シンデレラ4thライブのセトリや見どころなど(アイマス歴史紹介㉜)

シンデレラ4thライブのセトリや見どころなど(アイマス歴史紹介㉜)

アイドルマスターシンデレラガールズのライブ史において最も貴重な公演となったのがこの4thライブです。

というのも、アニメシンデレラガールズで正式に結成された「シンデレラプロジェクト」のメンバー14人が最終日の公演で誰一人欠けることなく出演を果たしたからです。

この14人+城ケ崎美嘉(佳村さん)は、アニメにおいて、正式に765ASの13人に相当するブランドのメインメンバーとなりましたが、これまで一度も勢ぞろいしたことはありませんでした。

それが実現したのがこのライブです。揃ったことにより多くのアニメの人気曲がオリジナルメンバーで初披露されました。もう二度とないことかもしれません。

そういう意味では765ASの7thライブに相当する記念すべき伝説のライブと言えるでしょう。

ここでは、そのシンデレラガールズにとって記念すべきライブとなった4thライブについて、概要、セトリ、見どころなどすべてを紹介したいと思います。

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概要

タイトル

THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 4thLIVE TriCastle Story

-Starlight Castle-(※神戸公演のサブタイトル)

-Brand New Castle-(※埼玉公演1日目のサブタイトル)

-346 Castle-(※埼玉公演2日目のサブタイトル)

公演日・会場

2016年9月3日・4日 神戸公演(神戸ワールド記念ホール)

2016年10月15日・16日 埼玉公演(さいたまスーパーアリーナ)

出演者

[神戸公演(1日目)]大橋彩香、青木瑠璃子、五十嵐裕美、桜咲千依、大坪由佳、高森奈津美、津田美波、牧野由依、松嵜麗、三宅麻理恵、佳村はるか、金子真由美、千菅春香、原優子、村中知、長島光那、安野希世乃(サプライズゲスト)

[神戸公演(2日目)]大橋彩香、青木瑠璃子、五十嵐裕美、桜咲千依、大坪由佳、高森奈津美、津田美波、牧野由依、松嵜麗、三宅麻理恵、佳村はるか、今井麻夏、黒沢ともよ、春瀬なつみ、松井恵理子、松田颯水、福原綾香(サプライズゲスト)、原紗友里(サプライズゲスト)

[埼玉公演(1日目)]藍原ことみ、青木志貴、飯田友子、今井麻夏、桜咲千依、金子真由美、金子有希、木村珠莉、佐藤亜美菜、下地紫野、鈴木絵理、髙野麻美、立花理香、種﨑敦美、千菅春香、長島光那、原優子、春瀬なつみ、牧野由依、村中知、杜野まこ、山下七海、ルゥティン、和氣あず未、竹達彩奈(サプライズゲスト)、久野美咲(サプライズゲスト)

[埼玉公演(2日目)]大橋彩香、福原綾香、原紗友里、青木瑠璃子、五十嵐裕美、上坂すみれ、内田真礼、大坪由佳、大空直美、黒沢ともよ、洲崎綾、高森奈津美、渕上舞、松井恵理子、松嵜麗、三宅麻理恵、安野希世乃、山本希望、佳村はるか、武内駿輔、早見沙織(サプライズゲスト)、東山奈央(サプライズゲスト)

ライブレポート

セットリスト

■神戸公演(Starlight Castle)

