久保建英マッチレポート ヘタフェVSレバンテ(2020-2021ラ・リーガ第37節)
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試合結果
2-1 ヘタフェ勝利
試合トピックス
12分 ヘタフェGOAL>>ククレジャの左サイドからのグラウンダーのクロスにアレーニャが合わせゴール
29分 レバンテGOAL>>ペナルティ―アーク付近からメレーロがシュート
37分 ヘタフェ、左サイドのクロスからマタがダイレクトでシュート。クロスバー直撃
74分 久保IN、ククレジャOUT
83分 ヘタフェGOAL>>久保が相手ディフェンスのこぼれ球からペナルティエリアの前まで自ら持ち込み、左足で見事なシュートを決める 【久保今季リーガ1ゴール目(今季通算2ゴール目)】
90分 ヘタフェ、ティモールが相手への肘打ちで一発退場
久保・ヘタフェ詳報
やはり特別な選手である。
これが久保建英なんだ!と叫びたくなるゴールだ。
久保がヘタフェにおいて最も重要な仕事をやってのけた。
残留を決める見事なシュートを叩き込んだ。
ゴール後のアクションは彼の今季におけるすべての困難からの解放であったように思う。(ユニフォームを脱ぎ捨てイエローカード)
今季は多くの困難や壁が立ちふさがった。昨季築いた自信もリズムも失っていた。このゴールが今季リーガ初ゴールという事実がそれを物語っている。
だが、そうした中でも、腐ることなく、怪我をしない身体づくり、コンディション調整を欠かさなかった。そしてビジャレアル時代にエメリの要求に応えられず課題となっていた左サイドのポジションで結果を出した。今季のすべての努力が最高のかたちで報われた。
ゴールの質も素晴らしかった。これは彼の左足にしか繰り出せない類のものだ。角度をつくった後、早いリズムで短い振りの左足から繰り出された強烈なインパクトによるシュート。ディフェンダーもキーパーもノーチャンス。彼の天賦の才を如実に表しているものだ。
そしてなんといっても多くのファンが彼の今季に失望していた中、最も重要な試合で美しいゴールを決めたという事実が彼が人々の注目を集める星の下に生まれたことを示している。(日本人サッカー選手としては、残留と優勝という違いはあるものの出番の少ない中リーグ終盤戦でチームの何かを決定づけるゴールを生んだという意味ではローマの中田英寿以来の衝撃である)
すべての意味で特別な選手なのだ。
ヘタフェはこの勝利により残留を決めた。
奇しくもリーグ後半戦から期限付き移籍で獲得したアレーニャと久保が互いにゴールを決めての残留決定となった。ボルダラスがなかなか使いきれずにいた攻撃的な才能がようやく花開いたかたちだ。
サッカーとは不思議なものである。
守備重視の従来の戦術から脱却できず常に勝ち点を取ることに苦労していたヘタフェが攻撃的な選手の一撃であっさりと勝ち点3を取れるのだから。
だが、サッカーの魅力はこの瞬間に凝縮されていると言っていい。カタルシスとエクスタシーが訪れる今日の久保のゴールのような瞬間に。
次は今季最終戦。恐らく久保は先発だろう。1ゴールとは言わず2ゴール目、3ゴール目も狙ってほしい。久保建英という才能がここにいることを世界に証明し続けるために。
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