりこの人。千早役の今井さんが「眠り姫」をこれでもかと聞かせる。

この一瞬で空気をつくり、自分の世界に観客を引き込む今井さんと千早という存在については、言葉で説明するのはちょっと難しい。

青いサイリウムの光に囲まれ、幻想的にライトアップされたステージで独唱する千早と今井さんの姿には神々しさすら感じる。

千早の歌に対する思い、今井さんのアイマスに対する思い、が曲に集約されていく様は涙腺が緩むというより鳥肌が立つ。

この後の「約束」もそうだが、今井さんの担当した曲は全プロデューサーにとって両日とも至高の時間となったはずだ。

千早と今井さん、春香と中村さん、この二人×二人がアイマスに懸ける思い、捧げる努力は、アイマスの神髄だ。

SMOKY THRILL(釘宮理恵・下田麻美・たかはし智秋)

そして満を持して披露されたのは、アニメの人気を確固たるものにした竜宮小町の人気曲「SMOKY THRILL」だ。

遂に竜宮小町完全体でのお披露目となった。

アニメやCDでも感じていたが、メンバー3人の不思議なかみ合い方のするユニット曲であることを改めて実感できるステージとなった。

当たり前だがTHE伊織の声である釘宮さんと七変化の声を発することのできる亜美役の下田さんとあずさ役のたかはしさん。

釘宮さんがステージで歌うのはアイマスだけであり、そうした意味でもファンにとっては貴重だが、この3人の並びで互いの声の魅力を引き出しあうことができている事実に感動してしまう人も多いのではないだろうか。

自分REST@RT(中村繪里子・今井麻美・下田麻美・原由実・長谷川明子・浅倉杏美・沼倉愛美・平田宏美・仁後真耶子)

台風で遅れていた竜宮小町以外のアイドル全員で歌うという完全にアニメ13話の再現である。

キャスト的には亜美・真美役の下田さんは「SMOKY THRILL」からの連続参加となり大変だったと思うが、やはりここで真美を欠くわけにはいかない。感謝しかない。

振り付けもきちんとアニメを踏襲していて、サイリウムもアニメと同じウルトラオレンジで埋め尽くされた。

まさにアニメが現実化したような夢のような時間となった。

会場全体が同じような感動に包まれ、一体感に包まれたのは最高に幸せな記憶だ。

スペシャルメドレー

そして、ここからメドレーコーナーとなった。

セットリストから漏らさざるを得なかったと思われる定番曲・人気曲を定番デュオ・ちょっと意外なデュオで歌わせるという趣向のメドレーとなった。

曲と演者の順番は以下の通り。

ふるふるフューチャー☆(今井麻美・長谷川明子)→魔法をかけて!(平田宏美・若林直美)→キミはメロディ(釘宮理恵・仁後真耶子)→Brand New Day!(沼倉愛美・原由実)→私はアイドル♡(たかはし智秋・下田麻美)→Do-Dai(中村繪里子・浅倉杏美)→MEGARE!(全アイドルキャスト)→TOWN(インスト)→my song(釘宮理恵・仁後真耶子)→フラワーガール(原由実・沼倉愛美)→Little Match Girl(中村繪里子・浅倉杏美)→relations(たかはし智秋・下田麻美)→arcadia(今井麻美・長谷川明子)→エージェント夜を往く(平田宏美・若林直美)→GO MY WAY!!(全アイドルキャスト)

このメドレーで披露されたデュオと曲の組み合わせは実はかなり貴重。

今井さんと長谷川さんのデュオはなかなか聞けないし(恐らくここ以外ではない)、やよいと伊織という大人気の組み合わせである釘宮さんと仁後さんのデュオも実はかなり貴重(特にキミはメロディ)。

メモリアルな周年ライブに相応しいセトリとなっている。

また、メドレー中はかなり客席に近いところまでキャスト陣がきて歌ってくれた。今は大型会場でトロッコ形式で近くに来てくれることが増えたが、このときはステージ近くの客席に限られるものの、かなり客席の近くまで歩いてきて自由にキャストが歌って踊ってくれた。

ステージ近くの席だったプロデューサーの皆さんにとっては一生忘れられない思い出になったことだろう。

キラメキラリ(仁後真耶子)

第3ブロックにして後半戦最初の曲は、第2ブロックの「いっぱいっぱい」に負けないくらいの盛り上げ曲でやよいの専用ソロ曲である「キラメキラリ」。

「おはよう!!朝ご飯」でもそうだったが、もう仁後さんのやよいっぷりの凄いこと凄いこと。

元気ハツラツなやよいがそこにいるかのような仁後さんのパフォーマンス。バックダンサーよりキレと勢いと何より元気のある独特の動きでプロデューサーの目をくぎ付けにしてくれる。