  1日目 2日目
M01 とどけ!アイドル / THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS
M02 ゴキゲンParty Night / THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS
M03 S(mile)ING! / 大橋彩香
M04 Naked Romance / 津田美波
M05 エヴリデイドリーム / 牧野由依
M06 おねだり Shall We ~? / 高森奈津美
M07 TOKIMEKIエスカレート / 佳村はるか
M08 Snow Wings / 大橋彩香、金子真由美、千菅春香、長島光那、原優子、村中知 毒茸伝説 / 松田颯水
M09 Twilight Sky / 青木瑠璃子
M10 ショコラ・ティアラ / 大坪由佳
M11 ましゅまろ☆キッス / 松嵜麗(、大坪由佳)
M12 小さな恋の密室事件 / 桜咲千依
M13 Love∞Destiny / 青木瑠璃子、津田美波、牧野由依
M14 生存本能ヴァルキュリア / 金子真由美、千菅春香、長島光那、原優子、村中知 生存本能ヴァルキュリア / 今井麻夏、黒沢ともよ、春瀬なつみ、松井恵理子、松田颯水
M15 ハイファイ☆デイズ / 五十嵐裕美、桜咲千依、原優子、三宅麻理恵、佳村はるか 純情Midnight伝説 / 青木瑠璃子、黒沢ともよ、松井恵理子、松田颯水、佳村はるか
M16 Tulip / 五十嵐裕美、大坪由佳、高森奈津美、三宅麻理恵、佳村はるか
M17 空と風と恋のワルツ / 津田美波 2nd SIDE / 松井恵理子
M18 メルヘンデビュー! / 三宅麻理恵
M19 あんずのうた / 五十嵐裕美
M20 純情Midnight伝説 / 金子真由美、千菅春香、原優子、村中知、安野希世乃 ハイファイ☆デイズ / 今井麻夏、黒沢ともよ、春瀬なつみ
M21 Rockin’ Emotion / 金子真由美、千菅春香、原優子、村中知、安野希世乃 Snow Wings / 大橋彩香、福原綾香、原紗友里
M22 咲いてJewel / 青木瑠璃子、桜咲千依、千菅春香、長島光那、村中知 咲いてJewel / 青木瑠璃子、今井麻夏、桜咲千依、松井恵理子
M23 きみにいっぱい☆ / 原優子、松嵜麗、佳村はるか きみにいっぱい☆ / 黒沢ともよ、春瀬なつみ、松嵜麗、松田颯水、佳村はるか
M24 明日また会えるよね / 大橋彩香、五十嵐裕美、大坪由佳、金子真由美、高森奈津美、津田美波、牧野由依、三宅麻理恵 明日また会えるよね / 大橋彩香、五十嵐裕美、大坪由佳、高森奈津美、津田美波、牧野由依、三宅麻理恵
M25 メッセージ / 大橋彩香、青木瑠璃子、五十嵐裕美、桜咲千依、大坪由佳、高森奈津美、津田美波、牧野由依、松嵜麗、三宅麻理恵、佳村はるか
M26 GOIN’!!! / THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS
M27 BEYOND THE STARLIGHT / THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS
M28 お願い!シンデレラ / THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS Yes! Party Time!! / THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS
M29   お願い!シンデレラ / THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS

■埼玉公演1日目(Brand New Castle)

M01 BEYOND THE STARLIGHT / THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS
M02 Snow Wings / THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS
M03 Flip Flop / 金子有希、鈴木絵理、杜野まこ、山下七海、和氣あず未
M04 恋のHamburg♪ / 種﨑敦美
M05 青の一番星 / ルゥ・ティン、立花理香
M06 共鳴世界の存在論 / 青木志貴
M07 き・ま・ぐ・れ☆Café au lait! / 髙野麻美、鈴木絵理、種﨑敦美
M08 エヴリデイドリーム / 牧野由依、下地紫野、長島光那
M09 Bloody Festa / 桜咲千依
M10 お散歩カメラ / 金子有希、今井麻夏、春瀬なつみ
M11 lilac time / 木村珠莉
M12 明日また会えるよね / 藍原ことみ、金子真由美、下地紫野、髙野麻美、立花理香、種﨑敦美、牧野由依
M13 Radio Happy / 山下七海
M14 気持ちいいよね 一等賞! / 杜野まこ
M15 Can’t Stop!! / 和氣あず未
M16 きみにいっぱい☆ / 金子有希、木村珠莉、鈴木絵理、原優子、春瀬なつみ、杜野まこ、山下七海、和氣あず未
M17 恋色エナジー / 下地紫野
M18 花簪 HANAKANZASHI / 立花理香、種﨑敦美、牧野由依
M19 秘密のトワレ / 藍原ことみ
M20 咲いてJewel / 青木志貴、飯田友子、今井麻夏、桜咲千依、佐藤亜美菜、千菅春香、長島光那、村中知、ルゥ・ティン
M21 ミラクルテレパシー / 鈴木絵理、山下七海、和氣あず未
M22 To my darling… / 竹達彩奈
M23 Near to You / THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS
M24 Absolute NIne / 藍原ことみ、木村珠莉、原優子、ルゥ・ティン
M25 Hotel Moonside / 飯田友子、青木志貴、千菅春香
M26 in fact / 佐藤亜美菜
M27 あいくるしい / 立花理香、牧野由依
M28 生存本能ヴァルキュリア / 今井麻夏、金子真由美、金子有希、木村珠莉、佐藤亜美菜、千菅春香、長島光那、原優子、春瀬なつみ、村中知
M29 Lunatic Show / 桜咲千依、金子真由美、村中知
M30 Tulip / 藍原ことみ、飯田友子、髙野麻美、ルゥ・ティン
M31 純情Midnight伝説 / 金子真由美、千菅春香、原優子、村中知
M32 ハイファイ☆デイズ / 今井麻夏、春瀬なつみ、久野美咲
M33 みんなのきもち / 久野美咲
M34 GOIN’!!! / THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS
M35 EVERMORE / THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS
M36 お願い!シンデレラ / THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS

