【ネタバレ】ワンピース1017話レビュー
※ネタバレ注意です※
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ワンピース1017話のサブタイトル
〝号令〟
ワンピース1017話のあらすじ
○ルフィはハートの海賊団に拾われ、モモの助もしのぶと共に無事逃げ延びていた。
○そして戦場に響き渡るお玉の声。遂に作戦は成功し、お玉のきびだんごを食べていた百獣海賊団の”ギフターズ”がルフィサイドに一斉に寝返る。
○イヌアラシとジャック、ジンベエとフーズ・フー、フランキーとササキの戦場を含めすべての戦場で一気に戦況が変わっていく。
○サンジとクイーンの戦いも例外ではなく、ライブフロアの戦局も一気に動き出す。そうした中、クイーンは昔研究機関である「MADS」に属していたこと、自身の身体がサイボーグであることを明かす。
○その頃、ランブルボールの副作用で高齢化していたチョッパーがミヤギの持つゾウの薬でゾロの超回復の処置を施そうとしていた。
○そして場面はジンベエVSフーズ・フーに戻る。フーズ・フーが元CP9のメンバーであったこと、ロブ・ルッチと同じくらい有望であったこと、CP9でありながら海軍に収監され脱獄して今に至ること、そのときにジンベエを見たことがあること、が明かされる。さらに、フーズ・フーが「ゴムゴムの実」の護送を担当していて、それを奪われた張本人であったことも明かされる。
ワンピース1017話の見どころ
お玉の作戦成功
お玉の声が響き渡り、きびだんごを食べていたギフターズが次々にルフィサイドの味方になっていく。
この戦争で最も大きく戦況が動いた瞬間となった。
いよいよ戦争の前半戦は終了し後半戦が始まったといった感じだ。
お玉の掛け声については、筆者は何か特別な作戦があるのかと思っていたが、とりあえずは「味方になってくれ」というオーソドックスなものであった。
とはいえルフィサイドの形成逆転に向けた大きなきっかけになることは間違いないだろう。
クイーンと「MADS」
遂にクイーンがサンジの父ジャッジと旧知の関係であることの一端を自ら発言する。
そのときに出てきた言葉が「MADS(マッズ)」だ。
会話の流れからすると、この「MADS」とは研究機関の名称で、そこにクイーンはジャッジと共に所属していたことがあるようだ。
自身がサイボーグであることも明かしており、さらに色々なプロフィールが出てきそうだ。
チョッパーの高齢化とゾロの超回復
チョッパーのシーザーから授けられた新ランブルボールの副作用は高齢化であった。見た目が変わらないという意味では一安心だが生命力を削っていることには間違いないだろう。この高齢化は元に戻るのだろうか。戻ってくれるとは思うが気になるところだ。
そして、ゾロの回復フラグが具体的に立った。ゾロの回復は筆者も予想していたが、チョッパーが薬を生成するのではなくミヤギが持ち込んだゾウの秘伝の薬によることになりそうだ。
この薬はダメージの蓄積が倍になって返ってくるということなので、戦争後のゾロは、スリラーバークでくまにやられたときや頂上戦争でイワンコフにホルモンを注入されたときのルフィのようになるのかもしれない。
チョッパーもゾロも命を削って戦っていることが具体的に伝わってくるシーンだ。
フーズ・フーの過去
クイーンの過去も気になるところだが、もっと気になる過去が出てきた。それがフーズ・フーの過去だ。
CP9であったことも衝撃だが、それ以上に衝撃だったのはルフィの食べた「ゴムゴムの実」が政府の護送中に奪われたものであること、その奪われた張本人がフーズ・フーであったこと、だ。
ルフィがゴムゴムの実を食べたのは幼少期で、シャンクスがフーシャ村に立ち寄ったときのこと。そのときの話ということになるが、今回明らかにされた事実は、当時の様々な謎について解説されるときがきたということかもしれない。
ワンピース1017話を読んでの今後の展開予想