キラメキラリは以降仁後さんが出演しないライブでもかなりの頻度で歌われることになる曲だが、このライブで見せたパフォーマンスが皆の心の中に原風景として残っているからこそ、その魅力が衰えなかったのではないだろうか。

それくらい強烈なステージであった。高槻やよいと仁後真耶子の出会いは運命であったと断言できる。

スタ→トスタ→(下田麻美)

次は、亜美真美のソロ曲が披露された。

独特な面白い曲だが、下田さんはさすがとしか言いようがない。

曲のユニークさと亜美真美のユニークさを見事に融合させてオンリーワンの存在感を発揮している。すべてのライブで元気路線に100%振れるわけでもなくしっとりバラード路線に100%振れるわけでもない役回りとなることが多い下田さんだが、いつも見事にその役回りを果たしている。

恐らくこれは、亜美真美と彼女にしかできないことだ。

自転車(平田宏美)

ここで爽やかな真のソロ曲の登場となった。

この7thライブは全体的にアニメの流れを踏襲しているが、真の役回りが最も象徴的かもしれない。メドレーコーナーで「エージェント夜を往く」というカッコいい定番曲はあったものの、メインの担当曲は「チアリングレター」とこの「自転車」となっており、終始可愛い路線になっている。

それにしても「自転車」という爽やかな曲を伸びやかに歌う平田さんの歌唱力は素晴らしい。歌唱力という面では、今井さんやたかはしさんがフォーカスされがちだが、真の曲を歌う平田さんは間違いなくこの二人にも劣らない実力者である。

神SUMMER!! (沼倉愛美・若林直美)

第3ブロックのデュオ曲はアニメ第5話(水着回)で流れた「神SUMMER!!」。

キャスト的にはダンスが得意で6thライブでも同じ会場でリーダーを務めたコンビで、キャラ的には沖縄出身で海に縁のある響とアニメ5話ではビデオ撮影に終始していた律子というコンビとなった。

この辺、石原さんのセトリという感じがする。細部まで”よくわかってる”。

キレのいい二人のダンスは存在感がありステージが狭く見えたほどだ。

「自転車」からの「神SUMMER‼」、そして次の「晴れ色」と会場に青空が見えるセトリとなっていたことも素晴らしかった。

晴れ色(たかはし智秋)

青空セトリ最後の曲にして、第3ブロック最後の曲は、あずさの専用ソロ曲「晴れ色」。

まあ、聞かせる聞かせる。

たかはしさんがあずさとして歌う晴れ色は絶品だ。聞く人すべてを幸せな気持ちにさせてくれる。これだけ多幸感に満ちることのできる曲はないと言っても過言ではない。

この曲に関しては、目を閉じて聞いたとしても、間違いなく生(ライブ)のほうがCDより素晴らしい。たかはしさんの歌唱力と技量はまるで歌のみを専門にしている歌手さんのそれ。純粋にお金を払って生で聞く価値がある。

<MC>

ここまでで第3ブロック終了ということで、ブレイクタイム。

会場のみんなでストレッチなどが行われる。

七彩ボタン(釘宮理恵・たかはし智秋・若林直美)

最後のブロック最初の曲は竜宮小町の名曲「七彩ボタン」。

しかし演者は意外性があった。アニメではあずさが病欠となり、代わりに律子が加わるという変則竜宮小町での「七彩ボタン」となっていたが、7thライブでは、亜美役の下田さんが外れ、あずさ役のたかはしさんが歌うという組み合わせになった。

まあ、これはアイドルキャストの担当曲数を極力均等に配分するということを考慮した結果で、「自分REST@RT」で竜宮小町の中では一曲多く歌っている下田さんが外れたということなのだろう。

残念だったプロデューサーもいるかもしれないが、結果的にかなり貴重な組み合わせの七彩ボタンとなった。

また、アニメで歌えなかったあずさが歌うことができ、律子はアニメ通り歌えたということでのドラマも感じることができる。

それにしても、釘宮さんの伊織の七彩ボタンは本当に魅力的だ。この曲のオシャレで可愛らしくも澄んだポップさが伊織と釘宮さんの魅力を完全に引き立たせている。

光(滝田樹里)

ライブの感動的なラストに向けて空気をつくっていくことになる最初の一曲。

しっとりと見事な歌声で聞かせる滝田さんの「光」はライブのラストへの空気をつくっていくという意味において最高の仕事をしてくれた。

事務員の小鳥役という立場上担当曲数も他のキャストに比べれば控えめになっていた7thライブだったが、ここ一番で存在感と輝きを放つ滝田さんのパフォーマンスは彼女が765に欠かせない存在であることを強く実感させてくれる。