■埼玉公演2日目(346 Castle)

M01 Star!! / THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS
M02 Shine!! / THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS
M03 STORY / 大橋彩香、福原綾香、原紗友里、渕上舞、松井恵理子
M04 LET’S GO HAPPY!! / 黒沢ともよ、松嵜麗、山本希望
M05 Happy×2 Days / 五十嵐裕美、大空直美、大坪由佳
M06 Memories / 上坂すみれ、洲崎綾(、内田真礼)
M07 -LEGNE- 仇なす剣 光の旋律 / 内田真礼
M08 私色ギフト / 黒沢ともよ、松嵜麗、山本希望、佳村はるか
M09 Heart Voice / 五十嵐裕美、大空直美、大坪由佳、三宅麻理恵
M10 Nebula Sky / 上坂すみれ
M11 Wonder goes on!! / 青木瑠璃子、高森奈津美、三宅麻理恵、安野希世乃
M12 できたてEvo! Revo! Generation! / 大橋彩香、福原綾香、原紗友里
M13 Rockin’ Emotion / 安野希世乃
M14 ØωØver!! -Heart Beat Version- / 青木瑠璃子、高森奈津美(、安野希世乃)
M15 Trancing Pulse / 福原綾香、渕上舞、松井恵理子
M16 こいかぜ / 早見沙織
M17 Nocturne / 東山奈央、早見沙織
M18 この空の下 / 上坂すみれ、内田真礼、洲崎綾
M19 心もよう / THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS
M20 流れ星キセキ / 大橋彩香、福原綾香、原紗友里
M21 M@GIC☆ / 大橋彩香、福原綾香、原紗友里、青木瑠璃子、五十嵐裕美、上坂すみれ、内田真礼、大空直美、大坪由佳、黒沢ともよ、洲崎綾、高森奈津美、松嵜麗、山本希望
M22 夢色ハーモニー / THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS
M23 Yes! Party Time!! / THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS
M24 SUPER LOVE☆ / 山本希望
M25 NUDIE★ / 佳村はるか
M26 おかしな国のおかし屋さん / 大坪由佳(、上坂すみれ)
M27 Sparkling Girl / 青木瑠璃子
M28 ニャンと☆スペクタクル / 高森奈津美
M29 ステップ! / 原紗友里
M30 AnemoneStar / 福原綾香
M31 はにかみdays / 大橋彩香
M32 EVERMORE / THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS
M33 GOIN’!!! / THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS
M34 夕映えプレゼント / THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS
M35 お願い!シンデレラ / THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS

見どころ

神戸公演の大橋彩香と福原綾香と原紗友里

この4thライブ神戸公演では、周年ライブで初めてnew generationsの3人が揃わなかった。

両日出演したのは大橋さんのみで、福原さんと原さんは2日目のサプライズゲストでの出演となったからだ。

しかし、これがドラマを生む。

2日目の「Snow Wings」で福原さん、原さんが出演し、3人がいつものように並び声を重ねて歌った後、大橋さんが感極まって泣いてしまう。「やっぱり二人が隣に立つとなんか嬉しい」と。