※前回までの予想に加えて、、、
明かされるクイーンの過去と「MADS」の謎
「MADS」という言葉が出てきた。いよいよクイーンのジャッジとの過去も明かされそうだ。
さらに、ベガパンクやシーザーとの過去も明かされるのではないだろうか。
というのも「MADS」は十中八九、これらの登場人物が絡んでいる研究組織であると思われるからだ。
「ワノ国」「開国」「夜明け」に加え、「ベガパンク」「ゴムゴムの実」と今回の話で一気に世界の謎に迫るワードが出てきた印象だ。
明かされるフーズ・フーの過去と「ゴムゴムの実」の謎
「ゴムゴムの実」どころか「悪魔の実」自体の謎については、これまでほとんど触れられていなかった。
そのため、「悪魔の実」はワンピース世界におけるバトル能力設定としての意味合いがこれまでは強かった(ゴムゴムの実の能力もルフィの生命力を表現するのにぴったりの能力であったため)が、遂にその謎に迫るタイミングが来たのかもしれない。
MADSに所属していたクイーンの過去とゴムゴムの実を奪われたフーズ・フーの過去が同時に表現されたこともそれを示しているように思えてならない。
血統因子の研究の第一人者であるベガパンク、そしてそのベガパンクが関わっていたであろう「MADS」、そこでの研究から自らサイボーグとなったクイーン、ベガパンクの生まれた国でサイボーグになったフランキー、CP0の指摘するウオウオの実の血統因子の特殊性、カイドウがそのウオウオの実の能力で鬼ヶ島を飛ばしたこと、そのカイドウと同じ血統因子を持つヤマトとモモの助、すべてが一本の線でつながるときが近づいているのかもしれない。
そして、もっと気になるのがルフィが食べた「ゴムゴムの実」についてだ。
ルフィは幼少期、シャンクスが持っていたこの実を”偶然”食べたことからゴム人間となっている(シャンクスは食べたルフィに驚き吐き出せようとしている)。この状況から単純に考えれば、シャンクスは別にルフィに食べさせようと少なくともこのときは思っていなかったと考えるのが自然だ。
しかし、シャンクスがこのゴムゴムの実を政府から奪ったのだとしたら、そこには理由があるはずである。なぜならこれまでのシャンクスの行動を見る限り、普通の海賊のように政府を敵に回し簒奪を行うような行為には違和感を覚えるからだ。
政府から直接奪ったのがシャンクスでない可能性もあるが、いずれにせよシャンクスはゴムゴムの実を手に入れルフィと出会い、そのルフィに麦わら帽子を預けたことは事実である。
今回提示された情報やその演出を考えれば、そこに意味を見出さずにいるほうが難しいだろう。
ゴムゴムの実をシャンクスがわざわざ奪った理由は何か。麦わら帽子、ジョイボーイ、一つなぎの大秘宝(ワンピース)、空白の100年、D、ラフテル、そして「ゴムゴムの実」。すべてが関係しているのではないだろうか。
ゴムは伸びる(あるいは伸ばす)超人(パラミシア)系能力。作中では能力の覚醒は未だなされていないが、覚醒がなされればドフラミンゴやカタクリが披露したように周囲の物質はすべて伸びるようになるのだろう。
しかし、覚醒にさらにその次のステージがないとは誰も言っていない。ゴム=伸びる能力が時間や空間に影響を与える可能性もあるのではないだろうか。つまり、もしかしたら”空白の100年間”は麦わら帽子の最初の主(巨大麦わら帽子の主)ジョイボーイがこのゴムの能力を使って生み出したものなのかもしれないということである。その目的はわからないが、その謎にゴムゴムの実の真の重要性が潜んでいるのかもしれない。(オペオペの実の不老手術と同じように)
クイーンとサンジの会話、フーズ・フーとジンベエの会話、カイドウとヤマトの会話、これらにより「ゴムゴムの実」さらには「麦わら帽子」を含めた世界の真実に迫るときがきたのかもしれない。
ますます目が離せなくなってきた。
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