それはアイマスの中における小鳥にも通じるもので、彼女の存在は小鳥にとっても大きなものとなっているに違いない。

余談ではあるが、滝田さんはアニメアフレコ中は妊娠中で、出産を経てこのライブに臨んでいる。普通なら事務員役でもあるため出産を契機にステージ出演は控えてもいいはずだが、大変な苦労をしながら戻ってきてくれた。

この後、妊娠・出産でライブ出演を控えるキャストが続々と出てくるが、次々とステージに復帰している。

その礎をつくった第一号ママさんキャストがこの滝田樹里さんである。敬意と感謝を表したい。

マリオネットの心(長谷川明子)

プロデューサー全員が待っていた美希のソロ曲「マリオネットの心」がライブのクライマックスで遂に登場。

アニメ13話で美希がアイドルとしての才能を開花させた一曲である。アニメを見たプロデューサーはすべからく美希の「マリオネットの心」に魅了され、アニメにおけるハイライトとして記憶に刻んでいるだろう。

それが遂に現実のライブの場で披露された。

もう圧巻である。そう圧巻という言葉が相応しいと思う。

長谷川さんが天才である美希と同じようにハイレベルなパフォーマンスを披露したのだ。歌も踊りもかっこよく情熱的に、でもそこにはアイドルとしての純粋で一途な思いが込められている。長谷川さんのポテンシャルを強く感じざるを得ない。

以降アイマス全ブランドで黄色をパーソナルカラーとする万能型で天才肌のアイドルが出てくるが、その伝統をかたちづくった立役者は間違いなく美希であり長谷川さんである。

アニメと7thライブにおける「マリオネットの心」のシーンはアイマス史の中でも燦然と輝く瞬間である。

DIAMOND(釘宮理恵)

マリオネットからの約束というセトリが王道だったかもしれない。

しかし、間に伊織史上究極のソロ曲「DIAMOND」を挟んだのだ。アニメでは流れていない曲にも関わらず、この大事なクライマックスの流れの中でセトリに加えている。

アニメをコンセプトにしたライブにあって冒険というべき一曲だったかもしれないが、どうしても加えたかったのだろう。

でもその気持ちは十二分に理解できる。なにせ初めて伊織にドンピシャなソロ曲が生まれたのだから。メロディも歌詞も凛とした気高さを持ちながら自分の輝きを信じ前に進んでいこうとする曲になっており、「これが伊織なんだ!」と全伊織Pが叫びたくなるような曲に仕上がっているのだ。

この曲があってアリーナでのセトリに加えないなんて真似誰にできるだろうか。

また、CDの売上も良かったのだろう。アニメをベースにした7thライブで加えることができたのはそういう現実的な根拠もあったからだと思われる。

それにしても、これをマリオネットの直後に加えることに石原さんの凄みを感じる。

伊織と美希は765の唯一の15歳コンビで、事務所内では総合的な能力の高いエース的なポジションにいる二人となっている。ある意味エースを争うライバル関係というようにも見て取ることもできる。

そうした関係性にある二人にある意味勝負をさせたのではないだろうか。

美希のポテンシャルを引き出す「マリオネットの心」VS伊織のポテンシャルを引き出す「DIAMOND」。

伊織の他の曲では勝負にならないし、勝負させるような構図にもならなかっただろう。だが、「DIAMOND」であれば美希のマリオネットとハンデなしの勝負になると考えたのではないだろうか。

伊織が美希に負けまいとするパフォーマンスを見せようとするシーンは容易に想像がつく。ここのセトリにはそういう意味でドラマがあると感じる。

実際に伊織役の釘宮さんはその伊織を表現するかのように素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた。

息継ぎの難しい曲だが、振り付けをスポイルすることなく伊織の魅力を出し惜しみすることなく最後まで見事に歌いきっている。

伊織Pは全員、このライブに来てよかった、これからも伊織のプロデュースを続けようと心の底から思えたことだろう。

約束(今井麻美)

からの「約束」である。

アニメにおける千早のドラマの中で生まれた一曲。

765プロの団結力のすべてが集約されている楽曲で「みんなといっしょ」というライブのサブタイトルに相応しい曲でもある。

それをアイマスという作品・仕事に持てる限りの愛を注ぎ続ける今井麻美が歌う。これだけでドラマである。

また、千早も今井さんも歌に対する思いを人一倍持っていて、歌唱力が素晴らしい存在だが、この曲を歌う二人はそうした次元を超越しているようにも感じる。

歌が上手いとかそういうことを語るべき曲ではないのではないだろうか。この旋律に彼女の声が走るだけで心が震えるのだ。これ以上の言葉は不要だと思う。

世の中にはそれこそプロの歌手、天才音楽家は多くいる。そういう意味では歌が上手い今井さんも普通の人の範疇を超えない。だが千早として約束を歌うとき、世界中のどんな天才音楽家も到達できない境地にいるのではないだろうか。そう感じさせる何かがそこにはある。