この神戸公演、大橋さんはアイマスライブで初めてセンターに一人で立つという不安やプレッシャーが強かったのかもしれない。これまでの堂々たるパフォーマンスからキャストもスタッフもファン(プロデューサー)も皆センターとしての大橋さんにゆるぎない信頼の視線を向けていたが、彼女にとってはとてつもないプレッシャーだったのだろう。

ただでさえ、アイマス2代目ブランドとしての難しさのあるシンデレラガールズの中で、年齢も声優としてのキャリアも最も若い部類に入る彼女である。

そうした中彼女がここまで来られたのは、福原さん、原さんとそうした責任やプレッシャーを分け合うことができていたからなのだろう。つまり、ニュージェネという存在があり、そのうえでステージに立っていたからなのだろう。

彼女の涙はそうしたことを改めて感じさせてくれた。

やはりニュージェネあっての島村卯月であり、大橋彩香であり、渋谷凛であり、福原綾香であり、本田未央であり、原紗友里であり、シンデレラガールズなのである。

アニメや3rdライブでブランドの象徴となり伝説となった3人。新キャストもどんどん増え責任が増していく中、この4thライブでは、3人一緒なら、その大きな責任を分け合え、プレッシャーに潰されることなく未来へ進んでいける、と皆が確認できたのではないだろうか。

3人の存在と絆がある限り、シンデレラガールズには、どれだけアイドルが増えようと、どんな展開をしていこうと輝く未来が待っているはずだ。

ちなみに、この神戸公演では大橋さんの表情の変化がかなりわかりやすい。

1日目は、笑顔が硬く(曲中で笑顔を出すシーンでもいつものように自然な感じではなく頑張って表情をつくってる感がかなりある)、MCでもいつものような愛嬌や独特の存在感がなく淡々と台本通りこなしていた印象だ。「この4thは淡々とセンターとしての仕事をこなしてるなあ」というような感想を持つプロデューサーも多かったはずだ。

しかし、2日目でニュージェネが揃い泣いてしまったことで、実は淡々と仕事をこなしていたわけではなく、「実は滅茶苦茶緊張して不安だったのか!」と気づかされることになる。

3人揃った後の大橋さんの表情のなんと自然なことよ。MCでもいつも通りの存在感が戻ってくる。

ブルーレイではかなり必見。

改めて彼女がシンデレラガールズのセンターで良かったと心から思えるはずだ。

なお、この出来事は、福原さんと原さんにとっても大きな出来事となったはずだ。普段はわりと泰然自若としている大橋さんが涙を我慢しきれなかったことで、彼女にとって、ニュージェネが、自分たちが、いかに大切な存在であるかを改めて感じることができたはずだからだ。3人のただでさえ強固な絆がより一層深まった瞬間だろう。

人生においてなかなかこのような特別な縁のある相手と出会うのは難しい。3人にはぜひこの一生ものの縁を大事にしてほしいものである。

神戸公演1日目の「純情Midnight伝説」

神戸公演1日目にサプライズゲストとして安野さんが登場。デレステ発の人気ユニット「炎陣」が全員揃い、ユニットオリジナル曲「純情Midnight伝説」を歌い上げる。

サプライズゲストの安野さん以外がアイマスライブ初参加メンバーというかなり新鮮なステージパフォーマンスとなったが、その新鮮さから来る熱さが曲の魅力を最大化させていたように思う。

このメンバーでのこの曲は以降何回も歌われることになるが、この4thライブでの最初の「純情Midnight伝説」こそが熱量という面では恐らくこの曲史上最高。

埼玉公演1日目の個別衣装

埼玉公演1日目については、全プロデューサーの度肝を最も抜いたのが全員個別衣装での開幕だろう。

全員デレステのSSR衣装と思しき個別衣装で登場したのである(厳密にはSSRカードの衣装ではないキャストもいたが個別衣装という意味ではSSRのようなものである)。

この埼玉1日目については、始まる前は、シンデレラのメインメンバー、ライブ常連組が一人もいなかったことから、「どういうセトリになるんだろう」「どういうMCの構成になるんだろう」「どのキャストがどのアイドルなんだっけ?」などそうしたことに意識が向いていたプロデューサーも多かったはずだが、このオープニングでそうした不安めいた感情が一気に吹き飛んだのではないだろうか。

初めて出演するキャストがどのアイドルか一目瞭然なのである。そして、多くのキャストがステージに立つ中でもそれぞれがわかりやすい存在感を発揮するという意味でも素晴らしい演出だった。

SSRの衣装を着たアイドルのキャストが歌って踊る。プロデューサーにとってはそれだけでテンションを上げることのできた一日となったに違いない。

ちなみに、この個別衣装でのライブはアイマスライブ史上初である。アイマスでは全く同じ共通衣装か基本構成が同じで細部やパターンを変える衣装がこれまでは基本だったが、この4thライブでは完全にそのアイドル(キャスト)しか着られない個別衣装を出演者全員分用意している。

埼玉2日目の出演者にも全員分個別衣装が用意されており、コスト的な面でもシンデレラガールズのブランドとしての拡大、そして豪華さを感じるシーンとなった。

埼玉公演1日目の初出演組

4thライブの見どころの一つはこれだろう。

神戸公演でも多くの初出演組がいたが、その初主演組が一気に増えたのが埼玉1日目だ。

特にSSAという大きな舞台で初めてソロ曲を披露してくれた種﨑さん、木村さん、山下さん、下地さん、青木志貴さん、竹達さん、久野さんのパフォーマンスは、その演じるアイドルの担当プロデューサーにとっては一生の思い出となったはずだ。

個別衣装に引っ張られるかのように全員が一様にアイドルとのシンクロ率が高かった。声が響子の種﨑さん、雰囲気が夕実にそっくりな木村さん、唯と同じように陽気なオーラを振りまいていた山下さん、飛鳥としてそこにいた青木志貴さん、そして、背の低い可愛らしい容姿だけでなく緊張感や一生懸命さすら有香そっくりの下地さん。

間違いなく全プロデューサーがステージにくぎ付けになったはずだ。

埼玉公演1日目のサプライズゲスト

その初出演組の中でも最も思い出深いのがサプライズゲストで登場した竹達さんと久野さんだ。

それぞれ、幸子、仁奈というシンデレラの中でも個性的で人気のあるアイドルを演じるキャストであり、声優としても知名度のある二人である。

これまで一度もアイマスライブには登場していなかった二人である。他の仕事との兼ね合いやシンデレラのキャストチームにおける位置づけを考えれば、半ばアイマスライブ出演をあきらめていたプロデューサーも多かったのではないだろうか。

それがサプライズで一気に二人も登場したのである。会場の盛り上がりは凄かった。筆者が知る限りこの二人の登場での客席からの声はSSA史上最も凄かった。

竹達さんの登場時には最初「誰だ?」という雰囲気からの「マジか!?」という雰囲気に変わったときの会場の盛り上がりが凄かったし、久野さんは最高の盛り上がり曲である「ハイファイ☆デイズ」での登場とあって、「うおおおおお」という会場のテンションが凄かった。特にCDやデレステと同じように仁奈のソロパートを歌ってるときの久野さんへの声援は客席の感情が爆発していた。あまりにも仁奈の声であったためソロパートの途中で会場中が感情を抑えるのを我慢しきれず大きな声援を送ってしまっていたほどだ。

二人の登場は最高の瞬間となった。サプライズゲスト登場での盛り上がりという意味ではシンデレラのライブ史上現時点で恐らくこの二人が一番だったのではないだろうか。

埼玉公演2日目のCINDERELLA PROJECT

アニメで結成されたシンデレラガールズのメインメンバーであるCINDERELLA PROJECTの14人がとうとう全員揃った。

個別衣装で登場し、「Star!!」「Shine!!」とアニメのオープニングを連続で披露していく中で紹介されるキャストとアイドル。もうこの時点から感動の嵐である。

特にアニメ終了直後の3rdライブで登場しなかったプロジェクトのメンバーである蘭子役の内田さん、アナスタシア役の上坂さんが曲中の紹介で顔がアップになるシーンには心が熱くなる。

彼女たちがアニメのオープニングやCDと同じように声を重ねて歌っている事実に心が熱くなるのだ。(ユニットメンバーも含めての歌となっていたため純粋にCDやアニメと同じでなないが、シンデレラガールズにとって、アイマスにとって、最高に熱い年であった2015年に実現できなかったことがここでようやく実現されたかと思うと、そうした意味でも心が熱くなるのだ。)