見つめて(浅倉杏美・原由実)

「DIAMOND」より意外な一曲がこれだろう。

まさかの約束の後である。約束の後は、アニメの流れを考えれば、自ずとセットする曲が限定されてくるからだ。

しかし、そこはさすがである。約束の雰囲気に変に飲まれず、二人で力を合わせて情感たっぷりに歌い上げている。一人でのソロ曲だと厳しかったかもしれないが、二人で力を合わせれば大丈夫ということだろう。

こんなところにも「みんなといっしょ」のエッセンスが詰まっていたのかもしれない。

それにしても、意外と(?)相性の良い組み合わせである。

アニメでは貴音と雪歩はわりと新たにフィーチャーされた組み合わせだが、それをなぞるようなコンビネーションを中の人も見せてくれた。

さよならをありがとう(中村繪里子)

ソロ曲最後はこの曲であった。

このライブは春香である中村繪里子に始まり春香である中村繪里子で終わるという流れであった。

本人が相当プレッシャーを感じていたことは想像に難くない。なにせこれまでは今井さんや長谷川さんとライブにおける重要な役回りを分担してきたからだ。

それを大勢が見るアニメの集大成とも言えるこのライブで全部背負ったのだ。その責任感には感服するほかない。

だが、この7thライブでの経験がその後に生きたのではないだろうか。特に2014年の3ブランド合同ライブ、2015年の10thライブで全アイマスのセンターとしての重責を見事に果たしたからだ。

パフォーマンスについては、特に1日目は終始表情がいつもより硬かったように見受けられた。これだけの重責、それも仕方のないことだろう。だが、2日目は春香と中村さんの笑顔が戻ってきて見ているこっちも嬉しかった。

千早としての今井さんと同じで、春香としての中村さんも歌の上手い下手の次元で語るべきではないように思う。

春香と中村さんの存在はアイマスそのものだ。

改めて、言いたい。お疲れ様でした!ありがとうございました!

私たちはずっと・・・でしょう?(全アイドルキャスト)

そしてグランドフィナーレ最初の曲は、アニメ最終回で流れた「私たちは・・・でしょう?」。

アニメ最終回と同じように全アイドルのキャストが一同に会し、熱唱。

お約束、予定調和だからこそ最高の流れである。

せっかく全員が揃った夢のような時間が終わっていく寂しさも覚えつつ、会場全体で幸せな大団円を感じる一曲となった。

いっしょ(全出演者)

そして、アニメ最終回のエンディングで流れた「いっしょ」が大トリを飾った。

小鳥役の滝田さんも加わり、まさにグランドフィナーレである。

この曲を全員で歌っているとき、改めて、これからもアイマスと一緒にいようと強く思ったプロデューサーも多いのではないだろうか。

<挨拶>

最後にキャスト一人ずつの挨拶。

印象的なのは誰も涙を見せなかったこと。これだけの大舞台であるにも関わらず全員が笑顔で終われたのは素晴らしいことだった。

でもそれはきっとアニメから入って見に来てくれたプロデューサーが多いと皆自覚していたからかもしれない。アイマスライブに初めて来た人にとっては過去の集大成のような感動をある意味押し付けられるような雰囲気になってしまっては置いてけぼり感を感じるだろう。それにキャスト自身もアニメが集大成となりコンテンツが終わりに向かうような雰囲気が醸成されるのを避けたかったのだろう。

こうした点で意思疎通が自然と図られている765の絆はアイマスにとって代えがたいものではないだろうか。

THE IDOLM@STER(アンコール)(全出演者)

やっぱりこの曲は外せない。

アニメの人気曲でお腹一杯になったライブではあるが、アイマスのすべてはこの曲から。アニメだけでないアニメにつながる過去があり、そしてこれからもこの曲とともに未来を紡いでいく。

そんな思いを会場全体で共有できたのではないだろうか。

ちなみに、アンコールではキャスト陣はオープニングで着ていた錦織監督デザインの衣装の上着だけを羽織って登場。センス抜群で素敵なのに存外見る機会の少ない衣装となっただけにそういう意味でも目に焼き付けた人が多いのではないだろうか。

READY!!(アンコール)(全出演者)

そして本当に最後の最後。

READY!!に始まりREADY!!に終わる。ライブの開幕を告げる一曲であるとともに新たな展開への一曲でもあるというプロジェクトのメッセージなのだろう。

プロデューサーも気持ちは同じだった。

アンコールの2曲は皆満面の笑みだったのではないだろうか。

終演直後の雰囲気もアイマス特有の一体感や多幸感が会場に溢れていた。

幸せな気持ちでいることにこれだけの連帯感や一体感を感じるコンテンツはアイマスくらいだ。

アイマスライブ後はいつだって、世界のすべてを許せるような優しい満ち足りた気持ちになる。

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