そして、やはりこのメンバー。ライブの中でのMCも安定していて常に面白かった。会話に探り探り感がなく、スムーズなコンビネーションを見せていた。そう765ASのメンバーのように。これは、互いの個性や演じるアイドルのことを理解しているからこそ可能なことで、全員が瞬発力でアイマスに絡めたトークができる経験値や能力があるからこそでもある。

シンデレラは以降どんどん新キャストが増え、こうした何気ないコンビネーションの高さや熟練を楽しむブランドではなくなってきているが、この4thライブのプロジェクトメンバーを見れば、それはもったいないとも思うプロデューサーも多いのではないだろうか。2015年という熱い年を共に乗り越えたメンバーだからこその絆と連帯感は見る者に特別な感動を与えてくれるからだ。

埼玉公演2日目のアニメ楽曲完全体での披露

アニメ楽曲のすべてが披露され、そのほぼすべてがCDオリジナルメンバー、アニメオリジナルメンバーによる完全体として披露された。

恐らく二度とないことであろう。

特に、最高の瞬間となったのが、「STORY」「Happy×2 Days」「Memories」「-LEGNE- 仇なす剣 光の旋律」「Nebula Sky」「Wonder goes on!!」「私色ギフト」「ØωØver!! -Heart Beat Version-」「Trancing Pulse」「この空の下」、そして「M@GIC☆」だ。

「STORY」は、アニメのサウンドトラックのオリジナル楽曲であるが、アニメ内では多くの場面で歌詞なしのBGMとして使われた曲である。つまり、シンデレラガールズのアニメを一瞬で思い出すことのできる曲である。それをCD通りにニュージェネとトラプリの5人が歌う。歌詞割りも完璧でアニメの物語のすべてを思い出すことができる。そんなステージであった。

「Happy×2 Days」は、3rdライブでも歌われているが、そのときはトロッコでの披露となっていた。100%の振り付けがあり、CDと全く同じ杏のラップと智絵里&かな子の歌同時かぶせがある完全版の「Happy×2 Days」はこれが記念すべき周年ライブ初披露となった。そしてこの曲を歌う3人のキャストはまんま3人のアイドルであった。特に五十嵐さんの杏としての存在感と大空さんの智絵里そっくりのシルエットと雰囲気は完璧だったのではないだろうか。

「Memories」は、リリースイベントでも二人は揃っていなかったため、本当に初披露となった。記念すべき瞬間である。ラブライカPはどれだけこの日を待ったことか。10thライブや3rdライブで洲崎さんが青木さんや福原さん、佳村さんをパートナーにして3人バージョンで披露していたが、やはり上坂さんとのデュオは唯一無二である。二人の美しい歌声がハーモニーを奏でるだけでも至福なのに、遂にデュオバージョンでのシンメトリーとなる完全版の振り付けが見られた。まさに感無量である。加えて、アニメ13話で蘭子がこの曲を歌ったことを踏まえ、内田さんが加わる3人バージョンもラストフレーズのみだが披露されたのだ。もちろん初披露であったため二人で最後までやってほしかったという気持ちもあるにはあるが、いつこの3人がまた一緒に出演できるかもわからない。アニメのすべてを出し切るということも踏まえたライブで、ラストフレーズだけ蘭子を加えるという演出はバランス的にも素晴らしかったのではないだろうか。

「-LEGNE- 仇なす剣 光の旋律」もようやく周年ライブ初披露となった。素晴らしいパフォーマンスであった。内田さんは声優としての知名度はこのときすでにあったが、蘭子としての内田さんの素晴らしさを見る機会はかなり限られていた。それがようやく解放された感じだ。彼女の可愛さ、カッコよさ、ストイックさ、そしてどことなく持つ得たいの知れない奥深さが余すことなく表現されていた。蘭子を演じきれるのはこの人しかいないと改めて実感させられる瞬間となった。

「Nebula Sky」もまた、オリジナル通りアーニャ(上坂さん)が歌うバージョンとしては初披露となった。素晴らしかった以外の言葉が見つからないのが正直なところだ。美しく透明感のある歌声を会場中に響かせ、この曲を本当の意味で”聞かせる”ことができるのは、アーニャと上坂さんだけである。

「Wonder goes on!!」も、オリジナル通り4人の完全バージョンは初お披露目となった。3rdライブでは松嵜さんが加わり、三宅さんが途中からのゲスト出演となったためだ。最初から最後までこの4人のパフォーマンスが見られるのはなんと素晴らしいことか。歌声もダンスも雰囲気も個性も不思議に絶妙なかみ合い方をする4人が、それにあわせた歌詞割で歌うこの曲はもはや完全無欠である。

「私色ギフト」も「Happy×2 Days」と同じく3rdライブで披露されたもののトロッコでのパフォーマンスであったためステージ上での完全体での披露は実はこの4thライブが初めてである。心が温かくなる歌詞と曲調を持つ楽曲だが、4人がステージを使いながら、優しく明るい気持ちを届けてくれるパフォーマンスは純粋に楽曲と4人の完成度を感じるものとなっていた。この曲を歌ったのがこの4人で本当に良かったと心から思えるステージだった。

「ØωØver!! -Heart Beat Version-」は、「Memories」と同様アニメ特別バージョンの完全再現である。アニメ19話では夏樹がアスタリスクのこの曲のイントロをギターをかきならし歌うというシーンがあるが、これを再現したのである。夏樹役の安野さんがイントロフレーズを歌い、そしてアスタリスクの二人が登場する。「ØωØver!!」自体は10thライブでも3rdライブでも既に披露されていたため、それを踏まえアニメのすべてをこの4thライブでやり切ったということなのだろう。客席のサイリウムの光が夏樹の黄色・オレンジ系からアスタリスクの赤と青に変わり、3色が混然一体となっていく光景こそがこの曲のこのバージョンの魅力を物語っていると言えるだろう。

「Trancing Pulse」もまた、周年ライブでは初めてトライアドプリムス3人揃っての披露となった。この曲はトラプリそのものである。そのため3人揃って歌うときには言葉は不要になる。とはいえ、奈緒役の松井さんがかなり気持ちの入ったパフォーマンスを見せてくれたことには触れておく必要があるだろう。彼女の昂りは会場中の昂りでもあった。思い出に残る場面だ。一方、このライブで一番凄かったのは演出である。ほぼアニメ22話のこの曲のシーンを完全再現したのである。スポットライトの演出、レーザービームのような青いライトの演出、カメラワーク、すべてがアニメそのままであった。この曲に関しては会場で生で見たプロデューサーよりライブビューイングで見たプロデューサーのほうがお得感・特別感があったかもしれないと思うほど。ブルーレイで繰り返し見たくなるステージだ。

「この空の下」もようやくオリジナルメンバーによる完全版の初披露となった。3rdライブでは洲崎さん、大空さん、大坪さんでの披露となっていたが、今回は洲崎さん、上坂さん、内田さんという完全無欠のメンバーでの披露となった。3人のクールな存在感と歌声は清々しいこの曲にぴったりだ。”しっとり聞かせる”ことを意識しなくても自然に会場中を引き込んでいく力がこの3人にはある。

そして「M@GIC☆」である。他のアニメ全員曲である「Star!!」「Shine!!」「夢色ハーモニー」「GOIN’!!」「夕映えプレゼント」もこのライブで披露されたが、厳密にはオリジナルと違う構成になっている(出演者全員で歌ったためシンデレラプロジェクトのメンバー以外のユニットメンバーも含めたバージョンとなっている。CDやアニメではシンデレラプロジェクトの14名のみの楽曲)。そうした中唯一シンデレラプロジェクトのメンバーのみで歌った全員曲がこの「M@GIC☆」である。

演者のクレジット・表記に「CINDERELLA PROJECT」と出てくるのは後にも先にもこの4thライブでのこの曲だけである。それだけで感動が凄いのだが、それに加え、なんとステージ上の並びもアニメと同じであった。全員がアニメ最終話と同様にこの曲を歌って踊り、これまたアニメ最終話と同様に会場中がコールとサイリウムの光に包まれる光景は、3rdライブでのニュージェネのラストブロックに次いでシンデレラガールズの歴史に残る伝説的な瞬間になったと言っていいだろう。

アイマス史において永遠に語り継がれるべき最高潮の感動と興奮をもたらしてくれたシンデレラのアニメ全員曲のステージは、10thライブの「GOIN’!!」「Star!!」、2015アニサマの「Shine!!」、3rdライブの「夢色ハーモニー」、そしてこの4thライブでの「M@GIC☆」である。

埼玉公演2日目の”フューチャーキャッスル”

アニメの集大成、そしてシンデレラガールズというブランドにとっての第一期ラストとでも言うべき集大成のライブとなった4thライブだが、これで終わるわけではないという強いメッセージとなったのが、最後のブロックとして突如登場した”フューチャーキャッスル”だ。

このブロックに入る前には、GOIN’!!をBGMにアニメの映像が長く流れ、その後に出演者の一人としてクレジットされていたプロデューサー役の武内さんが登場し”フューチャーキャッスル”の幕開けを高らかに宣言するところから始まる。

そして、新曲(各アイドルの2ndソロ曲)が怒涛の勢いで初披露されていく。

ビューイングレボリューションで実装された新曲「Yes! Party Time!!」に続き、莉嘉、美嘉、かな子、李衣菜、みく、未央、凛、卯月の順に新曲が披露されたのである。(ちなみにこの人選は単純にこの時点で2ndソロ曲のCDが発売されていたのがこのメンバーであったため。シンデレラプロジェクト14人と佳村さんの2ndソロ曲初披露が全部見られたなら完璧だったが)

アニメ曲でお腹一杯になっていたプロデューサーにさらに贅沢なご馳走が用意されたようなセトリと言えるだろう。アニメ曲による前半は各キャストの経験やアニメの歴史、それに対する思いの集大成で客席を満たしてくれ、ここからは各キャストの新たな挑戦による未来への思いで客席を満たしてくれた。

山本さんのこれまで以上にパッション溢れるパフォーマンス、佳村さんの美嘉らしさに磨きのかかった新たな境地のパフォーマンス、大坪さんのかな子と成長しあっていることのわかるパフォーマンスの数々(上坂さんにお手伝いで入ってもらってるがこの人選も素晴らしかった)、李衣菜の可愛さとカッコよさがより一層融合した青木さんのパフォーマンス、よりみくとして盛り上げ上手になった高森さんのパフォーマンス。これらすべてに新しい風を感じることができる。

そしてやはり最後はこの3人である。

シンデレラガールズのこれまでの歴史とこれからの未来を実にアイマスらしく表現してくれた。

3人ともアイドルとのリンク感がまた一段と増しているのである。アニメでアイドルを深く理解し、同一性が増した3人だが、今回の新曲で、さらにアイドル達に奥行きや可能性加えてくれた印象だ。

これはディレクションでできることを超えているのではないだろうか。765ASでは、楽曲やゲームなどでのディレクションだけでなくキャストがアイドルに様々な可能性と奥行きを(ときに意識的にときに無意識的に)付加していき長年キャラの実在感を増大化させることに成功しているが(長年コンテンツが続いている理由の一つだろう)、今回の3人にも同じ印象を持つことができる。

曲調は3人とも”らしい”ものになっているが、それぞれ1stソロ曲を経て、それとは違う側面を見せる歌詞になっている。それを自然に、当たり前のように、卯月が、凛が、未央が、大橋さんが、福原さんが、原さんが、歌って踊っているのである。

アイマスの本質を3人にも見ることができたと言い換えてもいいかもしれない。

今思えば、以降のさらなるシンデレラガールズの拡大・成長はこのとき約束されていたのかもしれない。

埼玉公演2日目の武内駿輔

この4thライブは、アイマス史上初、プロデューサー役の男性キャストが「出演者」としてクレジットされたライブでもある。

武内さんは、出演者の一員に相応しく、オープニングのアイドルの呼び込み、フューチャーキャッスルの開幕MCなどで重要な役割と会場の盛り上げを担ってくれた。

彼は、声の太い大男のプロデューサー役を演じる現役高校生の新人声優という話題性で人気が出たのが始まりではあるが、このライブでのMCでは、本当のプロデューサーのように大役を担い、会場の雰囲気をつくるのに一役買ってくれた。

アイマスの歴史に残る、”プロデューサー役の男性キャスト「初出演」周年ライブ”となったのではないだろうか。

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